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首脳会談や重要な国際会議での通訳の必要
- 首脳会談や重要な国際会議では通訳が必要か疑問が生じることがある。
- 公用語が同じであっても、文化や表現方法の違いにより誤解が生じる可能性がある。
- 通訳を介すれば、意思疎通が図られ、より円滑な会議が行われる。
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ご指摘のような例の場合、両者の話している内容で食い違いが出てきます。通訳はそういう場合に細かな食い違いを見分け、それを確認できるアンテナが必要です。特に日本と外国の両方が英語からの外来語として一つの単語を使っている場合、双方とも同じ単語を使用しますが、その背景となる定義が異なる場合があります。(実際にヒアリング通訳としてそういう場に居合わせたことがあります) こうした場合、原語としてのニュアンスと外来語として両国で理解されているニュアンスが異なる(三者三様の場合も含めて)場合がありますので、それぞれにその外来語の利用方法、定義を聞き返す必要が出てきます。 会議の同時通訳などでそういう単語が出てくる場合は、前以て渡されている原稿上に問題となりそうな単語が利用されている場合には事前に発表者に確認を取ります。その場合には発表者が外来語を利用しても、それぞれの国独自の単語に置き換えるように考慮します。質疑応答などの場で突発的に出てきてしまうような場合には、対処しきれない場合もあると思います。が、それは同時通訳の仕事として同時に訳出できないという意味で対処できないということであって、両者の発言における単語の使い方が違うということはすぐに理解できるでしょう。その場合には一旦発言を止めてもらって通訳の側から注釈を入れるということになるのでしょうが、私自身はそうした状況を同時通訳の席上で経験したことはありません。
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- tknaka
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通訳です。と言っても外交通訳はしていないので、国際会議レベルでの経験ですが。ISOの規格会議での通訳経験があります。 英語圏同士、または他の国でも英語が十分という自信のある国は通訳を付けずにそのまま英語で話をしています。問題がある、あるいは十分理解できないと考えれば、理解できるまで議論します。単語の定義の部分まで議論しますし、細かい形容詞の使い方まで議論になります。それが普通です。分からないのに笑ってごまかしたり、オカシイと思ってもそのまま聞き過ごすようでは、責任のある国際会議、外交会談は持てません。 良く汚職疑惑の政治家が、「それは知りませんでした」などと言い逃れをしていますが、「知りません」「理解が異なっていました」というのは国際社会では通用しません。
お礼
ご回答有難うございました。 お礼が遅くなりすみません。 なるほど、お互いに十分理解が出来れば通訳なしでもいいのですね。 でも一字一句間違いが許されないような国際会議ではちょっとした 方言(アクセント)ですら時には誤解を招くのではないかと思った次第です。 例えば英語圏において A という単語が、ある国では X という意味で使われるのに、相手国では Y という意味かもしれないという場合、 通訳さんはそういうことにも理解がないといけないのでしょうか。 大変興味深いお話を有難うございました。
お礼
再び有難うございます。 なるほど、双方の食い違いをキャッチして、適宜補足していくのですね。 単に「言葉がわかる」というだけでなく、話しての意を汲んで 適切に訳すという作業、ものすごい努力が必要ですね。 ご回答から通訳の仕事の一端を垣間見ることが出来 大変興味深かったです。 有難うございました。通訳のお仕事、頑張ってください。(と言っても良かったでしょうか)