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「にして」と「わりに」の違い
元歌手にしては歌が下手だ. 元歌手のわりに歌が下手だ. この二つの文は正しい日本語ですか? 正しいとすれば、何か違いありますか? 「にして」と「わりに」の違いは分かりやすい、説明していただけませんか。 よろしくお願いします。
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こんばんは。 ご質問の文章は正しいです。 > 元歌手にしては歌が下手だ. > 元歌手のわりに歌が下手だ. 「Aは[名詞B]‘にしては’Cだ」 「Aは[名詞B]‘としては’Cだ」 「Aは[名詞B]‘のわりには’Cだ」 一つ付け加えて、この三つについて説明いたします。 いずれも、Bの平均値を基準にして考えた場合に「Aは平均でなくCだ」という場合に使われます。 ・「BにしてはC」は、意外なCを述べています。 「歌が下手」なのは意外だ(そう(そこまでとは)は思っていなかった)。 ・「BとしてはC」には、「意外さ」という話し手の気持ちは含まれていなくて、ただCを客観的な事実として述べています。 Bの平均と比較すると、平均よりはCだね。とクールに言っているだけということです。 ・「BのわりにはC」は、話し言葉で使われる表現で、上の二つの中間に位置します。 つまり、「半ば意外さ、半ば客観性」を表しているということです。 驚きが中途半端なだけに、プラス評価の場合に使うと十分な賞賛(Cが賞賛の場合)に聞こえなくなる場合があるようです。 例: 素人のわりに歌がうまいね。 話し手の気持ちに、「うらやましさ/ねたみ/ひにく/あざけり」といったものが混じる可能性もあるため、マイナス評価の方がぴったりすることが多いようです。
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- petertalk
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二つの日本語はどちらも正しいです。 意味としての違いはなく使われることが多いですが、 あえて違いを挙げれば、以下の二点です。 (1).「にしては」は、比較の対象が仮定であっても使えます。 例えば、オーディションに元歌手が混じっているような時に、 今歌っている人が元歌手とわかっていれば両方とも使えますが、 不明なときは「元歌手にしては歌が下手だ」しか使えません。 (2).比較の対象が個をさす場合も「わりに」は使えません。 ○「イチローにしては打率が低い」 ×「イチローのわりに打率が低い」 ○「あいつにしてはよくやった」 ×「あいつのわりによくやった」
- sanori
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こんばんは。 どちらも正しいです。 「元歌手」と「歌が下手だ」が相反することなので、正しいのです。 >>>正しいとすれば、何か違いありますか? あります。 「わりに」の前には、名詞+の だけではなく形容詞、動詞、助動詞の類を置くことができます。 「歌手であったわりに歌が下手だ」・・・A なお、 「わりに」の後ろには、強調の意味で「は」を置くことができます。 他の例 ・ヤクルトの石川は、球が遅い投手にしては成績がよい。 ・ヤクルトの石川は、球が遅い投手のわりに(は)成績がよい。 ・ヤクルトの石川は、成績がよい投手にしては球が遅い。 ・ヤクルトの石川は、成績がよい投手のわりに(は)球が遅い。 ・ヤクルトの石川は、球が遅いわりに(は)成績がよい。(Aのパターン) ・ヤクルトの石川は、成績がよいわりに(は)球が遅い。(Aのパターン) これら6つ、すべて正しいです。 以下、辞書。 にしては http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AF&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0na http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AF&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss わり 5番 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%8F%E3%82%8A&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=23208019868100 3番 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%82%8F%E3%82%8A&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss ご参考になりましたら幸いです。
にしては 歌手だったにしては歌が下手だ わりに 元歌手のわりに歌が下手だ こうなら、しっくり来るような、気がする。