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Anfinsenの実験
Anfinsenの実験でリポヌクレアーゼの再生実験がよく知られていますが、リボヌクレアーゼを尿素とメルカプトエタノールで変性させた後、 尿素を除去後にメルカプトエタノールを除去すると正しいリフォールディング起こりますが、順番を逆にすると間違ったリフォールディングが起こるとありました。この理由が分かりません。ご回答よろしくお願いします。
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- gohtraw
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回答No.1
蛋白のフォールディングは主に(1)残基間の相互作用、(2)ジスルフィド結合によって決まり、尿素は(1)を、メルカプトエタノールは(2)を切る働きがあります。 メルカプトエタノール尿素の存在下ではジスルフィド結合が切れ、かつ活性があるフォールディングとは異なるフォールディングになっていると考えられます。この状態でメルカプトエタノールを抜くと間違った部位でジスルフィド結合が出来てしまうので、続いて尿素を抜いても正しいフォールディングには戻りません。 この逆の順序だと正しいフォールディングに戻ってからジスルフィド結合が(正しい位置に)出来るので活性が復活します。
お礼
詳しい説明どうもありがとうございました!