>自然災害(風水害)を防ぐための最近の対策
最近というのは、いつ頃のことを指しますか?
大きな転換期は、まずは明治。
西欧(主にオランダ)の技術導入により思想が変化しました。
具体例として木曾3川の例でいくと、
江戸時代:3川が全部溢れることは少ない → 溢れた水が隣の川に流れるように堤防を低く設定。
明治以降:木曾3川の堤防を締め切り別個の川とする。
理由:江戸時代方式では水は溢れても土砂は溢れない。結果、土砂は海に流されず川底は上昇するので、溢れさせると長期的には損する。
締め切れば、土砂は海に流れてくれる。
また、禿山に植林したのもこの頃。
ダムとか、緑のダム(=杉林のかわりにブナ林とする。)は、明治時代の思想の延長上なので省略。
次の大転換は平成以降。ITの発達が重大因子となっています。
災害発生を完璧にブロックするのは無理なのであきらめ、災害発生後の被害軽減狙い。いわゆるソフト対策。
観測網を充実し、災害予測をすること、ならびに避難所の設置、避難の誘導など。
※避難の誘導は難しい。たとえば、H19台風で群馬県西部の自治体が取った行動
「避難所に避難するな。道路は寸断されてる。かえって危ない。
隣近所で支えあい、高台にある家に避難しろ」が正しかったりします。
(マスコミからは、こういった自治体の姿勢はボロクソにいわれたけど。)
>土木工学は社会においてどのような意味があると思いますか?
こちらは、愚問というかなんというか....
堤防・ダム以外に、道路、鉄道、トンネル、橋梁 は、全て土木工学です。
道路は全て砂利道かつ立体交差なし、橋のかわりに渡し舟、トンネルがなくて峠まで山登り。
そういう世界を希望するならどうぞ。
英語においては、ある意味、もっとすさまじいことに。
土木は、中国語の「築土構木」からきているので、高々、土木+建築 しか意味しません。
英語では「Civil Engineer」であり、これは軍事工学「military Engineer」以外の工学全部を指すから、電気・機械・工業化学なども含む大所帯となります。
※現在では、英語でも、ほぼ「築土構木マイナス建築」しか指さない。
お礼
詳しい回答ありがとうございました。