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這般の「這」の字
漢検準1級の勉強をしているのですが、 這般の「這」の字は点を2つ書かないと不正解になりますか?
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#1、#3です。 画像が鮮明に表示されるかどうか心許ないのですが、 1.本来の明朝体 ヽ ヽ フ の形で揃っていました。 2.本来の楷書体 ヽ ろ の形で揃っていました。 3.当用漢字だけ明朝体を ヽ フ の形に変えました。「道」 * 1978年のJISもこうなっていました。 4.1983年のJISが独自の判断で、第一水準の表外漢字のシンニョウを ヽ フ の形に変えました。「這」 * XP標準のMS明朝はこうなっています。 5.明朝体で形が二通りあるのだから、楷書体もその差に対応していなければならないとして、第二水準表外漢字の楷書体に“明朝もどき”のウソ字が作られました。「逍」 6.「正調祥南行書体」は旧字体と新字体の差を切れ目の有無で示すことにより、ウソ字作りを回避しています。 このあと、“勝手に略字を作るな”という批判の声があがり、2004年のJIS改正の一環として表外漢字の明朝体シンニョウが「3」の状態に戻されたことは、御承知と思います。 VistaのMS書体では、『這』が「3」と同じ字体で表示されますね。 http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/jis2000-2004.html 面区点:1-39-71、JIS:4767 いずれにしても、手書き書体はすべて 、 ろ でいいのです。
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- garamond
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#1です。 今般の 『「新常用漢字表 (仮称)」 に関する試案』 (文化審議会国語分科会) p.13 (下記PDF文書: 17/224) に貴重な言及があります。 http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/pdf/shin_kanjihyoshian.pdf 「……という認識を社会全般に普及していく必要がある。」と言っていますね。 “明朝体もどき”の「筆書き二点シンニョウ」をこしらえたことに対する頂門の一針と言えるのではないでしょうか。 なお「迪」は1978年のJISでは、点が二つでした。 1981年10月1日、人名用漢字に入った際に、点が一つの新字体が定められました。 それを承けて、1983年のJISで点が一つの字体に変更されたのです。
- Ishiwara
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不正解とすべきではありません。 「一点しんにょう」と「二点しんにょう」は「デザインの違いなので、本来区別しない」はずです。第1水準文字は前者、第2水準文字は後者を使っていることから、デザインの違いと言えます。また、そのルールの例外文字として1つだけ「迪」という字があります(一点なのに第2水準です)。 要するに、文部省と通産省の間の詰めが不徹底だったのではないかと想像します。
- garamond
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点の下を「ろ」のように書くなら点は一つが正しいのです。 点を二つ打ったら、その下は「フ」のように書くべきです。 当用漢字を決めた人たちが要らないことをしたために取り返しのつかない混乱を招いてしまいました。 楷書体などのフォントの多くが「邂」「逅」などのシンニョウを“二点シンニョウ”などと言って、「ろ」のようにしながら点を二つにしているのはウソ字です。 リコーのHG書体、モリサワ新正楷書はウソ字を作りませんでした。 台湾は繁体字ですが、楷書の場合は次の通りです。 http://stroke-order.learningweb.moe.edu.tw/word_detail.jsp?big5=B36F&page_n=1&number=23893 http://www.edu.tw/files/site_content/M0001/bishuen/p180a.htm?open もしこのように書いてバツにするようなら、そんな検定は受けるに値しません。