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「すごく低学力な生徒」の気持ちの分かる方
高校の数学教員です。 教え子の中の、極端に低学力な生徒について質問させてください。 うちは中堅高ですが、それでも何割か「半端でなく低学力な生徒」がおります。 文字式やグラフなどの『数学』能力ではなく、 そもそも小学校の常識が危ういレベルです。 例えば『食事がカレーとハヤシの2択、 ドリンクが緑茶と紅茶とコーヒーの3択。 食事とドリンクの組合せは何通りか?』 これがすでに解けません。 ただじっと動かないまま「分かりません」 数えればいいと言っても「どう数えるんですか?」 書いてみればと促しても「何を書けばいいの?」 大抵の子は瞬時に「2択×3択」だと分かりますし、 そうでなくても カレーと緑茶 カレーと紅茶 カレーと… と並べれば済むはずですが、 どうやら「並べる」ことすら思いつかないらしいのです。 そこで、彼らの気持ちが分かる方に質問なのですが (1)こういう小学生レベルの問題を、彼らはどう分析しているのか? (2)自分がケタ外れに低学力(というか常識無し)だという自覚はあるのか? (3)高校生にもなって「数える」程度のことが思いつかないのは、なぜか? (4)この程度の知識が無いまま、15歳になることがそもそも可能なのか? 言葉を覚えるように、生活の中で、嫌でも身に付くものではないのか? (5)先生には、どうしてほしいですか? 詳しく教えてほしい?付き合わされる周囲がウンザリしていても? 放っておいてほしい?その結果、自分が低学力のままでも? 上から目線だと感じる方がおられたら申し訳ありません。 ですが周囲の誰に聞いても「さすがに低学力すぎる。謎だ…」と言われ、 私自信も、彼らをどう捉えていいのかよく分かりません。 本人たちに聞いても、萎縮してしまうので… 生徒を見下す意図は無いので、どうか彼らと同じ立場の生徒さんや、 自分も昔そうだった、という方の真面目な回答をお願いします。
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低学力ばかり見ていますので、多少は分かります。私からすれば、あなたが出された組合せの問題をとてもゆっくり説明しても理解させられるかどうか・・・、本当に?と思われるのでしたら、その生徒たちにゆっくり説明し理解させた1週間後ぐらいにもう一度よくにた問題をさせてください。できない生徒のほうが多いと思いますよ。 (1)、何も考えていませんし、分析もしません。逆に詳しくゆっくりと教えて分かったとしても、ふ~んっていうぐらいの反応が多いです。彼らに取って、小学校レベルであろうと、高校レベルであろうと関係ありません。 (2)、何です。学校・学力などを考えることがありません。 (3)、確かにLDや発達障害の可能性もありますが、そういった生徒は本当に分かりますよ。LDかな?発達障害かな?って思っている生徒は、たぶん違い、確実に「LDだ!」、「障害だ!」と思うはずです。簡単な確認方法としては、友達がいるかどうか、周りと話をするかどうかかな?それだけでは、ありませんが・・・ 障害なら仕方がないですが、普通?の生徒でも小学校(特に小4ぐらいかな?)から何も考えないことを繰り返せば、そうなります。今、言われている理由としては、親から「○○しなさい!、早く寝なさい!」など命令が多く、会話の少ない家庭が多くなってきています。他には兄弟が少なくなり縦の関係を経験せず、友達同士でもゲームなどで1人で遊べて横の関係が少なく、駄菓子屋のおばちゃんがコンビニの店員に、学校からの帰り道も寄り道はダメ、子供同士で遊ぶ場所も少なくなり、ネットなどで情報だけは受け取ることができるなど子どもたちにとって昔よりも確実に悪影響を及ぼすことが多いです。 (4)にも関わることですが、極端に言うと、特定の子どもたちは会話で言葉を伝えなくても、言葉を発することをしなくても生活ができてしまいます。よって(4)は、可能です。その証拠が今、困っている生徒たちです。もっと上がいますけど・・・ (5)、本人達は別に何も思っていません。先生に何も期待していません。障害を持っていたり、中学校(小も?)不登校だった生徒で低学力の生徒は、逆に知りたい、教えてほしいと思っていることが多かったですが、、、 本当に低学力の生徒を少しでも自ら学習できるようにしていきたいのであれば、放課後に残して(もちろん他の生徒もやりたいのであれば来てもOKで)小学校からの公文式でもドリルでもなんでもいいから、やらせることです。本当に小1からスタートして、目指せ!小5クリア!っていうぐらいの姿勢でないと、できればそれと同時に藤原和博のよのなか科みたいに答えのない問題をみんなで考えさせて、意見や考え方の違いを理解させていければいいのですが、あなたが本気でとてもしんどい思いをしてでもやろうと思わなければできないことです。 そうすると、かなり嫌がられる可能性もありますが、最終的には好かれたり、将来的にはかなり感謝されたりするとは思います。(卒業した後では感謝の声は届きませんが、、、) 学力の上の子を伸ばすか、ちょっと下の子を伸ばすか、一番下の子を見ていくかは、あなたのスタンス次第です。今後、どう行動をしてもいいですが、今回の質問のようにいろいろ考えたり、人に聞いたりすると自分では分からなかったことが多少は知ることができるので、今後もいろいろ質問したり、違う世界を見て、それを生徒に伝えてください。 あなたは、低学力の生徒を考え、この質問では、たとえあなたと違う意見、全くわけが分からない意見でも返事の回答をしています。これだけでも礼儀があり、信頼が持てます。今後は、あなたが思っているよりももっと多くの低学力の生徒を見るかもしれませんので(今後の転勤先にもよるが同じレベルなら)、どうしたらいいかをいつも考えてください。教育に近道はありません、教えて育てるのではなく、本人からもともとある力を引き出すのが教育です。 最後のアドバイスですが、自分を信じてください。自分を信じるとは常に理想を追い続けることです。とてもしんどく、忙しいですが、それの姿を生徒に見せること話すことで生徒の理想像を作ってあげられるぐらいのことを思ってください。何か質問などありましたら、回答でしてください。それでは、応援しています。
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- emeny
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個人的な体験のお話を望まれているとは知らず、数学嫌いでもこのような事は考える、しっかりと教養や道徳を導く態度などを話しました。今回は、私の高校時代の恩師や大学の恩師を通じ私が数学をどう感じたかというエッセーを書きます。 私は、中学校の時に数学というものを社会からなるべく見なかった。いや、その授業だけサボっていた。しかし、教科書だけじっと眺めて勉強していた。しかし、そのような事では点数が取れるはずもなく、10点や30点だった。私にとって頭が痛くなるような中学の先生の授業はいやだった。教科書は公式を書いているし、それを丸暗記してなんとか0点にはならなかったのだ。先生は小難しい話ばっかりして好きではなかった。小学校の時には算数は好きだったが、中学の数学は吐き気がした。理論くさいと。教科書は素直であり、最低限度の処方箋を出してくれていたという感じだった。マーカーで線を引いていない教科書。その四角で囲まれた公式を覚えていた。ある意味、私は発達障害や自閉症や知的障害と思われていたかもしれない。しかし、過去の話だ。 私は机に向きあえるようになったのは、高校の先生だった。彼女も理屈くさかったが、プリントで渡してくれ要点がまとめられているのだ。教科書の問題をノートで解く。プリントに黒板に書いている事を穴埋めで埋めていく。 彼は百ます計算や小テストのプリントを級ごとに分け、授業の最初の級から終わりまでの進み具合で加点した。半分点数をとれないとリトライ。問題集もしていた。教科書も難しくなっているが、彼の面白さは好きだった。 また別の彼女は、数学を黒板講義と口頭説明のみでしていた。しかし、そのころには数学は好きになったのかもしれない。 大学で好きな先生もいた。彼は優しい数学の話で、内容は本人曰く中学生レベルだそうだ。しかし、彼の話が私の頭にはよく覚えらている。平均・標準偏差・三角関数・文章題・円周率・グラフ・二次関数という内容だった。数学に悪い思いではない。それは、過去の自分とは違う。私は数学と向き合う事が出来たのだ。 そういう意味で、普通学級の授業の範囲しか自分には分からない。普通学級でも教員に分かりやすさに差が出ると思う。私の知る数学者曰く、分かったつもりではいけないらしく、しっかり理解する事が重要なのだ。だから統計の教授は決してやさしい授業なんて心掛けなかったし、小難しい講義を毎回何事もなく聞いていたくらいだ。つぎつぎに、授業に参加する人は減った。私曰く、数学より統計の方が楽で、アンケート解析の話の方がもっと分かりやすい。それは、経済学では市場調査やアンケート調査で必要なのは、母集団、抽出データ、平均、標準偏差などだ。抽出データを無作為に選び母集団と等しくする。それくらいの問題なのである。 つまり、若いうちは興味を持とう。少年老い易く学成り難しという言葉もある。高校生は生活に数学が必要とは理解していない。私が知ってほしい数学は統計なのである。統計は数学であっても、社会現象や自然現象に大きな調査の概念にもなる。高校で数学ができなくても、統計はできる。そう私は感じる。高校では、面積や体積やグラフと関数や確率を理解する方が未来は明るいかもしれない。私が2回目で言いたかったことは、教科に優秀な人でも、道徳や教養や常識を持っている人の方が好きだ。学ぶ姿勢や聞く姿勢をしっかりとしていないと、講義のみでなく公演を聴く資格もない。だから、ペンと手帳は持てなのである。それさえあればメモをし、文章(レポート)を書き起こすことができる。だから、まず態度だと私は解く。
お礼
詳しい体験談を、ありがとうございます。 ちなみに個人的な感想は、 >先生は小難しい話ばっかりして好きではなかった。 >中学の数学は吐き気がした。理論くさいと。 これを言われると教師はつらい… そもそも数学はそれを意図した学問なので… >彼女も理屈くさかったが~要点がまとめられているのだ。 私はあまりこれを好みません。 要点をまとめるのも、実力のうちだと思っているので。 先生がまとめてくれたプリントに頼っていては、 「重要ポイントを探る能力」が育たないと思うのです。 >内容は本人曰く中学生レベルだそうだ。 中学とは言いませんが、高校2年生までですね。 というか、それらを丁寧に教える大学があるのですか。 私には、どれもが中学・高校で習得すべき知識だと思うのですが… そんなこと(失礼)も知らずに大学に入れるのが信じられないというか… >私が知ってほしい数学は統計なのである。 それはまぁ、進む分野によるとしか。 設計するには図形の知識が必須だったりもしますしね。 統計だけが特別「いい」わけではないでしょう。 色々とお互い思うところもありますが、 丁寧に答えてくださり、感謝しています。
- palux124
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いろいろレスが付いているので長くは書きませんが、『高校教育の社会学』(東信堂)という本があります。神奈川県の公立底辺校の実態を数値的に分析したものです。処方箋が書いてあるわけではありませんが参考になると思います。
お礼
私も公立の底辺校に勤務したことはありますが、 数値的なデータはよく知りませんでした。 教えてくださって、ありがとうございます。
- migin
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こんにちは。現在高校生・おそらく同い年ではないかなと思ったので、生徒さんの気持ちになって考えようと思います。 その生徒さんは他の教科の様子はどうなんでしょうか? 例えば古典なら文法、英語ならSVOC など 高校で新しく学ぶところが結構ありますよね。 (例であげたものは暗記系ですが) 数学と同じようにじっと動かないで「分からない」のでしょうか。 本人は出来ないけれど真面目にやろうとしているんですよね。 生徒さんのやる気がないように見えますけど、 ひょっとすると『やりたいけれど解らない』の状態ではないでしょうか。 高校の数学は中学の延長のような応用をひねったような 手ごわい教科ですから。 私も高校生なんですけど、数学には何度も泣かされました^^; 数学自体は嫌いではないですが、どこからどうやって手をつけるかわからなくて…。 でもそういう時はやっぱり先生のところに質問にいっています。 その生徒さんや他の皆に「わからないときは質問する」よう 呼びかけてみるのも手ですよ。 ある特定の人物に言うのではなく全体的に呼びかけることで、 気まずいとか余計な気持ちは多少は軽くなります。 本当にその気があるのなら一度くらいは「質問」にくるとは思うのですが…。 その生徒さん、本当に良い数学の先生に当たりましたね。 その先生に私なんかがアドバイスしていいのやら…少し不安ですが^^; 参考になればと思っています。頑張ってくださいね。
お礼
>数学と同じようにじっと動かないで「分からない」のでしょうか。 そのようです。 英単語の暗記などはせっせとこなしても、 化学・物理などの理解を必要とする分野や、 英語でも、文の構造(関係代名詞や話法など)を理屈で考えることが まったくできないようです。 当てられてもひたすら「分かりません」だと、先生が嘆いていました。 回答者さまは質問に行かれているようで、生徒の鑑だと思います。 私も何度も 「質問するのは恥ずかしくない」 「黙って隠される方が、先生はズッと困るんだ」 「同じ疑問を抱えてる人が、他にも必ずいるから」 と呼びかけています。 おかげで質問はかなり遠慮なく出ます。 ただその時に、低学力の子が凄まじく初歩的な質問をすると、 「またアイツかよ」という空気が流れるんですね。 「分からない所は人それぞれだ!失礼だろ!」と私も怒るんですが、 生徒間で「あいつは馬鹿」というイメージが定着するのは 避けられなくて……それで萎縮するようです。 いや、私の指導法を何とかしろという話ですね…… 現役の生徒さんの意見は、大変参考になります。 やはり教え子に意見を求めても、遠慮されてしまうので。 ありがとうございました。
- emeny
- ベストアンサー率39% (79/202)
今回は私の言い分のみ書きます。前回も、理系の人に文系の学生の気持ちは分かるわけないと論じましたが、それの続きです。 私たちの生活のは数学という概念は大切です。しかし、難解な数学公式など気にはしません。普通の社会人でもプログラムができるのは一部の人だけです。コンピューターはエンドユーザーが多いわけで、有資格者の活躍の場や職業として成り立っているわけです。誰もが、コンピューターに詳しいと、コンピューターの初期設定やLAN設定する仕事の人はいらなくなります。だから、数学や理工系に弱い人は社会には必要です。 初級シスアドや上級シスアドや基本情報技術者などの国家試験も、要するに高度なコンピュータ技能を専門家として職にできるように支援しているのです。つまり、理工系の資格や医療系の資格は、この資格がないとこの業務ができなくして制限しているのです。なぜ、この制限が必要かといえば、多くの人が均一や統一的あるいは標準的なサービスを受けれるようになるべくする必要があるからです。資格がないと、その技能を理解していない人が粗悪なサービスをするから、資格が重要になります。現在では資格で検定しようという流れは衰えていません。もはや、マニアで京都検定もその一つです。 第3者にその人の技術を保証してもらう時代です。分からないなら操作するなと誰でも言います。分かってするのはいいが、分からないですることはいけないと教えられていませんか。つまり、自分の能力以上の事をしてコンピューターや機械を壊す人が多いからです。なんでも、しっかりと理解してから操作するのが、社会人の基本です。なんでも、適当に押すのは最悪です。だから、なんでもマニュアルを会社は用意しています。 私が数学に求めること。数学は理解していなくてもいいから、会計の方法や簿記の書き方や説明書くらいは読める日本語読解力をつけてくれ。分からない事は自分自身で勝手に解決せず、相談してからしてほしい。自分勝手に行動するのは迷惑だ。だから、話し合って会議でしっかり自分の意見を言い議論して、会議で決まったことは素直に従う人がほしいのである。だから、私は学校での成績ではなく、その人の人間性が大切だと感じる。 自分の信念を曲げない決断力よりは、他人と調和し職場の環境を悪くしない人がいいと感じる。それは、学校でも先生の話をしっかり聞き、普段から私語をしないし、しっかりと頭で理解できる。普段の態度が悪い奴で試験だけいい奴、つまり優等生は嫌いだ。 知育なんて関係がない。徳育という道徳がしっかりと養われた方がいいと私は感じます。
お礼
「私が数学に求めること」以降の部分、まさに同感です。 職場に来て、生徒に語っていただきたいくらいです。 いやもう、これは全教師の願いだと思いますよ。 ただ言わせていただくなら…… それは教科教育とは別なんですよね。 回答者さまが仰るのは「人格教育」であって、 集団生活を通じて養われる、もっとも大切な資質です。 どっちが大事とかではなく、それらは独立して、どちらも大切なわけで… 私が相談したいのは「教科教育」の件ですので、 ちょっと回答者さまの趣旨とはズレてしまったかな、と思いました。 いえ、仰る内容には100%同意するんですけれども。 お気を悪くされたらすみません。
- potachie
- ベストアンサー率31% (1065/3387)
直接的な回答にはなりませんが、ご質問者の思い込みを指摘してみます。ご質問者の発想は「普通」だと思いますし、無理に隅をつついている面があります。お気を悪くする主旨ではないので、その点はご理解いただけると幸いです。 > ただ分からないのは、15年も生きていれば、 > そういうことを考える状況に、出くわさないのかということです。 ご質問のケースですが、問題集を作っている身では、この問題の答を6通りだとする勇気は私にはありません。 『食事がカレーとハヤシの2択、 ドリンクが緑茶と紅茶とコーヒーの3択。 食事とドリンクの組合せは何通りか?』 「2択」「3択」という表現と、生徒に思い描かせる例が一致していない問題の典型です。「択一」と言っていないため、実生活において、この答は、31通りですね。 食事は、しない、片方のみ×2、両方 の4通り。 ドリンクは、飲まない、1つのみ×3、2つ×3、3つとも の8通り。 32通りのウチの両方とも何も選択しない、というのは店に入った時点であり得ないので、1を引いて、31通りです。 この状況でも、同じモノを2つ以上注文するケースをまとめて1つと数えていることが前提になります。 たいていの子が2×3だと答えられるという教育をされているのは理解しています。 ただ、問題を解くための「暗黙の了解」とか、言葉で「2択と言っているでしょう?」というのは、理解させるために例を挙げた時点で、「分かっていない生徒」には通じないことかと。 このケースで子どもが頭に描くのは子どもたちの経験の範囲では、おそらくファミレスだと思います。 飲み物の選択は、本当に多者択一となっているでしょうか? 「教育」というのは教科書の中を教えるのだ、という立場を否定するつもりはありませんし、出来の悪い問題文でも入試では解かなければならないわけですから、基本的な作法を教えることも大切なことだとも思っています。 ただ、こういうコトに不慣れな生徒にとっては、実生活を経験しているからこそ混乱しているかもしれない、という視点があっても良いかもしれません。
お礼
>無理に隅をつついている面があります。 いえいえ、仰ることは分かります。 実際、数学の問題でも、隅をつつくような問題はあるので、 そのたびに生徒はウンザリしています。 自分がやっているぶん、人に言えた義理ではありません(笑) >こういうコトに不慣れな生徒にとっては~ たまにですが、実際こういう例はありますね。 簡単な問題で「先生、質問~」と言われ、 こんなのも分からないのか!と叱るつもりで行くと 「こういう意味じゃないんですか~?」と まったく予想外の解釈を言われてビックリします。 しかも、読み方によっては、確かにそうも読めるという… こちらの先入観で決め付けるのも考えものですね。 ありがとうございました。
- Ama430
- ベストアンサー率38% (586/1527)
気持ちがわかるわけではないのですが 補足したいと思います。 「√3の2乗=3」は(塾で習っているから)最初の平方根の授業でも答えられるのに 「2乗すると3になる数を2乗するといくつ?」には40人近くいて誰も答えられないクラスがあります。 本当の気持ちはわかりませんが これは「操作主義」の弊害の一場面ではないかと考えています。 受験=ペーパーテストで進路をふるいわける、というシステムはしばしば「理屈なんか知らなくてもできりゃあいいんだ」という指導を生みます。 授業が新しい知識や技能を得る場面ではなく 他の生徒と比較されて ダメ出しされる場面になってしまっている生徒にとって 先生の質問は「難しいもの」という先入観があり 「自分が答えられるはずがない」という自己否定感が強い傾向があります。 そういう思い込みは、発問の回答を瞬時にあきらめて 「どうやってこの場を切り抜けるか」という思考を優先させるために 少し考えればわかりそうな発問に対して 「うかつなことをしゃべって命取りになる」ことを避けるために ひたすら貝になって防御するのかもしれません。 >「個別に呼び出される=説教」と思っているのか、 >早く切り上げたいようでソワソワし、生返事ばかりです。 彼ら彼女らの過去の経験では 個別指導は 仮に教科指導であっても 「できない子」というレッテルを貼られる場面でしか無く 「時間が過ぎるのを待つ」という行事だったのだと思います。 生活の様々な場面で、多少の知恵は身につくとしても それが授業とは断絶しています。 「つながる」という発想がなく 「つながり」を教えられたこともないのだと思います。 (1)こういう小学生レベルの問題を、彼らはどう分析しているのか? 思考停止状態と推測しています。毎回パニックとお考え下さい。 (2)自分がケタ外れに低学力(というか常識無し)だという自覚はあるのか? 低学力=受験学力の物差しで低位にあることは繰り返し、過剰なほどに学習しています。 しかし、学力と常識は、彼らの世界では無関係で、「名の通った高校に入れない」という心配はしても、それで生きていけないという実感はない場合が多いように思います。 (3)高校生にもなって「数える」程度のことが思いつかないのは、なぜか? 問題に答える気がないからではないでしょうか。 (4)この程度の知識が無いまま、15歳になることがそもそも可能なのか? 言葉を覚えるように、生活の中で、嫌でも身に付くものではないのか? 生活知識と受験学力は「別世界」なのでしょう。 逆に言えば「つながり」を教えることで劇的に改善できる可能性があります。 (5)先生には、どうしてほしいですか? 詳しく教えてほしい?付き合わされる周囲がウンザリしていても? 放っておいてほしい?その結果、自分が低学力のままでも? 多くの場合、彼らはお客さんとして授業を黙って過ごすことには慣れています。 「気持ち」としては放っておいてほしいケースが多いのでしょう。 低学力の実感が職業指導者とはかなり異なるので、麻薬依存症患者が身体に悪いと知りつつ麻薬を求めるように、「個別指導というみじめな攻撃はやめてもらいたい」と感じることは少なくないと思います。 しかし、それを打破するのは「わかる喜び」しかありませんから、生徒ができることを指示して、できたことを確認して、それと次の学習のつながりを示す指導が求められているのだと思います。 例えば 「2×3は?」 「2は主食数かドリンク数か?」 「3は主食数かドリンク数か?」 「主食とドリンクのセットは何通り?」 のようなスモールステップは 「考える気にさせる」指導であり、 成就感を味わう指導であり、 思考過程を分析する指導になると思います。 また、教科指導以前に わからない子はおいていくべきという 周囲の生徒のスタンスには改善すべき点がありますから 個別指導だけでなく 班学習や数学ゲームなども 取り入れてみてはいかがでしょうか。
お礼
確かに、操作主義の弊害は、私も感じていたところです。 あまり人のことは言いたくありませんが、 「とにかく覚えろ」という指導をされている先生から 生徒を引き継ぐと、彼らが本質を理解していないことに唖然とします。 >自己否定感が強い傾向があります。 >ひたすら貝になって防御するのかもしれません。 このへんから、彼らの精神的なケアをすることも大事なようですね。 彼らの敏感な心を傷つけないように、 それでいて彼らの嫌がる方向へ、うまく誘導せねばならない… >周囲の生徒のスタンスには改善すべき点があります そうですね…… 我々教員が、受験受験とプレッシャーをかけるせいか、 生徒も受験至上主義になっている気がします。 点数になることならする、ならないならしない。 できない生徒のせいで、授業が停滞するのは迷惑。 そういった空気がないとはいえません。 ご指摘、ありがとうございました。
- emeny
- ベストアンサー率39% (79/202)
質問にのみに的を絞り、私なりの見解を述べます。といっても、私も数学嫌いですが。 (1)確率という概念は難しいと思います。Pという概念の数式の解き方は忘れました。あまり、記憶に残りませんね。だから、A群(二種類)とB群(3種類)からそれぞれ、1つずつ選んだ場合、何通りか。2×3=6で6通りで分からない場合は次のようにします。式で書かせるのを諦めて、図で書かせるしかないようです。 A1 A2 B1 ○ ○ B2 ○ ○ B3 ○ ○ と図に書かせても6通りです。実際にはマス目状の図で書くのですが。私は、そのページでここまで高度な事ができるとも思いません。エクセルでは可能ですが。まぁ、分かりやすさに欠けますが、図で書く事です。それは、小学生レベルといわれますが、式の解き方を忘れた場合に答えを無理やり合わせるための式なし計算です。大学受験では通用しませんが。 (2) 数式は嫌いですね。感覚でも合えば社会では通用すると思います。やっぱり、数学嫌いは自覚するね。 (3) 何か数えて分かるという意識はない子もいます。次はベクトルという概念を遊び程度で書きます。ベクトルは二つの部屋だけです。 1 2 A A1 A2 B B1 B2 C C1 C2 D D1 D2 まぁ、こんな感じでしょう。でも、そうイメージできない子もいるので、想像力を良くしましょう。 (4)たぶん、中卒は義務教育なので、単位不認定なんてなく、無事卒業ですよ。成績評価で5や4や3で済む子なんてそうはいません。1の子も多いですが、その子が将来伸びるかもしれないので何とも言えません。高校から数学好きになる子もいます。ハイ。でも、私は数学嫌いやアレルギー症状はありますが。 数学的思考は言葉と同じように身に付くか。四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)なら、身についていると思います。つまり、最近の子は消費税を含めた計算ができないのでは。例えば、計算方法は次の通りです。 100+(100×0.05)=105 でも、消費税も含まれるようになってから、考えて買うもなくなったと思います。 さらに制約理論も高校生には分からないのかなぁ。私の頃は補修させられたと思うよ、たぶん。 100×A+30×B≧1000 それ分かんないと、買い物いけない。感覚で分かる範囲で、分かんないとやばくない。 そして、単位も。 mm cm m km ml l ㎗ kl mg g kg なんか、分かんない子いるよ。ミリからセンチは10倍、センチからメートルは100倍、メートルからキロは1000倍でしょ。そんなことも分からない子の真実もあるのよ。 しかも、そのような事を知ったのも最近。唖然としたよ。実際に、水の量で、ビーカーに入れて一つにすると500リットルになるのよ。これには、驚いた。 結語として、一般論を話させてもらいます。国語が分からないと算数はできない。それは、文章題をしっかり理解するには文章読解力も多いのです。また、数学が分からなくてもその子は数学以外の分野に優れていれば、それなりに彼女は尊敬されるに値すると思います。国語や英語が優秀でも、数学ができない天才症候群ならいくらでも補完できます。自閉症や知的障害の子は、日常生活は健全な子に落ちる、他の子が普通に分かる事が全く分からない、でもある分野では天才的な才能がある。だから、その子ができることを伸ばせばいい。 (5)数学教育に関しての苦言を申し上げます。数学は難解な数式のみを説明し、実用的には教えられないものです。数式の難解さは数学者が楽に書けるように短くしていったもので、楽で分かりやすく書いているからです。でも、数学嫌いは簡潔な数学では分かりません。回りくどく、しつこく教えていく事が大切だと思います。例えば、日常生活や環境問題や社会問題を取り上げ数学にどう関係のあるのかを教えるなどです。例えば、選挙の投票率、支持政党のアンケート調査、1年間の降水量地球温暖化、桜の開花日と地球温暖化などです。結構、本当の数式よりも分からない子は興味を持つと思います。 数学者(学士号として理学を取得している人という意味で使う)は、大学でこれくらいの数学は分からないと大学生活は送れなかったかもしれません。しかし、あなたの高校の数学は理工学系の専門コースですか。大抵の大学進学者は人文社会系だと思います。そのため、難解な数式を求められていない学部に入る子にとって、難解な公式は一生の間に知らなくて困る事はなく、あっても日常的に難解な公式は必要ないでしょう。
お礼
詳細な説明、感謝いたします。 その上で、(1)~(5)にまとめてコメントすることをお許しください。 回答者さまの仰ることは、まさに私が普段感じていたことと同じです。 消費税計算、単位の話など、 それらができずに唖然とさせられるのはしょっちゅうです。 「一辺が1mの箱には、一辺が1cmの箱がいくつ入る?」 「??」 「ほら、縦に百個、横に百個、奥行きに百個だから…」 「わかった!三百個!」 こういう高校生にも、もう慣れました。最初は目が点でしたが。 その上で、「彼らの考えていること」を知りたかったので、 「私はこうだった」「こう思ってるんじゃない?」という 意見を聞きたかったのですが…… ですが、今後の方策として、参考になりました。ありがとうございます。
- DQragnarok
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NO.10です。 (1)分析も何も訊かれていることが分らないのだと思います。 「組合せ」や「何通り」という言葉の意味が分らなければどうしようもありません。 知っていたとして「数えればいい」と言われても何を1つとして数えれば良いか分らなければ数え始められません。 「書いてみれば」と言われても数字を書くのか、名前を書くのか、 しかも数学の授業ならば数式を書くのかな?と思っているかもしれません。 (2)自覚はありますよ。 毎日意味の分らない授業を5時間も6時間も聞いて、小さいものも含めてあれだけテストをすれば嫌でも周りと差は認識するでしょう。 私なら全く意味不明なものと毎日これだけの時間対峙させられるのは我慢できません。 (3) (1)でも書きましたが基準が分らないのかもしれません。 私もAha体験をしたとき気付くまでに掛かった時間が不思議でしょうがないときがあります。 知っている人にとってはとても簡単で「なんで分らないんだ?」ということも 当事者にとったら「理由はこっちが訊きたい」と思うのではないでしょうか。 その生徒にとってはAha体験の「Aha!」になる前の状態だと思えば分り易いのではないでしょうか。 (4)確かにその通りです。 ただ知恵と学力が混同しているように感じます。 「例」の問題は生活をしていく中で知恵として身に付いてはいます。 ただ、それが数学の問題になったとき「翻訳」が必要なのです。 それが学力というもので、 学力が無いから問題が解けないだけなのであって、 問題が解けないからといって知恵が無い訳ではありません。 (5) >詳しく教えてほしい? それはそうですよ。本人だって分りたいのです。(2)にも書きましたように分らない授業に出席しているのは辛いと思います。 >付き合わされる周囲がウンザリしていても? いえ。これはダメです。自分のせいで周りに迷惑を掛けるのは分らない授業に出ているより辛いです。 責任は小中学校の先生にあり、高校の先生にはありません。
お礼
>(1)分析も何も訊かれていることが分らないのだと思います。 他の方も書かれていた通り、日本語能力ですね。 私も「問題の読み方」のような指導もしますが、 さすがにこればっかりやってられないのが辛いところです。 >(2)私なら~我慢できません。 実は私も大学時代は劣等性で、この気持ちは分かるんです。 あまり強く叱るべきではないのかもしれませんね。 叱ればできるようになるわけでもないですから。 >(3)Aha体験の「Aha!」になる前の状態 なるほど!これは納得です。 気付けば簡単、気付かないと難しい。 ただ……「数える」くらいは常識であって欲しかった… >(4)数学の問題になったとき「翻訳」が必要なのです。 これも分かります。確かに実例と計算は別ですからね。 >(5)周りに迷惑を掛けるのは分らない授業に出ているより辛いです。 心理的なケアも考えねばなりませんね。 なかなか対処する側もしんどいですが…… 最後に >責任は小中学校の先生にあり、高校の先生にはありません。 ありがとうございます。 「そういう子を何とかするのがお前の仕事だ!」と 言われると思っていたので、そう言ってもらえるだけで救われます。 ただ、彼らを見捨てるのは業腹なので、 何とかできることを探してみたいと思います。
わからないので、逆に質問したいのですが、そういう生徒さんの中学の数学の成績とかは、どうなのでしょうか? あなたさまの高校入試に数学はないのでしょうか? あるのであれば、そういう生徒さんは、0点だったのでしょうか? 小学校から不登校がある時代ですから、そういう生徒がいても不思議ではありませんが、入試を受けてとなると・・・・?
お礼
入試の段階で、危なそうな子の目星はつきます。 明らかに計算ミスが多いとか、何にも分かっていないと 思われる子も、相当います。 ただ問題は、そういう子を全員はじくと、 募集人数の半分にも満たなくなってしまうということです。 個人的にはそれは下位層だと思うんですが、 どうも最近は、そういう子が「中堅層」と呼ばれるようです。 実際、塾にも通っていて、中学でもそれなりの成績だという子が、 実際に対面すると、そんなレベルだということはザラです。 また、他教科もあるので、純粋に数学だけで選ばれませんし… 我々教師が「ここまでくれば中堅」と思っているレベルは、 昨今の世間的には高すぎるようです。 逆に世間の言う「中堅」を見たときに、 そのレベルの低さに愕然とすることが多いです。
- FinalFanta
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こんばんは。 一時のパニック障害みたいなものじゃないですか? 解けないのは問題を出されたときだけで・・・・(自分がそうだったので・・・たとえば父親にこれを解け!!!!といわれると萎縮してしまって頭はパニック、何も解けないという。。。で塾では、すらすら解いているという。。。(その塾の先生が温かな人で塾の環境がよかった)) 本人がリラックスできる環境なら解けるんじゃないでしょうか?(まずそこからでしょうけれど、家庭環境が悪い生徒(の場合)は、すぐには無理?) 1.分析っていうか単に解き方がわからない・・・。教わっても頭に入らない。 2.あったりなかったりします。 3.勉強不足。家庭環境が悪く集中力が育っていない、か脳に問題がある、精神的な病etc. 4.家庭環境が悪い子については、環境が悪ければ、何も進展しません。それ以外の子、脳に障害のあったりする子の場合、15歳過ぎてもおなじです。知人がそうですが、今は立派になってるので、学校の先生の方が頭を下げなければなりませんよ(?)。 5.生徒によりそれぞれでしょう。 発達障害じゃないのですか?なぞも何もないと思いますが・・・。生徒それぞれなのに遅れている子は全部同じ・・・みたいな視点がまず、まずいと思います。 教える方も大変ですね。がんばってください。(さすがに家庭環境ばかりは先生がどうできることでもないので・・・環境悪い子はかわいそうです・・・。) あと、あくまで参考意見ですので。。。
お礼
確かに、発達障害を疑ってみるのも、一考ですね。 あまりそういった、身体面に考えが及んでいませんでした。 あと、最後の励まし、ありがとうございます。 何だかんだ言って、この仕事は好きなので、頑張りたいと思います。
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お礼
読んでいると、かなり低学力が多い状況のようですね。 というか、ウチより大変な気が…… 失礼ながら、回答者様はいわゆる低辺校勤務でしょうか? 少なくともウチは、進学校という触れ込みなので、 生徒もそのつもりで入学してきます。 しかし回答者様の周囲は、どうも生徒本人に やる気が見られない様子ですね…… 私も低辺校に勤めたことがあるので、状況は分かります。 ちなみに進学校という触れ込みなので、あまり低学力の子に かまっていられないという現実もあります。 個人的には何とかしてあげたくても、 「できる子を伸ばさないと、彼らが退屈するよ」 「下層には、ある程度見切りをつけないとダメだよ」 というお叱りを受けたこともあるので その辺のさじ加減も難しいんですよね…… あ。ちなみに私立ですので、転勤はありません。 ただ将来的に、職場を変える可能性はありますけれども。 応援してくださり、おまけに「質問もどうぞ」と言ってくださり、 いま感激しています。 同業者のようで、しかも大変な環境で、どうか回答者さまも お身体に気をつけて頑張ってください(勘違いでしたらすみません)。