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燐酸の電離度について
塩酸や硫酸の電離度は1に近いですが、何で燐酸は中途半端な電離度になっているのでしょうか。弱酸の酢酸については理解できるんですが・・・。なんででしょう?わかる方どうか教えていただけますか。
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- yasto
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電離度は、電離したあとの陰イオンの安定性が重要になってきます。塩酸の場合はCl-,硫酸の場合はSO4 2-それぞれ安定です。これは、Clの電気陰制度(電子を引き付ける力)、電子親和力(陰イオンになったとき放出するエネルギー)ともに陰イオンで安定になっていることからも分かると思います。。一方で燐酸イオンは、陰イオンが他二つに比べると安定ではありません。P原子は15族なので16、17族の原子に比べると電気陰制度は強くありません。結果、電離度は、1より外れます。ただし、pH7からずれます(9,10ぐらい)と電離度は1近くになりますので注意してください。
- rei00
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「電離度」が何かはお解りですか? 溶かした酸(HA)の分子の何割が電離しているかを示す値で,強い酸ほど大きく(1に近く)なります(つまり,多くの分子が電離している)。 ここで,酸を水に溶かした場合,次の平衡反応が起こります。 HA + H2O ←→ A(-) + H3O(+) 電離度αは α = [A(-)]/([HA]+[A(-)]) で求まります。 塩酸や硫酸は強い酸で,殆どの分子が電離しているため,電離していない HA 状態の酸は非常に少なく [HA]+[A(-)] ≒ [A(-)] となるため,電離度α≒1になります。 酢酸などの弱酸では,電離している分子よりも電離していない分子の方が多いため,αは小さくなります。この値がどれくらいになるかは,個々の酸によって変わります。 したがって,リン酸でも酢酸でも同じ事です。『燐酸は中途半端な電離度になっている』の意味が解りませんので,この程度の説明ですがいかがでしょうか。 必要なら,「中途半端な電離度の意味」や「酢酸とリン酸で電離度がどう違うか」を補足下さい。
補足
教科書には強酸と弱酸の例がいくつかあり、強酸はほとんど電離していて、弱酸は少ししか電離しないということはわかっているんです。そこで、何で燐酸が弱酸より電離度が大きくて強酸より電離度が小さいのかなと思ったのです。
- tan777tan
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答があっているかどうか、自信ないまっまお話します。 リン酸の解離度は3段階あります。 H3PO4が MH2PO4、M2HPO4になり、M3PO4になります。これらを総合すると中途半端になるのでは、?!
お礼
安定性の問題なんですか。イオンにも安定不安定があるんですね。どうもありがとうございました。