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相転移エントロピーに式について

定圧下において、相転移によるエントロピー変化を表す式を求めなさい。という問題が出されて、考えてもこの条件だけで答えが求められないと思ったのですが、このようなことを聞かれた場合、どのような解答をすればよいのでしょうか?

みんなの回答

  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.3

回答は簡単でNo1さんのとおりなのです。 例えばvan der Waalsの状態方程式(Vに対してPをプロット)を思い浮かべて下さい。この曲線が極大と極小ができる温度領域の時は、曲線は低圧側(=高体積側)から、一定温度で加圧して体積を減らしていくと一度上がって極大、続いて下がって極小、それからまたあがっていきます。途中区間では一つの圧Pに対して3つの体積(V1<V2<V3)が対応します。実際には極大と極小に挟まれた真ん中の解V2は不安定点です。両側の二つのV1,V3は安定です。しかし真にGibbs関数が最小になるのはどちらか一方だけです。モル当りのGibbs関数は化学ポテンシャルで、Gibbs-Duhemの式より、 dμ=-SdT+VdP を一定Tで積分すると μ=∫VdP+φ(T) (φ(T)は積分定数であるが温度の関数) 評価できます。結果は、低圧側では高体積の解V3、高圧側では低体積の解V1がGibbs関数の値が小さい安定解です。しかし境目があります。Vを大きい方から減らしていき、圧を上げると、ある点(Po,V3)でのμは低体積の解(Po,V1)のμの値と一致してしまいます。それより圧が少しでも高いと今度は逆に低体積の解V1のμの方が小さくなり安定となります。ですから、その点で突然VがV3からV1へジャンプして減ります。これが気体から液体への相転移になる訳です。 T,P一定の系では ΔG=ΔH-TΔS です。ΔGがゼロに対応していますので ΔS=ΔH/T となります。相転移のエンタルピー変化を相転移の温度で割れば答えです。吸熱ならΔH>0ですからΔS>0でエントロピーが増えることになります。

inmo87
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

noname#252183
noname#252183
回答No.2

相転移では普通「潜熱」の名でエンタルピー変化量ΔHを与えられます。 例えば水の場合、水蒸気表で、1気圧 100℃の 水のエンタルピーは 100kcal/kg、 水蒸気のエンタルピーは 639kcal/kg、 従って 100℃での水から水蒸気への相転移の潜熱は、ΔH=539kcal/kg。 (昔、高校時代に「ゴミがナインと水が気化する」と覚えました。ついでに「ハレると氷が融ける」、0℃で氷→水はΔH=80kcal/kg) 次に、http://homepage2.nifty.com/eman/thermo/functions2.html の真ん中あたりに dH=Vdp+TdS の式があり、これより定圧ならdH=TdS。 この結果、今度は http://homepage2.nifty.com/eman/thermo/transition.html の中ほどから引用するに、 「相転移での不連続なエントロピー変化ΔS は、その時の温度を掛ければ潜熱 ΔH=TΔS として表せるのだった。よって、次のように書き直すことが出来る。 dp/dT=ΔH/TΔV これをクラペイロン・クラウジウスの式と呼ぶ」 んだそうですが、クラペイロンは弾みで引用したものの今は不必要で、要は定圧条件で ΔS=ΔH/T が成り立ちます。従って、100℃の水の蒸発に伴うエントロピー変化は、 ΔS=ΔH/T=539/373=1.445kcal/kgK のように計算されます。 水蒸気表にはこれも載っていて、100℃ 1気圧の蒸気 1.7559kcal/kgK、水 0.312kcal/kgK、ΔS=1.4439kcal/kgK で、さっきの計算合ってました。 試験問題で潜熱が与えられなかったら? 知りません。ほかの問題に取り組みましょう。

inmo87
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • rnakamra
  • ベストアンサー率59% (761/1282)
回答No.1

温度Tで熱量をQを受け取る過程で、熱を受け取った側のエントロピー変化ΔSは ΔS=Q/T となります。 ではQとは何か。今回の場合は相変化に伴う潜熱(蒸発熱、融解熱など)のことです。Tは相転移温度です。

inmo87
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

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