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有機化学の問題:アルカロイドAの構造推定
- アルカロイドAの構造推定について質問があります。
- アルカロイドAはIR1717cm-1でケトンの存在が示唆されています。
- アルカロイドAの1H NMRシグナルと反応条件について詳細がありますが、構造がわかりません。
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>NHの部分が2当量のヨードメタンと反応して、アンモニウム塩になり、それが脱離して、炭素鎖状に二重結合が生じます。どの位置に二重結合が生じるかというのは必ずしも特定可能なわけではありませんが、生成物の安定性を考えれば、共役系による安定化が期待できる>C=CHCOOHが生じるような方向に1個目の二重結合が出来ると考えるのが良いでしょう。その時に取れることになるHの酸性度の点でもそこが好ましいでしょうね。 また、この時点で、もう片方のC-N結合が残っているはずで、その部分はC-N(CH3)2となっているはずであり、それが再度ヨードメタンでメチル化されれば第4級アンモニウム塩となって、それがホフマン脱離を起こせば2本のC=C二重結合を揺する2価カルボン酸が生じます。 と、ここまで考えてふと思ったのですが、第1段階の脱離は不飽和カルボン酸への共役付加の逆反応なので、第4級アミンにならずとも容易に脱離してしまうかもしれません。その方が問題文ともよく合うような気もします。
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補足です。 -C(=O)-CH2-の部分で(カルボニルの右でも左でも同じことですが)C-C結合が切断されて、-COOH HOOC-になるという意味です。これで炭素数が7の2価カルボン酸の骨格が出来ますよね?
補足
カルボニルが-COOHとなるということですね!ありがとうございます。 何度もすいませんが、最後に1だつだけお願いします。 開環したCが生成されて、4級アンモニウム塩がどのようにできるかがわかりません。Nのついている位置はどのように推測されるんでしょうか?
Bに関して アルドール縮合を考えれば不飽和度は合っていると思いますが・・・カルボニルの両側に、C6H5CH=が導入されるわけですよね? Cに関して pimelic acidは飽和だと思いますが? Cはカルボニル基のところでC-C結合が切れて、そこが両方ともCOOHになったということではないですか。 それがヨードメタンと反応して、4級アンモニウム塩となり、ホフマン脱離を起こすということでしょう。
補足
ありがとうございます。 Cは不飽和脂肪酸を経て、還元されてpimelic acidになるでした。 カルボニルお基のところできれるというのは、両方c-c結合がきれてしまうのでしょうか?c-c結合ってきれやすいんですか? 両方できれるとc=oが切れて、遊離してしまうんでしょうか?
補足
red-costさん本当にありがとうございました。 大変わかりやすい解説で、勉強になりました。 C-C=O-CのC-C結合を切断できるような酸化剤は過マンガン酸カリウムが適当ですよね? 本当にありがとうございます。