風力発電は地理的な制約が大きいです。要するに、風が強い地域でないとそのパワーを発揮できないという事です。
発電した電気でポンプを動かす際に必要なものとしては、(風力)発電機、バッテリー、充放電コントローラ、インバータ、これら4つが最低限必要です。
一つづつ説明します。
・風力発電機:風力発電機は風の強弱に影響を受けるので、稼働率は年間を通して大体30%程度です。自動車の発電機や洗濯機のモーターを使って発電機を作った強者もいますから、電気の知識がおありなら検討してもいいかもしれません。
・バッテリー:発電機の発電電力はポンプの消費電力をまかなえないため、バッテリーに貯めて必要なときに使用する工夫が必要です。自動車用のバッテリーでもいいでしょう。ただし、平均的な自動車用バッテリー一つを満タンに充電しても、ご質問のポンプが二時間使用できるだけの電力しか貯める事が出来ません。
・充放電コントローラ:バッテリーを充電するにはバッテリーの電圧より高い電圧が必要なので、電圧を一定の水準に維持しなければなりません。また、過充電にならないように充電を自動制御してくれる機能が必要になります。
・インバータ:バッテリーや発電機から出る電力は直流なので、交流に変換してやらなければなりません。ポンプは起動した直後に大きな電流が流れるため、インバータは800Wほどの容量を持ったものが必要になります。
ポンプの容量がかなり大きいので、その分発電設備を大きくしてやらなければなりません。発電設備の能力が予算的な問題でどうしても足らない場合は、電力を使いすぎないようにタイマースイッチなどを取り付けて一日の使用時間を制限する必要が出てくるでしょう。
これらを考えると大体50万円以上の出費になるかもしれません。