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例文の意味を教えてください「あざとい」

たまたま手持ちの国語辞書を眺めていたら「あざとい」の項目で (1)浅はか・(小利口)な点が批判の対象となる様子だ。 (2)あくどいところがあって、悪い印象を与える様子だ。 この(2)の使用例のところに例が2つあって、その2つ目に 「空海の思想家としての性格はむしろ―ばかりに煩瑣な美を愛する傾向があり」 とあり 「ほぇー」と思ったものの 「あざといばかりに煩瑣な美を愛する傾向」…★ って「何じゃい?」とも思ってしまいました。 引用した国語辞書はユニークな語釈で有名な『新明解 国語辞典』第4版(1989.11.10)です。 どなたか★の文を分かりやすく説明して頂けないでしょうか?(文中のあざといの使用法が間違っているとは思いません。★の部分が何を言っているのかよく分からないのです)よろしくお願いします。

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  • _Kyle
  • ベストアンサー率78% (109/139)
回答No.4

まず、文中の「あざとい」の意は『新明解』の語釈をそのまま採って 「(2)あくどいところがあって、悪い印象を与える様子だ。」というのは大前提ですよね。 であれば、 角川『新版国語辞典』式に読めば、 「程度が過ぎていやらしいほどに、こまごました美を愛する傾向」 岩波『広辞苑第五版』式に読んでも、 「程度をすぎていやみなほど、こまごました美を愛する傾向」 といったあたりかと思いますが…。 ここで「あくどい」というのは 「お代官様と越後屋のあくどい悪巧み」の「あくどい」ではなくて 第一義の方「しつこい。程度が過ぎていやらしい。」という意味と思われます。 (そうでないと「あざとい」の意味がおかしなことになります) 煩瑣な美を愛するその程度が過ぎて、しつこい、くどい、押し付けがましい、嫌味である、ということではないでしょうか。 ちなみに、「あざとい」の対応する語義は、 『広辞苑第五版』では「押しが強くて、やり方が露骨で抜け目がない。」 『新版国語辞典』では「どぎつい」となっています。 私の語感では『新明解』よりもこちらの方がしっくりきますね。 ご参考まで。

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noname#135125
noname#135125
回答No.5

「あざとい」の意味に、現代では「わざとらしい」を付け加えた方が分かり易そうですね。 「相手にどんな印象を与えるかをじゅうじゅう分かっていて、わざとそのやり方をする、巧妙な人」みたいな意味がありませんか? もっともyahoo辞書でも http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%82%E3%81%96%E3%81%A8%E3%81%84&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=00337800233300 という感じで、「わざとらしい」は出てきませんが、「浅はか」と「あくどい」だけだと、「あざとい」の伝えるニュアンスが完全に伝わらない気がします。 多分、本来の意味は「あくどい」等だけだったのが、使用されているうちに「わざとそんなことをするなんて、巧妙であくどいなあ」みたいな意味をしょうことになったんじゃないでしょうか。 分かりませんが。 その新明解の例文が書かれた頃には、すでに「わざとらしい」のニュアンスが少~しかかってきているように思います。 空海が思想家として、聴衆だか読者だかにどんな印象を与えるかをじゅうじゅう分かっていて、わざと煩瑣な美を愛する姿勢で思想していた、みたいな。 「空海、おまえ『煩瑣な美を愛する自分萌え』だろ!」と突っ込んでるみたいな。 あるいは「あざとい」が「美」にかかるのなら、その美は、煩瑣すぎてかえってわざとらしい美だよなあ、みたいな。

noname#96718
noname#96718
回答No.3

仏教とか哲学の学は丸でありません。 聞きっかじりですが、「空海は山師・ペテン師だ」という話があります。 ちょっと言い過ぎだと思いますが、識者によれば、彼の書いたものからは、文章力があり過ぎて、「正直や謙虚」とは反対の「ケレン味」を感じるそうです。 私は空海の書いたものを読んだことはありませんし、難しいことはわかりません。 ただ、空海の業績を見ますと、普通のお坊さんではなく、俗世間にもいないような、強腕で抜け目のない仕事師という印象を受けます。 ご質問文の >「あざといばかりに煩瑣な美を愛する傾向」…★ を読んだとき、上のようなことを思い出しました。 「ゴチャゴチャとして、どぎつく、顰蹙を買うような美を愛する傾向」 ・・・一応このように書いて見ました。 俗受けするところがあるんじゃないでしょうか。

  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.2

こんにちは。 >>>引用した国語辞書はユニークな語釈で有名な『新明解 国語辞典』第4版(1989.11.10)です。 あはは。 私は30年ぐらい前から使ってますが、 当時の国語の先生が「思い切った書き方をしている」とおっしゃったので、 それに惹かれて使い始めた次第です。 当時買ったのと、1997年版の両方を持っています。 たしかに、そう書いてありますね。 「あざとい」・・・ ちょい悪 「ばかり」・・・ ~な感じ 「煩瑣」・・・ すっきりしていない、こまごまとして煩わしい 「あざといばかりに煩瑣な美を愛する傾向」  = ちょい悪いな感じで、ちょこまかとしてすっきりしない美を愛する傾向 という感じです。 ご参考になりましたら。

never-ness
質問者

お礼

回答をありがとうございます。 こちらの回答はNo.1さんとは違って 「あざとい」は「煩瑣な」にかかるという解釈ですね。 >を愛する傾向 うーん、もう少し「腑に落ちる」部分が欲しいですね。 >ちょこまかとしてすっきりしない美 つまり装飾過剰であったり、少しピントが外れてしっくりこない(構成の)美 ということでしょうか。謎が謎を呼んだみたいな…。

never-ness
質問者

補足

すみません。一部「抜け」がありました。 誤:>を愛する傾向 正:>ちょい悪いな感じで、ちょこまかとしてすっきりしない美を愛する傾向

  • garaogu
  • ベストアンサー率40% (67/166)
回答No.1

あくまで私見ですが、「空海の性格は、とにかく煩瑣な美を愛した」という事ではないでしょうか? 「あざといばかりに」を、「何も考えずに」とか、言葉が悪いですが「馬鹿みたいに」等と置き換えると解り易いかもしれません。

never-ness
質問者

お礼

回答をありがとうございます。 やっぱり、「あざとい」は「愛した」にかかるのですね。 主語が「空海」なので、そちらに少し気を取られていましたね。 例文作成者はきっと「空海さん」が嫌いだったのかな。

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