もし振り仮名をつけろと言われたらやはり「しゅちょう」となるでしょうね。ですから,あくまでも話し言葉用だと思います。
で,あまり耳にしないという回答もありましたが,地方自治が話題になる場,たとえば政治座談会,国会や自治体の議会などでは「くびちょう」という言い方はしばしば耳にします。
酋長はともかく,「首長」が出てくる文脈では,他にも「主張」や「市長」が登場する可能性はありますので,それらと区別するということで生まれた言い方だと思われます。
(「主張」は動詞だけでなく,名詞としても使われますし。)
「自治体の長」というと長くなるし,「首長のリコール」と「自治体の長のリコール」では意味は同じでもニュアンスが違うような気がします。
ちなみに,何年か前に新聞(たしか毎日)で読んだ話ですが,国会の議事録で「くびちょう」が「組長」と書かれていたそうです。
校正のときに発見したものの,危ういところだったとか。
その筋に近い議員の発言だったのかもしれません。(^^)
ただ,普通の文脈では議会で「組」の話が出てくることはあまりないので,「くびちょう」という言い方が行われているのだと思います。
もし言い換えた結果かえって「組長」と間違えられるケースが多かったら逆効果ですからね。
それよりは「しゅちょう」と発音して一瞬戸惑われる可能性のほうが高いでしょう。
お礼
話しことばとしては稀でなく使われていることは確かのようですね。 私だけが気にしていたのではなかったようで安心しました。 ありがとうございました。