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格助詞「と」の接続について
文語文法で「格助詞」「と」の接続について「連体形」とありますが、例文がみあたりません。経験則から言って「終止形」接続の方が多いと思うのですが、どのような場合に連体形接続するのでしょうか。
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>「格助詞」「と」の接続について「連体形」とありますが、例文がみあたりません。 「体言、または体言と同資格の語」に接続する助詞なので、本来は体言接続です。ですからどうしても体言接続の例が多いですね。 「同資格」とは、活用語につく場合には連体形(準体法)につくということです。 連体形の例としては、手元の「日本国語大辞典」には徒然草から「柴の枝、梅の枝、つぼみたるとちりたるとにつく。」という例がありました。 >経験則から言って「終止形」接続の方が多いと思うのですが 上記説明の通り、終止形接続ではありません。しかし確かに「と」の上が終止形になっている場合があります。それは「と」の用法が「引用」の場合です。 「引用」の場合には、「文あるいは文相当の語句」に接続します。言い換えれば「上の部分が文として完結している」あるいは「上の語句の活用形に影響を及ぼさない」ということです。 同辞書に万葉集から「鶯の声は過ぎぬと思へども」という例があり、この「ぬ」は終止形です。しかしそれは「と」が接続したから終止形になっているのではなく、「『鶯の声は過ぎぬ。』と思へども」と文が一旦終わってしているからです。 >「申さむ」は「申さ+む」と分解され「む」は意志とか適当の助動詞の終止形ではないでしょうか 分解については私も同意見です。ただ、この「む」は「いかが」という疑問語を受けるので、連体形です。
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- bakansky
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「いかが申さんと思ひて」(徒然草) この「申さん(申さむ)」は終止形ではなくて、連体形ですね (終止形なら「申す」ですから)。 この場合は、辞書によると、「言ったり思ったりする内容」とありました。
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早速の解答をありがとうございました。しかし「申さむ」は「申さ+む」と分解され「む」は意志とか適当の助動詞の終止形ではないでしょうか。
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大変丁寧なご回答、ありがとうございました。質問した後も周囲でも話題になり、自分自身の勉強になっています。 古語ではありませんが「見ると聞くとでは大違い」という慣用表現においても連体形接続しているのではないかという話が出ました。 「例文を見たことがない」というのは大変不勉強な態度だったと反省しているところです。 ありがとうございました。