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MnとNH4で錯イオンが出来ないのはなぜ?

タイトルの通りです。 銅でも、ニッケルでも、コバルトでも、亜鉛でもテトラアンミン錯イオンになるのに 何故、マンガンは駄目なのでしょうか? どちら様か御教授ください

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回答No.1

NH4ではなくてNH3ですよね。出来ないことはないです。 アンモニアを大過剰に使えば [Mn(NH3)6]2+ は作れます。 しかし、[Ni(NH3)6]2+ と比べれば出来にくいことは確かです。配位子がNH3以外の場合でも、 Mn2+ は Ni2+ や Cu2+ よりも錯イオンを作りにくいことが多いです。これはアーヴィング・ウィリアムス系列として知られています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%B9%E7%B3%BB%E5%88%97 (記事の一部に誤りがあります。「低スピン錯体」を「高スピン錯体」に置換えて読んで下さい) Mn2+ が Ni2+ よりも錯イオンを作りにくい理由は二つあります。  (1) Mn2+ イオンが Ni2+ イオンよりも大きい:金属イオンと配位原子の間の距離が長くなるので、結合力が弱くなる。  (2) Mn2+の3d電子は配位子場による安定化を受けない:Mn2+の3d軌道が半閉殻なので、安定化エネルギーが零になる。 (1)は、直感的に分かると思います。(2)は、配位子場理論(または結晶場理論)を習うと理解できます。 ちなみに Co3+ や Cr3+ は  (1) イオン半径が小さい、  (2) 配位子場による安定化が大きい、  (3) 電荷が大きいからクーロン力が強い、 ので、錯イオンを作り易いことが知られています。

unibikari
質問者

お礼

今更かもしれませんが 返答ありがとうございます。 当時は大変参考になった記憶があります。 繰り返しになってしまいますが、本当にありがとうございました。

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