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流動パラフィンの利用でなぜ!?
大学生です。 この前、実験で用いた恒温槽の中に「流動パラフィン」というものが入っていました。 今までは、水を使っていましたが、今回は初めて油でした。 実験は電気伝導度法によるイオン対の解離度を測るものです。 なぜ、流動パラフィンを用いたのでしょうか? そもそも流動パラフィンとは、特別なものですか? 水より粘性がある分、何かメリットがあるのでは!?と考えます… お願いします。
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流動パラフィンは高沸点の常温で液状の飽和炭化水素の混合物です。 原油の蒸留によって高沸点の留分をとり、精製し中和処理して得られます。 パラフィン基原油を原料とするものは鎖状アルカンが主成分です。 原油を原料とするものはシクロアルカンが主成分となり、アルキル側鎖を 持つシクロアルカンを多く含みます。分岐が多いモノとは限りません。 炭素数は20個程度、沸点は300℃以上です。 無味、無臭、無色、中性で安定。水に不溶で、アルコール類に可溶です。 化粧品の添加物としても使われます。取扱い易い液体です。 温浴に流動パラフィンが使われるのは、水が泡立ち始めるような温度、 盛んに蒸発する温度、例えば70℃以上で水の沸点周辺の温度で主に 使われます。長時間の温調実験では温浴媒体の蒸発減少を防止する 効果も有ります。 疑問を持たれたのは、水の温浴でも大丈夫な温度で使われていたからでは 無いでしょうか。温浴の性質上、流動パラフィン温浴もそれほど高い温度では 使われていないと思います。
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- drmuraberg
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考えられる点は、2台の水温浴と流パラ温浴を使い分けるのが面倒だし 1台で間に合うので必要も無いと言うことです。 昔々、流パラが高かった頃(実験室が貧乏だった頃)は水浴の表面に流 パラを流し、水の蒸発を避け終日週末運転をしたものです。 水は濁ってくるし、全部が流パラならこういう事も無いのにと思った ものでした。
流動パラフィンとは名前通りパラフィンのうち分子量が比較的低く分岐などが多く結晶化しにくい留分のことです。早い話石油の一部分です。 水と混ざりにくく、水を嫌う環境で、温度を100℃以上に上げたい場合には頻繁に使われます。 赤外線分光で用いられるヌジョールも流動パラフィンと大差有りません。
お礼
>疑問を持たれたのは、水の温浴でも大丈夫な温度で使われていたからでは無いでしょうか。 そのとおりです。 水であっても沸点を考えなくてもよい条件でした。 触ってみて、とてもぬるかったんです。 それでも流動パラフィンを用いたのはなぜでしょうか? たまたまですか?