No.2です。
>「構造的あいまい性」の頻度はどうなんでしょうか?
残念ですが、わかりかねます。質問者様は日本語での曖昧性の頻度について、完全に把握していますか?それと同じことです。
>日本語の場合、新聞での小説でもあらゆるところで構造的、あるいは理論的にあいまい性が現れるのでイラっとすることが多いです。
そうでしょうか?確かに、「文章下手だな」と思ってしまう書き手さんはいくらでもいらっしゃいますが、読めないほど曖昧であることはないと思います。
>より構造的に完璧に近い言語って言われてるのとかありますか?
言語の専門ではないので判りかねますが、そのような議論はそもそも存在し得ないと思います。というのは、いくつかの問題があるからです。
まず、どれか1つの言語を「完璧」と呼ぶことは、「他の言語がそれより劣っている」と決めつけてしまう危険があります。ある言語の話者は、自分の言語が他より劣っているという議論を好みません。
例えば、質問者様の今回のご質問に対しても、かなり批判的なご回答が目立っていますね。これには質問者様も気落ちされたこととは思いますが、これだけ批判を受けてしまうのは、皆さん日本語という自分の言語に対して誇りを持っているからです(私も含め、ですが)。「多言語に精通しているならまだしも、英語さえもできないのに『日本語は不完全』などと言うな」ということでしょう。
2つ目の問題として、『完璧』とは何か、ということが挙げられます。曖昧性のない言語は、人間が言語を使う以上、ほぼ不可能な存在です。人間には個人差がありますから、文章の下手な人が書けばどんな言語でも曖昧性に満ちたものになるでしょうし、逆もまた然りです。
これと平行して、もう1つの問題が出てきます。仮にある言語を『完璧』と定義すると、その言語を母語とする国が政治的に優位になってしまう危険があるのです。
たとえば、現在英語はかなり世界的に利用されていますね?これは一見便利ですが、英語がどこでも通じる、ということは、英語が母語の、イギリス人やアメリカ人などに比べ、日本人など、英語が母語でない話者が、特に政治や経済などで不利になってきてしまうということも意味します。これはいわゆる『言語帝国主義』の問題に近いですが、ここで詳しくは触れません。
>英語、ロシア語、とか科学に強い国の言葉って機能的なのかな?って思うのですがどうなんでしょうか?科学力と言語は関係ない?
これも、先程の『言語帝国主義』の関連だと思います。機能性云々ではなく、アメリカとロシア(ソ連)という、第二次世界大戦から冷戦時代までの2大大国があったため、という理由が大きいと思います。それ以前であれば、フランスなどもかなり強いですしね。
長くなりましたが、今回はこれで。只今出がけに急いで打っておりますので、不明点等ありましたらまたお聞きください。
お礼
なるほど、単純には比べるには難しいようですね。 やっぱりアジアの言葉に比べて、欧州の文字も言葉もカッコイイので幻想を抱いていたようですね。 私は生粋の日本人ですが、日本人だから日本のものを素晴らしいと思いたいとかではなく、自分の好みならどこのものでも良いと考える方なので、もし自分の(勝手な)想像どうり日本語が原始的な言語なら、さっさと英語にしちゃえばいいのにとか思ってました。