職務経歴書は一般的ではないのか?
私は会社で人事を担当しています。
今まで「面接には履歴書と職務経歴書をご持参ください」と言っていました。
すると、履歴書に『職歴』として経歴を書く人ばかりで、別で職務経歴書を用意して来る人は10人に1人くらいでした。
そこで「履歴書と、それとは別で、職務経歴書をご持参ください」と言うようにしました。
それでも相変わらず履歴書しか持って来ない人、職務経歴書を別で持って来たとしても「○○会社」としか書かず、職務内容については触れていない書き方の人、しまいには電話の時点で「職務経歴書って何ですか?」と言う人が多くて驚きました。
新卒ならともかく、30代や40代でも平然と「え?職務経歴書って書いた事がないんですけど、どうやって書くんですか?」とか、「履歴書とどう違うんですか?」などと言ってきます。
そんなの分かったフリして後で調べろよ!!と思い、そういう人は就職後も『分からない事があったらまずは自分で調べる』という事をしないと思うので、よほど魅力がない限り不採用にしていました。
しかし最近になり、きちんとした職務経歴書がそこまで少ないという事は、私が思うより世間で認知されていないものなのではないか?と思うようになりました。
私の認識では、
・大手の会社に面接に行く際などは「履歴書と職務経歴書」のセットが当然のように必要
・履歴書ほどではないものの、世の中の人の社会人の大半が「職務経歴書」を一度は耳にした事がある
・就活をした事がある人は書き方をきちんと調べた事がある
そういう認識でした。
私自身、高校時代から今までバイトを含めて20社ほど面接を受け、その内5社ほどで職務経歴書が必要で、高校時代に「職務経歴書」について調べた記憶があります。
ですので、職務経歴書をきちんと書けない人は、面接の際にコートを着たままの人と同じくらい非常識だと思っていましたし、ましてや平然と「それって何ですか?」と採用担当に聞いてしまう人は自分の非常識さと人頼みな事を恥だとも思わない、社会人として恥ずべき人間であると思っていました。
しかし、もしかして職務経歴書は特殊な書類であり、世の中では知られていないものなのでしょうか?
「それって何ですか?」と聞かれたら丁寧に「職務経歴書というのはですねぇ、まず働いていた会社名を書いてぇ、そこで何をやっていたかを詳しく書きましてぇ…」と教えて上げた方が良いのでしょうか?
それとも、もう職務経歴書の提出自体やめた方が良いレベルで特殊なものでしょうか?
毎回毎回「また職務経歴書が書けないヤツか…」とイライラします。
37歳に書き方を聞かれて「ネットとかで検索したら出て来ますよ^^」と答えると「でも私スマホじゃなくてぇ…」と言われた時はその場で面接を断りました。