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怠け者の蟻
蟻のグループの中には必ずある割合で怠け者の蟻がいて、グループから怠け者の蟻を全部取り除くと、残りの働き者の蟻の中のある割合が怠け者になってしまうというのを読んだことがあるのですが、本当ですか? 本当なら、どんなメカニズムが働くからそのようなことになるのでしょうか。そしてそれは個々の蟻、そして蟻グループにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。 人にも当てはまりますか?
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下記の長谷川英祐さんの研究ですね。「怠けアリはどのようにしても働かず、怠けアリを取り除くとあまり働かないアリの労働力が多少落ちるが、働き者アリの労働力はどんな状態でも変わらない。」というものですね。怠けアリを取り除いても他の働きアリが怠けアリになるわけではありません。怠けアリは、私のように根っからの怠け者です。 怠けアリや怠けミツバチの存在意味は良くわかっていないようです。下記に長谷川英祐さんが動物行動学会で講演したものが載っています。参考になさって下さい。 ○お利口ばっかりでも,たわけばっかりでもダメよね! ~「集団」行動の最適化~ 長谷川英祐(北海道大院・農) 22ページ http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/NL/NL43_web.pdf
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- sosdada
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コリン・ウィルソンが好んで引用するエピソードにこんなのがあります。ジョージ・バーナード・ショー(マイ・フェア・レディの原作者)がアフリカ探検から帰ったスタンリー(?)に「あなたの代わりにリーダーになる人間は何人いる?」と聴いたところ、「二十人に一人」「それは大体か、丁度か」「丁度だ」これはねずみの実験でも同じことが確かめられた。そのリーダーの一匹を取り除いても、やはり二十匹に一匹の割合でリーダーが出現した。 つまり、これを逆に考えると、ブレーキでいうところの「遊び」と考えられています。つまり、働かない蟻は敵に襲われたり川におぼれたりするリスクも少なく、それだけ生き残る確率が高いわけです。とはいえ、それらの蟻は生まれついての怠け者ではなく、いわば「補欠」「補充要員」なのです。欠員ができればちゃんと働きます。
お礼
ネズミではそうなのですかね。そうなっている説明も、ちゃんと筋が通っている気もします。根拠があるかないかはわかりませんが、おもしろいですね。 ただ、人間では、リーダー適格者がグループにいて、その人がいなくなったら、そのグループはつぶれてしまう気がするのは気のせいでしょうか、、、 ご回答ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 どうやら私はかなり誤解していたようですね。どちらかというと、働かないものは基本的にどのようなことになっても働かない、と言った方が大まかには正しそうですね。 この報告をされた先生はこの、働かない、と言うことに意味があるように考えていらっしゃるようですが、どうやっても働けない、というのであればそれは同じ遺伝子を持っていてもある割合でうまく「働く蟻」になることはできない、いわば遺伝子の限界である、と言う考え方もあるのでしょうか? それともそれを否定するような事象があるのでしょうか? どちらにせよ、面白いですね。