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例文の中の指示代名詞と助詞について若干の質問
皆さん、こんにちは。 単刀直入に質問です。「長期間にわたる頭痛はいずれ不治の重症になるかもしれない。それこそ命に関わる事もあろう。」、その例文の後半の「それ(こそ)」は何を指すのでしょうか?もし「頭痛が不治の重症になる」ということを指したら、これは必ず命に関わることでしょう。必ず関わるというのに、なぜ例文の後半は「もある」を使うのですか?「も」を使ったら、「関わることもあるが、必ずしも関わるわけではない」という感じでしょう。 因みに、「も」についての問題は先日質問した事があります。以下の通りです。http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4826408.html 自分は外国人のせいか、日本語の勉強を初めてから今まで、その微妙さと複雑さをずっと痛感しています。何だか質問文が長く、うまく表現もできないので、本当にすみませんでした。ご回答、よろしくお願いします。
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うーーーーん、実に日本語の特殊性を突いた質問ですね。お書きになった文も完璧ですよ。(拍手!!) さて既回答にもありますが、「それ」は確かに「これ」や「あれ」と同じ指示代名詞ですが、そう考えてしまうと「じゃ、それは何を指すのか」という疑問にぶつかりますね。私のような日本語Nativeでは思いも付きませんが。英語ではIt is just, とか It is very~に近いように思います。 「それこそ」は、これで一組の表現だと考えて下さい。ここでは「うっかり放置すると」とか、「軽く考えていると」、あるいは「場合によっては」と言う意味を担います。ただし「それこそ」がいきなり脈絡もなしに文頭で使われることはありません。 その直前の文で、論者が一定の仮説や推測をすることが必要です。その仮説や推測を受けて、場合によっては事態はさらに悪い方向に進むかもしれないという2段目の強い仮説や推測を書く時に使われます。この場合には「それこそ・・・・・かも知れない」、「それこそ・・・・だろう」という結びになります。 「日本は今後しばらくは不景気の波から抜け出ることは出来ないかもしれない。それこそ100年に一回あるかないかの恐慌を迎えることになることもあるだろう」 以上は推測を表しているわけですが、時々「それこそ・・・・だ(である)」という推測(英語のmay,might,could)を交えない表現もあります。この場合では、論者の強い断定を表します。
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- yambejp
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「それこそ」は慣例的につかわれている単なる文のつなぎではないですか? それこそ日本語のあいまい表現のような気が・・・
お礼
ご回答ありがとうございました。
- publicpen
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頭いいですね。 日本人でも8割ぐらいの人は分からないですよこれ。 「長期間にわたる頭痛はいずれ不治の重症になるかもしれない。それこそ命に関わる事もあろう。」の中の 「それ」は ×「長期間にわたる頭痛はいずれ不治の重症になる」 ○「長期間にわたる頭痛はいずれ不治の重症になるかもしれない」 です。 かもしれないはつまり「may」なので、 「関わる事もあろう」と言う「も」は「関わるという可能性がある」 ので前文と同意味として許されます。 これで納得されましたか?
お礼
publicpenさん、分かり易いご回答、ありがとうございます。補足の質問はもう必要ないと思います。これで完全に納得しました。本当にありがとうございます。
補足
ご回答ありがとうございます。つまり「かも知れない」と「も」を相殺したのですね。自分もその可能性を考えていましたが、やはり自信が足りなかったです。なぜかと言うと、「それこそ」自体はyambejpさんが言う「慣例的」な用法もあるからです。「それこそ」を全体的見れば、「まさしく」という意味でも解釈できます。でもそうすれば、例文の後半は主語を失うことになるような気がします。一体、「それこそ」のもう一つの用法はこの例文の場合では正しいですか?度々すみませんが、よろしくお願いします。
お礼
例も挙げて詳しく教えて頂いて、有難うございます。大変参考になりました。特に”「それこそ」が脈絡もなしに文頭で使わない”ということは本当に勉強になりました。これからもよろしくお願いします。本当にお世話になりました。