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大容量サイリスタの漏れ電流
大容量サイリスタは、わざと漏れ電流を大きくしていると聞きました。どうしてなのでしょう? ということは、大容量サイリスタのA-K間をアナログテスターにて抵抗値を計測すると無限大にはならないのですか?
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#1補足 例えば、2個のサイリスタを直列にして、10kVかけるとします。 その際、取り付けた部分の絶縁抵抗が一方が1000MΩ,もうひとつが2000MΩだったとします。 もし、サイリスタ自体の漏れ電流が0だと、サイリスタの分担電圧は絶縁抵抗の分圧比(1000M:2000M)で決まり,一方は3.3kV,もう一方は6.6kVになります。 しかも、この分圧比は(湿度などでかなり変化する)絶縁抵抗で決まるので、周囲状況で変化します。 ここで、二つのサイリスタが、同じ漏れ電流0.1mAを持っていれば、10kVに対して0.1mAは100MΩ相当で先ほどの絶縁抵抗より十分小さいので、電圧分担はこちらで決まります。(また、絶縁抵抗が少々変わっても、電圧分担には影響しない。) と、いうような具合になります。 ただし、電圧分担を正確にするには、漏れ電流をきちんと制御する必要がありますが、電流を若干増やすのは比較的精度よくできる、というような話だったように思います。 実際の高電圧電源では、サイリスタを多数(10個以上)直列にすることもあって、サイリスタ自体で電圧均等化できる方法は重宝するようです。
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- tetsumyi
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バッテリーフォークリフトの旧機種では定格500A以上クラスのサイリスタが普通に使われていましたがA-K間をテスターで測定すると無限大でした。
- foobar
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超高電圧では多数のサイリスタを直列にして使います。 このとき、漏れ電流が非常に小さいと、周辺の絶縁抵抗のばらつきや漏れ電流のばらつきなどで電圧分担が不均一になります。 これを防ぐには、サイリスタと並列に分圧抵抗(均圧抵抗)を入れてます。 もれ電流を大きくし、一定に制御ることで、この分圧抵抗の機能もサイリスタ自体に持たせることができて、電圧分担を均一にすることができます。
補足
漏れ電流を大きくすると、なぜ、電圧分担を均一にすることができるのですか? ど素人ですみません…
お礼
大変丁寧で解り易い回答ありがとうございました。 頭がスッキリしました(笑)