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性格は遺伝する?
自分の経験から言うと “確かにある” と感じているのですが、科学的にはどうなんでしょう?
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誤解を恐れず言えば、性格と遺伝子が関係あるかないかといわれれば力説しておられる方のいう通りあります。これまで説明していただいた事例の他にも、ヒトの精神疾患に関する遺伝子はいくつもとられています。 ただ、質問者の方が聞きたいのは性格ってどの程度、つまり実際に感じ取れるぐらい遺伝するの?もっといえば俺が感覚的に思っていることは科学でも実証されているのか?それもヒトで。ということではないでしょうか? 答えは、わかっていません。定量できていません。だと思います。 そもそも性格を数値化、定量することや、遺伝子の性格に対する影響を先天的なものと後天的なものとで区別するのはかなり難しいことなんです。遺伝子の振る舞いはとても複雑です。 ただ、1卵生双生児と2卵生双生児、普通の兄弟のIQの近似率から環境要因の方が脳の形成には影響が大きい、というのをみたことがあります。 個人的には、あくまでヒトに限れば環境要因の方が性格に与える影響は遥かに大きく、会ったことのないじいちゃんと性格が似ているのは遺伝子のせい、と思えるほど単純な拘束力はないと思います。でも遺伝的にはげる家系だから後頭部を見下ろされるのは嫌い、という遺伝の仕方はあると思います。 生来の性格というものもあるとは思いますが、家族の中でたまたま味の好みや手先の器用さが違うというのも乳幼児期のトレーニングによると考えるのが自然な気がします。よく分からないものを、もっとよく分からない遺伝のせい(血液型とか)にするのはちょっといただけない風潮のような気がします。
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Jagar39です。 >種についてのお話だったので、個体毎の差の話ですと申したのです。親族と私は同じ種ですから‥。 ああ、やっぱり理解していただけてなかったようです。 説明の仕方が悪かったのでしょう。 これまで何度も説明した育種によって特定の品種に特定の性格を定着させることができた、ということは、質問者さんの言葉を使うと以下のようになります。 「個体間の差」を選択交配によって「種全体」に定着させることができる。 これが、その「個体間の差」が遺伝に起因するという、ほぼ直接的な証拠になります。 育種の過程では、最初は「個体間の差」に過ぎなかった個々の「性格」を、人間にとって望ましい(都合が良い)性格だけをピックアップして、その性格を持つ個体を選択交配することによって、その品種全体に定着させたわけです。 その結果が、「品種の差」になったわけですから、その「品種の差と個体の差は違う」と質問者さんが受け取っておられるとすれば、私の論旨は何も理解していただけていなかった、ということになります。 >科学的に "これだ" というものは今のところ見つかっていないのですね。 「性格が遺伝する」という証拠そのものなら、これまでに書いてきたような「育種によって性格の差が品種に定着する」ことが、ほぼ決定的な証拠と言って良いでしょう。 ただ、性格に関与する遺伝子そのものはまだほとんど見つかっていません。 それも当然と言えば当然で、ある1つの性格に関与する遺伝子が1つであるとはとても考えられず、多くの遺伝子が複雑に関与しているでしょうから、簡単に見つかるはずがないでしょう。 他の回答にもあるように、遺伝子が決めるのは蛋白質だけです。それで骨格や髪の毛の質まで遺伝で決まるのは、正確な表現をすると遺伝子が「設計図」ではないからです。 生物の身体を作る過程、またその生物の身体が生命を維持し、繁殖する過程、これらは全て、ざっくり言ってしまうと「化学反応」です。言い換えると生命現象は全て化学反応として説明することが可能です。 その化学反応には、ほとんどの場合「酵素」が関与しています。 酵素というのは、中学か高校の理科で習ったと思いますが、「蛋白質でできた触媒」ですよね。触媒というのも、中学か高校の理科で習ったと思いますが、「自身は消費されずに特定の化学反応を大幅に促進する物質」のことですよね。 遺伝子の中には身体を構成する蛋白質を直接指定しているものもありますが、大半はこの酵素を指定しています。 つまり、生命現象のほとんどは化学反応であり、その化学反応のほとんどに酵素が関与しており、遺伝子はその酵素を指定している、というわけです。 ですから直接「髪の毛の質」を指定する遺伝子はありません。髪の毛を作る化学反応に関与する酵素を指定することで間接的に髪の毛の質を決めているわけです。 直接的に性格を規定しているわけではない多くの遺伝子が関与して、結果的に「外界からの刺激に対する反応性」の傾向に多くのパターンが生まれ、それを「性格」と呼んでいるのでしょう。 なので遺伝子の方から「性格と遺伝の関与」を証明するのがどれだけ困難か、ということは理解できると思います。
お礼
ありがとうございます。
Jagar39です。あまり伝わってないようですね。 >家畜の種類毎の差ではなく個人の人格形成に遺伝がある程度関わっているのだろうかということをお尋ねしました。 No.5、No.9で家畜の話をしたのは、「個人の人格形成に遺伝が密接に関わっている」ことの証明として例を挙げたのです。 「望ましい性格の個体だけを選択して交配させる」という手法によって、その性格を集団(品種)に定着させることができるのは、その「性格」が遺伝子によって規定されているからです。 もし性格と遺伝子が無関係であるならば、警察犬を育種するために「闘争的な性格」の犬だけを選択して交配させるという手段では、決して「闘争的な品種」はできません。 犬や牛などの家畜で性格が遺伝子によって規定されているならば、人間でもそうでしょう。人間は生物学的には別に特別な動物ではありませんから。 この観点から見ると、家畜の育種というのは「性格が遺伝するかどうかの動物実験」だったわけです。で、「関係する」という解答が既に出ている、と思います。
お礼
ありがとうございます。 すみません、種についてのお話だったので、個体毎の差の話ですと申したのです。親族と私は同じ種ですから‥。 おっしゃっていることは概ね理解出来ていると思います。
- moco373
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遺伝ってのはたんぱく質だけです。でも同一の遺伝子を持つ双子が似てしまうのはなぜでしょう。私は両親には似てませんが、おばあさんににています。やっぱり環境以外に何かあるような気がします。 執念深い形質(まじめな)、とか・・・。発達心理学では遺伝と環境要因の双方があるといわれています。 生物学でもそのうちもっと何か見つかるかもしれません。DNAのイントロン、ジャンクコードに・・・。
お礼
ありがとうございます。 全員まめな性格の家族の中で自分だけがなぜかズボラだったり、あと一人だけ極端に手先が不器用だとかミョウガ嫌いだとか・・・ こういうのは環境要因だけでは説明出来ない気がするんですよね。では何かと考えた時に「遺伝じゃないかしら?」ってことになったわけです。でも、科学的に "これだ" というものは今のところ見つかっていないのですね。
No.5のJagar39です。 >犬種とか人種による性質の違いは個人の性格の差とはちょっと違う気がするのですが‥ 私は「人種」には触れていません。家畜の品種のことのみを述べてきました。 それは家畜を育種する際には、その「性格」が選抜・淘汰の基準となる場合があり、しかもその選抜淘汰は人為淘汰なので、自然淘汰より桁違いに淘汰圧を高くすることができるため、判りやすい形で「性格」を品種ごとに定着させることができるからです。 つまり、「性格を特定集団に定着させることができる」という事実が、「性格に遺伝が関係ある」ことの非常に強力な証拠になる、という論理です。 人間の場合は、性格に遺伝が関係あるとしても、それは自然淘汰によって選択淘汰されています。ですから淘汰圧が人為淘汰に比べれば弱いため、特定の集団に特定の性格が定着する、という現象を明確に見ることができません。 なので人種毎に性格の違いのようなものがあるとしても(確かにあるように見えますが)、それは遺伝的背景によるものなのか共通の文化的背景のせいなのかを判別することはとても困難です。 警察犬や軍用犬を育種する場合、とりあえず「攻撃的な性格」でありながら「主人の命令には絶対服従」する犬を作りたいわけです。 で、古来から人類がやってきたことは、望む性質を持った犬を残し、そうでない犬を淘汰してきたわけです。 その結果、ドーベルマンやジャーマンシェパードは、そのとおりの性質を持った犬種になっています。 猟犬でも、獲物を見つけて主人にその場所を指し示して教える用途、主人が撃ち落とした獲物を拾ってくる用途、獲物を威嚇して追いつめる用途、様々な用途にそれぞれ「スペシャリスト」の犬種を育種してきています。 レトリーバーは「主人が撃ち落とした獲物を拾ってくる」犬種です。 獲物は鳥類、主にカモなどの水禽類だったので、水を恐れる犬はダメです。普通の犬は訓練しないと泳げるようになりません(そもそも水に入りたがらない犬の方が多い)のですが、レトリーバー系の犬では何も教えなくても喜んで川や海に飛び込む犬の方が多いです。そういう犬を選択してきたからです。 また、獲物を自分で食ってしまったりしてはダメですから、モノに執着しない性格が要求されますし、他の鳥などに気を奪われてもダメなので、闘争心はない犬の方が望ましいわけです。 訓練を受けないシェパードはたいへん危険な場合が多いです。飼い主がエサをやるのにも危険を感じるような例も珍しくありませんが、レトリーバー系で人に攻撃する犬なんて滅多にいません。 犬から離れると、軍鶏は闘鶏のために極めて攻撃的な個体を選抜して作出した品種です。その結果、群飼いすると最後の1羽になるまで殺し合いをするほど攻撃性が高い品種になったのですが、それを食用の品種にしようとした人がいました。 食用として買うには群飼をしなければどうにもならないのですが、普通に軍鶏を群飼いにかると延々と殺し合い続けるので、軍鶏の中でも少しでも攻撃性の弱い個体を選んで交配をしていったそうです。 そうやって作出したのが「東京軍鶏」という品種です。 牛の話にすると、乳用種のホルスタインは、搾乳のために飼う牛です。 搾乳するには牛の後ろ足の前にしゃがみ込んで乳房を触る必要があるのですが、普通は動物は乳房のような柔らかい組織を触られるのを極端に嫌がります。嫌がらないのは犬や猫などの特別に人に馴れた動物だけです。 でも、乳房に触られるのを嫌がって蹴りを入れたりするような牛だと搾乳ができませんから、そういう神経質な牛は人間は淘汰してきました。 今のホルスタインにも、まあ多少神経質な個体はいますが、それでも搾乳ができないほど神経質な牛はまずいません。 ですが、同じ牛でも黒毛和種は、子供を産ませてその子供を肥育して出荷する肉用種です。人間が搾乳することはまずありません。 この黒毛和種の乳房近くにしゃがみ込むような行為は・・・まあ「自殺行為」ですね。(申し遅れましたが私は獣医師です) 子牛も、ホルスタインだと子牛を母牛が育てることはまずありません。40kgの子牛しか産まないのに1日40kg以上も乳を出すので(この能力も育種した結果ですが)、子牛に母乳を飲ませたら飲み過ぎによる下痢で子牛がほとんど生き残れないでしょうし・・・ なので、子牛は生後直後に母牛から離して人工哺育するわけですが、自分が産んだ子牛に執着する母牛もまた淘汰されてきたわけです。 ですが黒毛和種は、最近の規模が大きい農家は別ですが、これまでほとんど「子牛を育てるのは母牛に任せきり」だったわけです。むしろ子牛を育てるのが上手い牛が選択されてきた歴史があります。 なので、母牛のそばにいる子牛を触るという行為は、一般的にかなり危険です。母牛を捕獲して安全を確保してからでないと子牛には触れないことが多いです。それどころか、気配を察知すると捕獲もさせてもらえず、もう戦る気満々・・・という雌牛も珍しくなく、病気の子牛を治療することもできずに弱って死んでいくのを指をくわえて見ているしかない・・・という経験も複数回あります。 長々と書きましたが、使役用途の犬はもちろんその用途にマッチした「性格」の個体を選抜し、マッチしない性格の個体を淘汰してきた結果、それぞれの犬種で特有の性格を非常に高いレベルで定着させることに成功しています。 牛や鶏などの産業動物ですら、能力(毎日卵を産む鶏とか1日60kgの乳を出す牛とか)だけでなく、「性格」も選択・淘汰の対象になってきた結果、それぞれの品種でやはり高いレベルで特有の性格が定着しています。選択・淘汰基準の優先順位が違うので、犬ほどではありませんが。 ある特定の性格を持つ個体だけを選択して交配し、その子孫もまたとの性格を持つ個体だけで交配させ・・という選択交配を繰り返した結果、その特有の性格が高いレベルでその品種に定着した、という事実が「性格に遺伝子が関係している」という推論の、極めて強力な証拠になっている、と考えられる、というのがNo.5で書いたことです。 人間の場合はそこまで強力な選択圧をかけることができないので、これほどくっきりと明瞭な形でこの現象を見ることができない、ということです。
お礼
ありがとうございます。 > 私は「人種」には触れていません。家畜の品種のことのみを述べてきま > した。 家畜の種類毎の差ではなく個人の人格形成に遺伝がある程度関わっているのだろうかということをお尋ねしました。
- ningensan
- ベストアンサー率0% (0/13)
性格に関わっている遺伝子(感情を調節するスイッチのようなもの:例 ドーパミンD4受容体遺伝子)は見つかっているので遺伝するでしょう。 環境によって性格が変わるのはエピジェネティックといって、 遺伝子は変わらないけれど環境からの影響の受けて遺伝子の働きを微調整する仕組みがあるからだと思います。
お礼
ありがとうございます。 生来の性格で変えようのない部分というのはやはりあるのですね。
- keykall
- ベストアンサー率28% (2/7)
おそらく、環境要因と遺伝要因が合わさって性格が形成されると思います。 たとえば、胃酸の分泌がかなり多いという遺伝的要素を持っている人なら脂っこいものが嫌いでしょうし、アドレナリンの分泌量が生まれつき多い人は活発な性格になるでしょう。
お礼
ありがとうございます。 遺伝の影響はやはりあるのですか‥
- suiran2
- ベストアンサー率55% (1516/2748)
「性格」を「認識のしかたと行動のしかた」とほぼ同じものと定義しますと行動は遺伝します。行動を遺伝的に研究する学問分野を行動遺伝学といいます。昆虫では行動はほぼ遺伝のようです。ホ乳類でも行動のかなりの部分は遺伝です。Jagar39さんご指摘のように、家畜化された動物は長年の性格を含めての品種改良の結果扱いやすい動物になったわけです。例外はネコでネズミを捕らせることが目的でした。ですから外形の改良はしましたが性格には手を入れなかったために野生種に近い状態なわけです。 ヒトに関しましても人間行動遺伝学という研究分野がありアメリカで盛んです。家系研究法、双生児研究法、養子研究法等の主要な方法を生み出して研究が進んできました。日本では東大の付属中等教育学校が同様な研究をしていました。そして、行動上の特性が家系に伝わることをはじめとして、知能指数や精神病質への遺伝の影響が明らかになり、今日では各方面に容認されるようになってきています。 他の回答者さんが指摘しているように当然環境は大きな要因の一つです。優しいお母さんに育てられると子供もやはり優しくなります。怒られて育つと怒りっぽい子供が育ちます。PTSDなどは典型ですね。これは生育環境からくるものです。ですから教育心理学で「子供はほめて育てる」といわれることも当然なことです。
お礼
ありがとうございます。 性格とは認識のしかたと行動のしかた‥ 私はもちろんこの分野の素人なので、そういう定義付けもなしに漠然と考え、お話ししていました。とても勉強になります。 学問的理解はともかく、行動パターンが遺伝するというのは感覚的にも理解し易い気がします。問題は「認識のしかた」、これがどうなのかという点が気になりますね。
あるでしょう。 何をもって「性格」とするのかという定義づけによって考え方も変わるでしょうけど、少なくとも「まったくない」という回答にはならないと思います。 性格が遺伝で決まらないのなら、家畜の品種改良はいったいなんなんだ、という話になります。品種改良は能力だけでなく性格(性質)も重要な改良項目ですから。 犬はオオカミから家畜化されたのですが(現在では犬もオオカミも同じ種に分類されていたりします)、闘争的なシェパードやドーベルマン、反対に闘争的なところがほとんどないラブラドールなど、犬種によってその性格はかなり高いレベルで均一化されています。 これらは性格が遺伝的な要因で決まることの何よりの証拠でしょう。 むろん、遺伝的要因だけで決まるのではありません。後天的な要因も大きいです。それにある性格が1つの遺伝子で決まるわけもないので、話は非常に複雑にはなります。 しかし、ある特定の血縁の中にある特定の性質を定着させることができる、ということは、紛れもなく性格を規定する遺伝的要素があるということでしょう。 人間の性格は犬よりは複雑ですが(それでも犬もかなり複雑ですが)、基本的には同じように遺伝的要素によってある程度の性格の傾向はあるはずです。
お礼
ありがとうございます。 犬種とか人種による性質の違いは個人の性格の差とはちょっと違う気がするのですが‥
- moto69
- ベストアンサー率23% (34/142)
質問者様が、きちんと「親の背中を見て育った」と言うことなんではないのでしょうか。
お礼
ありがとうございました。
補足
親の背中は見続けてきました。 でも、昔から顔立ち以外で親と似たところがないのです(特に食べ物の好みが全然合わない)。母は私の性格が一度も会ったことのない祖父とそっくりだと言うので、その性格を受け継いでいるのではないかと感じた次第です。
- owata-www
- ベストアンサー率33% (645/1954)
科学的に言うと、そのような事実は確認されておりません やはり、後天的な要因の方が大きいということでしょう
お礼
ありがとうございます。 科学的には幽霊の存在と同じなんですかね。
- 1
- 2
お礼
ありがとうございます。 一見遺伝?と思われるものも蓋を開けてみれば後天的な要因によるものであるケースが多いのですかね。遺伝と環境の関係は、成功事例における努力と運の関係に似ている気もしますね。