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半音について
いつもお世話になっています。 素朴な質問なんですがドレミファソラシドって何故ミとファ、シとドの 間が半音なんですか?
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>純正率には半音が存在しないから、と理解していいのでしょうか? 基音を基に主にその協和音を使って出来た音階です。 音の数を増せば周波数の比が複雑になります。 和音に濁りが多くなります。 半音が存在しないのではなく使いたくないと理解した方が良いと思います。 確かに音楽が生まれた初期のころは、3つ(軍隊のラッパ、ソドミソ、2~5倍音)とか5つ(五音音階)とかの音でよかったころ、基本的な7つの音(ピアノの白鍵に相当)が整備されたと思います。 その後音の種類が不足してきて7つの音の長音の部分を補間して現在の12音に辿り着いたのではないでしょうか。 音の種類を12音より増やそうという話をちらっと耳にしたような覚えがあります。 その後どうなったのでしょうかね? 例えば、ハが基音のミの音と、ニの音が基音のレの音は、十二平均律の音程(2音の高さの隔たり)では同じですが、純正律では2つの音程は違います。 このように、純正律で基音が違う2つの音階(ある音を基準として、特定の秩序にしたがって配列された音列をいいます)は別のものですので、別の基音の音階の音を流用すると、その音は不協和音ととなりますのでその都度調率が必要となります。 その都度調率の出来る楽器は、その都度調率することで何とかなりますが、調律の出来ない楽器では、それぞれの調に調律されたものを全ての基音に対して作らなければなりません。 しかし、これは大いに不便で実用的ではなので、この不都合を何とかしようとして考え出されたのが、協和音を少し犠牲にして作られた十二平均律なのです。 純正音程の振動数の比と音程は、 1:1→完全1度、1:2→完全8度(オクターブ)、2:3→完全5度(ド~ソ)、3:4→完全4度(ド~ファ)、4:5→長3度(ド~ミ)、5:6→短3度、3:5→長6度(ド~ラ)、5:8→短6度 と呼んでいます。 例えば、2つの音が正確に 2:3 の場合に、“純正な”完全5度の音程だと表現します。 (出典:楽典 理論と実習 音楽之友社) 十二平均律では、どの2音を取っても純正な完全5度とか完全4度とかはありません。 >理論が先のようですね。 そのようには解釈できません。 音楽が先です。 ピタゴラスは完全5度の音程を組み合わせて12音階が作れないかと考案し発表しました。 その音階は「ピタゴラス音律」と呼ばれていますが、1つの研究成果ではありますが、これによって現在の12音階ができたのではありません。 たどりついた結果は同じようですが解決しにくい特徴があり12音への移行はすんなりと行かなかったのだと思います。 現在でも独特な扱いをされていますから…。 純正律から十二平均律へ移行したと考える方が本筋と思います。 わが国では、ドの音からの相対的な音の高さ(音階で言うとき)は、ドレミ~で表現し、固有の高さを表す時(音名と呼びます)には、ハニホヘ~を使用するのが慣例になっています。 英語表現の場合はどちらにも使います。 上記説明ではこの表現を用いました。 ドレミでの表現と、ハニホの表現でとは、全く意味が違いますが、多くは混同されて使われるために、誤解されることが多いようです。 ご質問もドレミを使われたので、回答が12音がどういう経緯で出来たのか、その12の音を使った旋律のミファ、シド間ががどうして半音になっているのかの2種類に分かれました。 これ以降音階の話です、話がややこしくなりますので、十二平均律音階で述べていきます。 音名のイ(A)の音を、標準的に440Hzと定められています。 オーケストラでは演奏前に(よく聞かれる)、弦楽器を調律していますが、オーボエのAの音を基準に全体の音を調律しています。 ジャズなどでは、この基準の音を少し高くするとハリのある音色が得られるということで、意図的に少し高くしているようです。 この音名による音階はほぼ絶対的で、どの音名の音を並べて、音階としているかによって、多種多様な音階(調子ではありません)が生まれました。 よく知られているスコットランドの音階や日本の四七(よな)抜き音階(呂音階)は、長音階のうちファとシを抜いた5つの音を用いた音階、雅楽のミとシを抜いた律音階、律音階のレとラを半音下げた俗楽での陰音階、ミとラ抜きの5音でシを半音下げた俗楽での陽音階などがあります。 5つの音を使っての音階を総称して五音音階と呼んでますが、東洋などに多いようです。 映画、「未知との遭遇」でも五音音階の話が出てきましたね。 その他、12種類にも及ぶ教会旋律、ジプシーの旋律、ブルースのブルーノートなどなど数え上げれえばきりはありません。 それらの旋律(音階)での半音の位置はそれぞれ異なっていて不定です。 いずれも主音にどの音を用い、あるいは、音階の中のどの音を支配音、終止音のするか、12音のうちのどの音を用いて音階を作り上げるかなどの違いで、基となる音(音名での)には違いはありません。
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- felicior
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おそらくピアノの鍵盤やギターのフレットを見ていて、等間隔な12音からどういう規則で ドレミファソラシの7音が選ばれたのかと思われたのかもしれませんが、歴史的には先に ドレミファソラシが先にあり、それをそのまま拡張した結果、だいたい等間隔とみなせる 12音が出来上がったのです。全音・半音という言葉も、全音を半分に分けた結果を半音と 呼ぶようになったのではなく、偶然ミファの間隔がドレの間隔の約半分になっていたため あとから付けられた呼び方です。現代の楽器のように強引に等間隔にしてしまったものを 「12音平均律」と言います。 西洋音楽の音階のルーツは古代ギリシャまでさかのぼります。ドレミファソラシという 全音・半音の配列は今でも“ダイアトニック”(全音階)というギリシャ語由来の名前で 呼ばれているのを聞いたことがあるかもしれません。当時のダイアトニックは、音階と いうよりは「キタラ」という楽器の弦のチューニング(調律)のことでした。キタラは 4本の弦をもったハープのような楽器で、なんとなくわかるように「ギター」の語源 でもあります。この4本の弦をたとえばドレミファのような2つの全音と1つの半音を 隔てた関係の音にするのがダイアトニックだったわけです。他にもクロマティック、 エンハーモニックというチューニングがあったようですが、どういうわけかダイアトニック が音階として生き伸びたようです。 このダイアトニック音階を具体的にチューニングする方法論としてあったのが、すでに 他の方が回答されている「ピタゴラス音律」というものです。これはイメージとしては ギターの5フレットと7フレットのハーモニクスを利用して隣の弦をチューニングして いくのと、原理としては同じです。ハーモニクスというのは文字通り、良く「ハモる」音 の関係を表し、倍音とも呼ばれるものです。ピタゴラスは万物を数の比で説明しようと した人ですが、ちょうどギターの5フレットは弦の端から4分の1で、7フレットは 3分の1のところにあるように、弦の長さが簡単な整数比になっているときに音が良く ハモることに気がついたわけです。 ギターのレギュラーチューニングは低いほうからEADGBE(ミラレソシミ)ですが、 このEADGの「ハモる」関係(完全四度といいます)をそのまま前後に延長していくと、 BEADGCF(シミラレソドファ)というふうに、ドレミファソラシのすべての音が 現れます。6弦のエレキベースなんかはちょうどBEADGCというチューニングを使って いますね。ちなみにバイオリンはGDAE、ヴィオラはCGDAです。しかしこれらを 1オクターブ内に集めることで理論的にドレミファソラシが生まれたというよりは、 むしろ数ある音階の中でハモリを重視する西洋音楽ではこういう音階が生き残ったと 考えたほうがいいかもしれません。
お礼
最後の8行読んで 質問してよかったと思いました >このEADGの「ハモる」関係(完全四度といいます)をそのまま前後に延長していくと、 BEADGCF(シミラレソドファ)というふうに、ドレミファソラシのすべての音が 現れます。 なーるほど ありがとうございました
- dipearl
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実際に音階が作られた経緯に関しては、他の方が述べられていますので、私からは単純明快なことをひとつ。 全12音のうち、ドの音と最も良くとけ合うのは、ソ(またはファ)の音です。ド~ソ、ソ~上のドを音階に区切ろうと思えば、必ずどこかに半音を入れなければ分けられませんね。これをミとファの間およびシとドの間に持ってきたのが、西洋の長音階(普通のドレミファソラシド)です。 他にも、どこに半音を持ってくるかによって、短音階になったり民族音楽の音階になったり、様々な音階になります。音階によっては、半音ではなく1音半の感覚になっている音階もあります(日本の四七抜き音階「ドレミソラド」もそうですね)。
お礼
お礼が遅くなってすいません 今ペンタトニックとか言うスケールの練習しています 1音半がありますね ありがとうございました
- Yosha
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以前に、「黒鍵の配列?」というタイトルでの同じような質問の回答を再掲します。 音階は、なぜミ~ファ、シ~ドの間のみが半音であとは全部全音で出来ているのかということですが、多分、十二平均律が考え出される以前からあった倍音で出来ている純正率が元になっているのだと思います。 ちなみに、倍音についてふれてみます。 アルプホルン(アルペンホルン、スイスホルン)のように音階を作り出す機能のない楽器で、一番低い音を(基音)「1」「ド」とします。 音を上げるように唇を締めていきますと、1オクターブ上の「ド」の音がでます。 このようにして8~18倍音くらいを利用して音階を作っていたようです。 倍音での音階は次のようです。 1倍音=ド(基音)、2倍音=オクターブ上のド、3倍音=ソ、4倍音=2オクターブ上のド、5倍音=ミ、6倍音=ソ、7倍音=シ フラット、8倍音=3オクターブ上のド、9倍音=レ、10倍音=ミ、11倍音=ファ#、12倍音=ソ、13倍音=ラ、14倍音=シフラット、15倍音=シ、16倍音=4オクターブ上のド、17倍音=ド#、18倍音=レ、19倍音=レ#、20倍音=ミ・・・。 以上ド以外いずれの音も、十二平均律からは少し外れています。 もう1つ。振動比から音階をみますと、ドを1として、レ=9/8、ミ=5/4、ファ=7/3、ソ=3/2、ラ=5/3、シ=15/8、ド=2、となります。 シ以外は簡単な数値の比になっています。 ド~ソの間の振動数の比が最も単純で 2:3 の比率になっていて、12音階上では完全5度離れています。 ドから上に完全5度離れている音は “ソ” の音です。 ドから下の方に完全5度離れている音は “ファ” の音です。 倍音からいくと、10倍音のミの次が11倍音のファ#になりまうが、主音(基音)から上下に完全5度は離れている音はとても重要な音ですので、長音階ではファ#でなく、ファを採用したのではないかと思います。 シについては、振動比からいえば、シ フラットのほうが単純比となりますが、ハ長調で曲の終わりの導音としてシ フラット→ドよりシ→ドのほうが快く感じるからシを導入したのだと思います。 ピアノの音階は「十二平均律」という調子で調律されています。 別に「純正律」というのもあります。 人間の耳は、2音の振動数が簡単な比になっているほど協和して感じ、複雑な比になるほど不協和に感じます。この協和音で構成される音程を、純正音程で純正律と呼んでいます。 純正律での音楽は、協和音を使っていますので聞いていて非常に心地がよい(変なビートがでない)と言われております。 しかし、転調が出来ないために、例えばハ長調用の楽器とかト長調用の楽器とか何種類もの楽器を用意する必要があります。これは楽器によっては致命的になります。 日本の楽器も純正律で調律されているようです。 そこで考え出されたのが、ドとドの間を12等分した(実際の振動数の比は12乗して2になる数、つまり2の12乗根=1.05646・・・です)もの(十二平均律)です。 この音程は純正音程には一致しません。何調の何和音を演奏しても調和しませんので少し音が濁って聞こえる欠点があります。 ピアノの調律師は純正律からのずれを認識して調律していると聞きました。 しかし、この度合いは微小ですので、それより転調できる(転調してもそのずれは一定)という利点のほうがはるかに多いので世界中に普及しました。 この結果、ミ~ファ、シ~ドの間のみが半音であとは全部全音である長調の音階が出来上がったのではないかと思います。
お礼
長文の解答ありがとうございます。さっきからYoshaさんの文章を読むのにWikiを何度も巡りながら格闘しています。大昔の人が周波数の違いで音の高低が変わることの法則を発見したこと、それを1オクターブの中に順番に並べたこと、シ♭→ドよりシ→ドの方が快いので導入したと言うところまでは理解できました。 私は音階が自然に出来てあとから理論付けされたのだと想像していましたがピタゴラス音階をWikiで読むと理論が先のようですね。驚きです。 同時に何故1オクターブを7つの音で分けたかもぼんやり理解できました。「純正率での音楽は~転調が出来ないために」のところは純正率には半音が存在しないから、と理解していいのでしょうか?
- lilact
- ベストアンサー率27% (373/1361)
紀元前にピタゴラスが数学を使って作りだしたものですね。 振動数によってドーソーレーラーミーシーファ♯・・・と音を導き出してそれを1オクターブに並べ替えて修正したものがドレミファソラシドです。これで半音の位置も決まりました。
お礼
Yoshaさんと同じ内容の解答と理解しました。 単純明快で理解に役立ちました。 ありがとうございました。
- gldfish
- ベストアンサー率41% (2895/6955)
そもそも音楽においての音階は、「ドレミファソラシド」だけではありませんよ。西洋音楽の最もポピュラーな音階が全音階(長音階「ドレミファソラシド」または短音階「ドレミ♭ファソラシ(♭)ド」)なのです。 じゃあこの音階の他にどんな音階があるのかというと・・・有名なものでは半音階、全音音階(全音階とは別)、五音音階(東洋でポピュラーな五音音階にもいくつかの形があります。日本の演歌の多くも五音音階です。)等があります。 西洋の全音階の成り立ちを話すと長く専門的になるので、今回は控えさせて頂きます・・。まぁ一言で言うと、ミとファ、シとドが半音になったりしているのは、『慣習』です。私達が日常で慣れ親しんでいる音楽の多く、あるいはバロックから近代までのクラシック音楽の多くが、全音階なのも、別にこれが絶対的な音階という訳ではなく、単に広く普及しただけだと考えてください。
お礼
ありがとうございました。
- tarsan0013
- ベストアンサー率27% (215/790)
実は私学生時代はずっと音楽の成績は赤点スレスレだったのであまり良くはわからないのですが多分・・・ハ長調、Cmajerだからなんだと思います。
お礼
ありがとうございました。
お礼
お礼が遅くなりすいません yoshaさんすごい方ですね('A`) まだよくわかっていませんが >半音が存在しないのではなく使いたくないと理解した方が良いと思います。 >理論が先のようですね。 >そのようには解釈できません。 音楽が先です。 ここはよく理解できました ありがとうございました