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数値解析、数式処理のソフトウェア開発の仕事

大学生学部生です。数値解析ソフトウェアにかかわることがあり興味を抱きました。こういうソフトウェアの開発を仕事にできたらいいなぁと思ったのですが、ANSYS、ABAQUSなどの有名どころはほとんどアメリカやヨーロッパの企業によって作られているように思います。 解析そのものよりも、それを支える数値計算に特に興味を持っています。なので、ソフトウェアサポートではなく、数値計算そのものの開発に携わりたいと考えているのですが、こういう仕事は日本でも可能でしょうか。 おそらく、上記のような会社ではサポートなどを各国で、ソフトウェアの開発自体は本国で行っていると思います。キャリアパスを考えると、日本の大学院を卒業し日本の支社に就職するのと、留学し現地で採用されるよう頑張る方がいいのでしょうか。 また、要求される学歴・スキルなどはありますか。海外ではドクターを持っていない限り補助的な仕事しかできないという噂を聞いたのですが本当でしょうか。言語はFortran95を学び始めたのですが、他に準備できることがあればお願いします。 大学では全く関係ない研究室に所属しているので、大学院では違う研究室に転属しようと思っています。こういった研究ができる研究室(国内外問わず)はどのようなところがありますか。 その他、業界での競争の厳しさ、将来性、雇用状況などについてもご存じの方がいらしたら一言お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • uskt
  • ベストアンサー率49% (361/733)
回答No.2

残念ながら現状では、日本では研究用途の解析プログラムの開発や、そのための解法の研究自体は大学で行われていますが、これを企業として実施しているところは、ほとんどありません。 過去には、NastranやABAQUSでできることに限度があったり、要素などにも工夫の余地があったため、日本初の解析プログラムというものが、いくつか作られましたが、最近は実用面ではこのような基礎技術はほぼ完成し、より多くの材料モデルと活用方法の分野へと、ニーズが移ったことから、特に多くの事例を持つ海外ソフトウェアには対抗することが難しいこともあり、日本では商用開発が行われなくなったのです。 また、プログラム自体も、アメリカなどの開発元でさえ解析技術のプログラム化は、コアになる部分以外は、インドなどへの外注が多くなっています。 アメリカの解析関係のソフトウェア企業のエンジニアは、インド出身者が非常に多いのですが、これも過去にこういったソフトウェアのプログラミングに参画した経験を活かし、アメリカへ転職してきているためです。 ご存じかと思いますが、アメリカはやはり即戦力を重視します。 特に、解析プログラムは、価格・保守費用ともまだまだ高額ですから、経験を備えた有能な人には、それなりの報酬を払うことが可能ですから、未経験者を採用するよりは、手っ取り早く経験者を採用する傾向が強いようです。 新しくできたソフトウェアで、最も急速に普及した物としては、現在はLS-DYNAのような陽解法を用いた動的計算を行うようなものでしょう。このプログラムでは、基礎技術はアメリカのLawrence Livermore研究所で研究されましたが、ここには日本人の留学生もいるようです。このようなところを手がかりに、キャリアパスを構築していくのが、現状で最も考え得るルートではないでしょうか。 こういうところへは、やはり各大学のコネクションを使って留学することがいちばん早いでしょうから、質問者様の場合、やはりそういう研究機関への研究者派遣を行っている院への転属をなさるのが、いいでしょう。 実際の大学の動向などは、申し訳ありませんが、私は詳しくありません。 また、雇用状況などは、非常に厳しいです。 アメリカでは、ソフトウェア企業の立ち上げと合併が非常に頻繁に行われていて、特に解析プログラムは設計支援ツールとしてCADベンダーに買収される例が多く、この場合に大規模なリストラは避けられません。 現状で、完全に独立系として残っているのは、ANSYSやMSCのほかは、LS-DYNAのLSTCなどのように独自の市場や分野を確保している一部企業のみでしょう。ここ数年で、ABAQUS、RADIOSS、COSMOS、ALGORなど数多くの商用解析プログラム企業が買収されています。 技術者の移動も激しいので、その分就職のチャンスはあるでしょうが、そもそも商用解析プログラム自体が新しいビジネスなので、上級技術者層にいる人々もまだまだ若く、あとから入った人がディレクターやマネージャとして、開発を管理できるような地位につくことは、現状では難しいように思います。 以上、思いつくままの記述でわかりにくく申し訳ありませんが、ご参考までに。

gawal
質問者

お礼

たくさんの情報をありがとうございます。 たしかに、CADと解析ソフトはセットになっていた方が使う方にとっても便利なので、そういった買収は自然の流れなのかもしれませんね。 やはり、雇用状況は厳しいのですか。 日本の大学を通した留学を視野に入れて進路を決めたいと思います。 まだ、学び始めたばかりなので、勉強を続けながら決めていこうと思います。

その他の回答 (2)

回答No.3

例としてあげられているソフトを見る限り、構造解析ソフトを考えておられるようですが、一般的な数値解析はもっとずっと広い領域をさします。科学技術計算と数値解析に関するネットフォーラム http://scna.im.uec.ac.jp/netforum/ からたぐって色々見て回ると、数値解析の色々な研究室が見えてくると思います。  数式処理については、また全然別ですが…。

gawal
質問者

お礼

ありがとうございます。 リンク先を参考にして進路を決定したいと思います。 学生実験で使って興味がわいたので書き足したのですが、数式処理はやはりまったくの別モノですか。

  • my3027
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回答No.1

確かに大部分は海外企業製ですね。けれど日本にも何社か自作しているいい会社はあります。大阪の流体関係のソフトを作っている会社(名前は忘れました)とかは評判良かったと思います。 それ以外は海外製となりますが、プログラミング自体はインドへ移管しているそうです。従って米国なりで新しいアルゴリズムや解析法を開発する事になります。それを米国でするにはドクターが必須です。言語はFortranとCが出来れば充分だと思います。 日本で海外製ソフトの会社で就職すると、カスタマーサポートかコンサルでソフト開発には携われません。給与体系等考えても、海外ソフト会社に就職するのであれば本国採用の方が有利です。ただそれには留学してPhDをとる必要があります。 現在はこの手のソフトは有限要素法ベースでそれに弾塑性解析や、運動解析を追加したり、熱解析等の練成解析を出来るようにした物が存在しておりかなり習熟してきています。有限要素法の扱えない不連続問題を解く方法としてここ10年位騒がれているのがメッシュフリー法という方法です。これは現在発展中ですが、有限要素法と置き換わるというより、それが出来ない分野を埋めるという感じです。数値解析自体を勉強したいのであれば、数値解析のラボに入れば勉強できます。どこの大学にもあると思います。

gawal
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 プログラミングはインドへ移管ですか。収入を考えると、インド人と同じ仕事で争うのはかなり厳しいと思うので、インドへアウトソース出来ない分野で働きたいと思います。 やはり本国採用の方が有利ですか。留学してのドクターの取得を視野にいれて検討します。

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