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教と学の字源
「教」という字は,子供を檻に入れて,鞭でたたいている場面を表しているときいたことがありますが,本当ですか? また,「学」という字の字源を教えてください。
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(1)「教」について 下のURLの古代文字を参考に見てください。解説はやや誇張気味ですが、概ね正しいと思います。 字の右半分は、「使役」を表します。 「救」という字にも付いています。「救う」に鞭打つはヘンなように思いますが、悪い状態を「強制的にやめさせる」ということで、それがついています。 「教」の左半分は、上からXX子になっています。教える者と学ぶ若い者とがともに「交わる」ということです。 ですから「教」という字には、強制の意味は入っていますが、「檻の中」まで子供を入れてするのかどうかは知りません。 http://www.ens.ne.jp/~a-in/kigen5.html (2)「学」について URLの古代の文字を見てください。 一番上のヨの字のようなものは「臼」です。 両方の手を表します。⇒両手で引き上げるという意味 「××」は、交わるです。 その下の「ワ」の平べったいのは、建物です。 その下に「子」がいます。 以上で、意味はわかると思います。 「教」と共通している部分があります。 http://www.ens.ne.jp/~a-in/kigen6.html 蛇足:日本語の「学ぶ(まなぶ)」は「学ぶ(まねぶ)」と元は同じです。 「まね」という名詞に、接尾語「ぶ」がついて動詞化。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%DE%A4%CD%A4%D6&kind=jn&mode=1&kwassist=0 「教ふ(をしふ)」についてはよく知りませんが、「さとす」や「つげる」のような感じで使われていたことが多いようです。
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No.1は、いくつかの漢和辞典と白川静の「字統」を参考に書きました。 No.1の(2)のうち「臼」という字がありますが、これは臼という字の底の部分も上と同様に開いている「キョク」という字ですので、ここに訂正します。ほかに直すところはありません。 追加して申し上げたいことは、白川博士は古代中国後漢時代にできた「説文解字」(漢和辞典の大元)の誤りを指摘し、「字統」で整理見直した功績で有名です。 「説文解字」とは↓ http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%E2%CA%B8%B2%F2%BB%FA 「親」という字の成り立ちについて、「親というものは、子供が外出したら心配でたまらぬ、だから木の上に立って、見えなくなるまでいつまでも見ているのが親だ」という、まことしやかな俗説を聞いたことがあります。 しかし、それでは「新」や「薪」との整合性がとれません。 白川先生の研究は、は新たに出土した古代甲骨文字などの研究から、過去の解釈の誤りを指摘し、関係のある文字同士はキチンと説明できるようになっているとのことです。
- LTCM1998
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學の上の部分、「臼」みたいなのは、両手です。 中にあるメメというのは、占いに使う算木です。 古代中国の占い(易)では、奇数がハッピー、偶数がアンハッピーでした。(いまでも1・3・5・7月のぞろ目の日にイベントがありますね) で、偶数が出たか奇数が出たかを数えるには、二本ずつペアにして数える(日本人が正の字を書いて数えるのと同じ)が早いです。それで「メ」というようにクロスさせて数えました。 数えていって、二本のペアが箱の中に残った状態が「凶」です。また、残り三本になれば数える必要がないので、三本まとめて箱の外に出せた状態が「吉」です。 この易のやり方は大事なので、子どもに見せてやらなければなりません。机の上でやって見せている姿を、下から眺めている姿が「學」です。