事実上の゛聖徳天皇”は可能か?
どうしても不可解なんですよね。隋書を見る限り、隋の使者は倭国王に会っています。妻や後宮の存在が記されています。日本書紀の場合は使者は宮門の前で国書を読み上げそこに国書を置いたと記されています。そこに馬子や厩戸皇子や推古天皇の存在には言及してません。側用人でもいて、手紙を天皇に渡したとかあってもいいはずです。
新唐書には、開皇末に在位したのは用明天皇で目多利思比孤とありました。じゃあこの天皇は誰なのか益々解らなくなりました。
そこで、この宮門の中を乙巳の変の場面のように見立ててみることにしました。建物のなかに、三韓の使者や蘇我入鹿、倉山田石川麻呂、中大兄皇子、中臣鎌足、古人大兄皇子らがいて、簾の奥に皇極天皇がいるとしましょう。このとき、皇極天皇と中大兄皇子、蘇我入鹿や三韓の使者を推古天皇と厩戸皇子、蘇我馬子と三韓+隋の使者に置き換えます。そして天皇と皇子の位置をまだ確定せず、それぞれ天皇X、皇子・皇女Yとします。そして勝手ながら条件を入れます。三韓+隋の使者はこの天皇Xの即位式に祝使として参加し戴冠の様子を観ました。そして建物の屋根裏や床下には三韓+隋の間者(スパイ)が忍び込んでいます。もちろん即位式を盗み見ていました。
この場合、天皇Xを厩戸皇子にすることは可能でしょうか?勿論、私の妄想ですけど。