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ラッシュ時のATSの安全性
朝のラッシュ時の先行列車が見えるような通勤路線で運転士が力行操作をしたまま意識を失った場合、ATSによって先行列車にぶつからないように停止させることはできるのでしょうか? それとも、現在の信号システムでは信号の手前である程度制動操作をする前提で作られているのでしょうか? 一応ATS-PとATCでは起こらない事例だとは思うのですが、そのほかの型のATS装置についてはどうなのかと思いまして質問させていただきました。
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たとえば、運転士が失神してしまうのが、閉塞信号機に対するロング地上子を踏む前か後かに寄っても代わりますが。 仮に運転士が失神してから閉塞信号機のロング地上子を踏んだ場合は、5秒以内に確認扱いをしないと非常ブレーキが動作します。 ロング地上子を踏んで確認扱い後に失神した場合は、直下地上子がない限りは冒進しかねません。直下地上子が設けられているのはたいてい出発・場内信号機です。なぜかというと転轍機を割る可能性があるからです。 運転士の取扱いとして、ロングが鳴動すれば前方の信号機は赤だと判断して減速しないといけません。よってATSの仕組みとしてなんらかの制動処置をとることが前提にあるといえなくもないです。 まあ2セクションクリアが満たされていない状態では、信号現示も進行ではなく注意や減速だったりするのでそれほどの速度は出せないとはおもいますが(速度が越えてると速度照査が動作するでしょうし)。 ATSはあくまでも赤信号冒進対策として取り付けられているものであって、先行列車との衝突回避に取り付けられているものではありません。よって、#4さんの回答にもあるように、ATSの設計以上の速度で突っ込んできた場合には、信号の手前で止めきれない可能性は捨てきれません。それがATS-S型の欠点でもあります。(赤信号の手前で停止できるように改良したのがATS-P型なわけですし)
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- こげ まぐろ(@koge-magu)
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こんにちは。 首都圏の私鉄で電車運転士をしております。 >朝のラッシュ時の先行列車が見えるような通勤路線で運転士が力行操作をしたまま意識を失った場合、ATSによって先行列車にぶつからないように停止させることはできるのでしょうか? ATS-S自体、都市部ではもう使っていませんし、ATSとしての保安度も最低なモノですので。 JRは他の方が説明されているので、他の私鉄などのATSから。 東京エリアの地下鉄の場合、ATCが殆どになります。 残りのATSの路線の場合、Y現示⇒R現示⇒R現示と、R現示(赤信号)がラップ(重複)して設定しています。ブレーキが作動しても間に合わず赤信号を冒進しても次の閉塞には列車は居ないので追突するケースはありません。 ATSが動作する際、力行回路は遮断するモノが大抵です。R現示冒進した場合、 非常ブレーキ動作+力行回路遮断と思っていただければと思います。 デットマンだけが電車を停める手段ではアリマセン。 また、車掌も後に乗っており、電車を停める手立ては他にもありますので。 R現示が重複していない路線の場合、 ○半重複式(ある一定程度の距離になるまで、R現示がUPしない) ○B点方式(R現示の一定距離手前にて速度照査を行い、時速15キロ以上の場合は非常ブレーキが動作する) ・・・・などになるので、追突するシチュエーションはまず起こりにくいかと思います。 もし、穴があるとしたら、時速15キロ以下は進入できてしまう点でしょう。 これは、閉塞信号機(not絶対信号機)の場合、故障時を想定し規程で1分時経過の後、時速15キロ以下で閉塞を打ち破って進入しても良い規程があるからなのです。 モチロン、運輸司令に一報をいれ、前方に列車がいる前提での運転になります。 この規程、危険なように見えますが、実はそれなりの根拠があり、 時速15キロ以下で1分時が経過している場合、その列車は250M進行している事になります。都市部であれば次の閉塞に進入している距離になります。 駅間が長い場合はその250Mの距離はほぼ変わらないわけです。 駅に先行列車が入っているのならば、その駅の入り口にて赤信号(手旗若しくは代用手信号、使えるなら場内信号機)でR現示を出せば後続列車は入れません。 場内信号機、出発信号機など人の手による信号は絶対信号機であり、1分時が経過しても入ることは出来ません。 そして、万が一駅間にて止まってしまった場合は、追突防止の為200M隔てた地点で確認できる場所で乗務員が停止手信号を出す、若しくは発報信号(防護無線)を現示します。 このように、穴はあるものの、規程に基づけば事故にはなりません。 ただ、規程に従わなかったゆえの事故も過去にあり、完全な対策とは言いがたいのも事実です。 昨今の鉄道各社のATSなどの保安装置更新は、この点を埋める形での更新となっています。 質問者様の気にされている点は、 上記の通り、まず発生する危険は低い事例になります。
お礼
回答ありがとうございます。 事故が起こる確率が低いとわかり安心しました。
- suiton
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従来型ATSの場合、想定を超える速度で赤信号に侵入すれば、ATSが作動しても止りきれずに追突する可能性はあります。 現実に、土佐くろしお鉄道ではATSが作動しても車止めに激突する事故が起こっています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BD%90%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%8A%E9%89%84%E9%81%93%E5%AE%BF%E6%AF%9B%E9%A7%85%E8%A1%9D%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85
お礼
やはり旧型のATSでは運転士が減速をする前提で構築されているようですね。 ラッシュ時の列車に乗っている時に、ここで運転士が気を失ったらどうなるんだろうと思いまして質問させていただきました。 回答ありがとうございます。
- 5380103
- ベストアンサー率38% (54/141)
私の勤めている関東大手私鉄の事ですが、 力行中、失神等で手を離すとその時点で非常制動がかかります。 1分以上何も操作しないと非常制動がかかります。 停車場で場内信号機の赤信号に突っ込むと非常制動がかかります。 という事で質問の件はほぼありえませんが1つだけ、 15キロ以下ならば閉塞信号機を超えて侵入する事ができます それ以上速度が上がらない状態で惰行すれば非常制動もかかりません から1分以内ならばぶつかりますね。
お礼
回答ありがとうございます。 せっかく回答をいただいたのですが、私の求めている回答とは異なっていますので補足の欄にに書かせていただいた条件で再度の回答をお願いしたします。
補足
今までご回答下さったには大変感謝しているのですが、私が求めている回答とは異なるので補足をさせていただきます。 前提条件として 1.失神してもデッドマン装置は働かない(装置を握りこんだまま失神など) 2.上記1の状態からATSの地上子を通過するのは力行中 3.1分以内で追突する距離に先行列車が近付いている(100mぐらい先) 上記の条件でATS地上子を速度超過状態で通過した場合、ラッシュ時の先行列車に追突しないようになっているのかという趣旨の質問であります。 私の質問の仕方が悪かったせいでご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。
- kuma-gorou
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仮にの話ですが、点制御のATSを制限以下で通過し、誤って加速すれば追突事故になる可能性はありますよ。
お礼
回答ありがとうございます。 せっかく回答をいただいたのですが、私の求めている回答とは異なっているのでNo.3様の補足に書かせていただいた条件で再度回答をお願いしたします。
鉄道については素人ですが、20年位前にそのシステムを テレビで見たことがあります。 たとえば東京の山手線、通勤時には前の列車が見えるくらい 近くに見えます。 たとえば、山手線を細かく、仮に30の区間に区切ってみて 下さい。ひとつの区間には一つの電車しか入れないことと します。そして、前の電車が次の区間に行って、その区間が 空になったときにだけ、次の電車がそこに入れるように 信号が変わります。 信号を無視したら、次の区間に入れないようにブレーキが 作動しますから、ぶつからないようにできているはずです。
お礼
回答ありがとうございます。 せっかく回答をいただいたのですが、私の求めている回答とは異なっているのでNo.3様の補足に書かせていただいた条件で再度回答をお願いしたします。
お礼
回答ありがとうございます。 やはりATSというのは万全ではない装置なんですね。