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過去の電車暴走事故に対する疑問
過去に起きた電車暴走事故で、なぜその電車を止めることができなかったのかを疑問に思うものが2件あります。 長年機会があればそれを知ろうとしてきましたが、未だにその理由を見付けることができていません。 かなり古い話ですので難しいとは思いますが、もしその理由をご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか。 それらの事故というのは以下の2件です。 1.1971/3/4に発生した富士急電車脱線転覆事故 2.1971/10/25に発生した近鉄特急脱線転覆衝突事故 まず1ですが、当該電車は3100形2両編成(Mc-Mc)、制動装置はSME(電制付)、事故原因はこの電車に乗用車が側面から衝突し、床下のブレーキ装置を破壊したためブレーキが効かなくなったことであり、このため当該電車は数km暴走した後カーブを曲がりきれず脱線した、となっています。 これについてですが、1台の乗用車が電車を脱線させることなく、2両双方の床下機器を破壊するのはまず不可能ですから、被害を受けたのは1両だけだと考えられます。 次に何が破壊されたかということですが、某ペディアには「空気溜め」と記述されています。 もしこれが元空気溜めを指しており、そしてブレーキシリンダやロッドが無事であったのならば、補助空気溜めからのエアで非常ブレーキをかけることはこの車両においても容易であったと思われます。 また電制がなぜ使えなかったという点も疑問です。 更にもし万一、この車両のすべての床下機器や配管、配線が損壊していたとした場合でも、もう一方の車両から見た場合、余分な荷物を背負わされている点さえ除けば列車分離以上の悪い状態ではありません。 非常管が損壊していればもちろん自動的に、もしそうでなくともそちらの車両のブレーキハンドルを操作すれば少なくともこの車両には非常ブレーキがかけられるはずです。 この場合1両分の制動力で2両を止めねばならないわけですから、下り勾配で列車を止めるのは容易ではないかも知れません。 しかし元々100km/hなどという速度で走行していたわけではないでしょうから、ブレーキが加熱して効かなくなるという事態にはならないはずです。 これらにもかかわらず、なぜこの電車はカーブを曲がりきれないほどの速度で暴走してしまったのでしょうか? 次に2についてです。 こちらは12000系、12200系の混結4両編成(Mc-Tc-Mc-Tc)、制動装置はHSC-D、事故原因はブレーキシリンダへのエア供給コックを閉めきった状態でブレーキを緩解し、かつ手歯止めを外してしまったことであり、このため下り勾配で電車が自然に動き出し、シリンダへエアを送れないためにブレーキをかけることができなくなり暴走し、垣内東信号場のポイントで脱線転覆したものとされています。 こちらの場合、空制が全く使えない状況だったことは容易に理解できます。 しかしハンドルを操作すれば直通管の圧力は上げられるはずですから、M車にはそれに見合った電制がかかるのではないのでしょうか。 そして何よりも決定的なことは、これらの車両が抑速ブレーキを装備していた事実です。 これはおそらくマスコン操作で扱うものでしょうから、その動作にはブレーキシリンダがどうこうといったことは全く関係がないものと思われます。 抑速ブレーキですから完全に停止させることはできないかも知れません。 ですが伝えられるような120km/hなどといった速度で暴走することは完全に阻止できたはずではないでしょうか? またこの事故にはもう一つ疑問点があります。 それは垣内東信号場には安全測線があったにもかかわらず、なぜ事故車がわざわざ本線に入り込んでしまったのかという点です。 信号故障があったとは報じられていませんから、ポイントは安測側だったと思います。 この点に関しまして某ペディアには「カーブを曲がりきれず(切り通しの上にある)安全測線から転落した」といった記述がなされていますが、これは間違いだと思います。 なぜなら、報道写真で見る限り安全測線のレールにはいささかの乱れもなく、またそこの架線柱も破壊されたりしていません。 その写真のずっと手前の方でそのようなことがおきた可能性は無いとは言い切れませんが、もしそうだとすると事故車は安全測線で脱線し、切り通しから転落した後、線路でもないところを車両同士がぶつかり合ったりすることのないまま数10mに渡って走行したということになります。 これはほとんどあり得ない事態ですので、結論としてポイント部分で本線側に割り出してしまったと考える以外にありません。 どのような理由でこういうことがおきたのでしょうか? 以上よろしくお願いします。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 >ベニヤ板が、風で舞い上がり、 >車両を直撃しました。 >この時、ブレーキ系のホースを切断したそうです。 これは驚くべき話だと思います。 普通に考えた場合、これだけなら直ちに自動的に非常ブレーキがかかって電車は停車し、かすり傷を負う人さえゼロですみそうですよね。 そもそもこれでブレーキが効かなくなるのなら、前駅までどうやって電車を停めることができていたのかをどうにも理解できないのですが…。 >この時、被害者の方々は、後方の車両に移動したようです。 なるほどねぇ、だから被害が大きくなったということですね。 とっさにこうしたくなるのは当然のことですが、このケースの場合は完全に裏目になっちゃいましたね。 先頭車は何とかカーブを曲がり切って直線部分に逃れ、横転もせずに側面を山にこすっただけですんだようですから。 暴走事故で衝突より曲線通過時の危険の方が大きい場合、案外先頭車がもっとも安全なのかもしれませんね。