代表取締役の責任について

質問

中規模オーナーメーカーの執行役員です。一昨年買収した中小企業へ代表取締役として出向しています。（株式は１００％親会社が保有）
質問１　出向先は買収前より複数の銀行から借入金があります。この借
　　　　入金に対してもしこの会社が倒産した場合には返済に関して連
　　　　対責任を追うのでしょうか？
質問２　借入金の一部で短期のものがありますが銀行から貸しはがしに
　　　　合いました。これを自治体からの融資を受けて借り換えをする
　　　　ことになりました。融資にあたっては個人保証などの条件はな
　　　　いとのことですが、この新しい融資契約に代表取締役としてサ
　　　　をしなければなりません。買収前の融資契約に関しては自分が
　　　　サインしたものではありませんが、今回のものは自分がサイン
　　　　するため不安を感じています。どのような責任が発生するので
　　　　しょうか？
以上、ご教示頂ければ幸甚です。

回答No.2

6chan

回答１）個人として連帯保証人にされていなければ、連対責任など問われません。
通常、銀行は貸付を行う際に何らかの担保をとっているはずです。貴方の会社の不動産登記簿を調べ、抵当権がついているかどうか確認してみてください。
回答２）代表取締役としての責任が発生します。代表取締役としての在任期間は、取締役の一員として締結した消費金銭貸借契約を誠実に履行しなければなりません。また、No.1さんも回答されているとおり、通常経営者として求められる判断能力に欠けるとみなされるような行為をおこなった場合は、任務懈怠責任を問われる可能性があります。

　また、国の緊急融資制度（セーフティーネット（５号））融資をうまく活用すると、金利が軽減できる場合があります。経営者なら、むしろ積極的に、既存の借り入れを見直し金利を圧縮する、といったことを考え実行していくべきです。前の経営者が判断したことは現在の代表取締役である自分とは関係ないような姿勢に、違和感を感じます。

回答No.1

shintaro-2

質問１
>この借入金に対してもしこの会社が倒産した場合には返済に関して連対責任を追うのでしょうか？

何で？
　会社は会社、個人は個人です。
　倒産の理由が放漫経営であった場合は、責任の発生する可能性があります。

質問２
>今回のものは自分がサインするため不安を感じています。どのような責任が発生するのでしょうか？

　会社は法人とは言いますが、物理的に人間ではないため、書類にサインをすることができません。それをするための機関が取締役です。
　他に適切な融資があるのに条件の悪い融資にサインをしたとしたら、任務懈怠責任を問われ個人的に条件の悪い部分に相当する額の賠償義務を負う可能性はあります。

会社法の423条近辺をご確認ください。
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%89%ef%8e%d0%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H17HO086&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1