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コロイドの凝析能力

2価イオンの凝析能力は1価イオンの50倍以上になるという記事がありました。 単純に考えれば「2倍かな?」と思うのですが、 なぜこれだけ凝析能力が高くなるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • rei00
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回答No.1

 『50倍以上』かどうかは解りませんが,「2倍程度」という事はないと思います。  凝析を起こすコロイドは疎水コロイドですが,疎水コロイド分子は水との親和性が低く,コロイド分子同士が集まろうとします。しかし,表面電荷を持っているため反発力が生じ,結果として分散した状態(コロイド状態)になります。  ここで,表面電荷を中和するイオンを加えると,表面電荷が中和されて反発力が弱くなり,分子同士が凝集して沈殿します。  1価イオンの場合,上記の様な表面電荷の中和効果しかありませんが,2価イオンでは2分子を接近させる効果が生じえます。  1価イオン[ X(-) ]:    R(+) ⇔ R(+) ⇒ [R(+)X(-)]・[R(+)X(-)]  2価イオン[ (-)Y(-) ]:    R(+) ⇔ R(+) ⇒ [R(+)・(-)Y(-)・R(+)]  その結果,価数の差以上の能力差が生じると考えられます。

Gospel
質問者

お礼

お答えいただき、ありがとうございます。 なるほど、わかりやすい説明です。

その他の回答 (1)

  • energy
  • ベストアンサー率30% (21/70)
回答No.2

No.1のrei00さんのご回答とともに、以下のような説明も聞いたことがあります。 例えば負コロイド粒子が陽イオンを引き寄せるとき、1価の陽イオン2個(+)(+)では、陽イオン1個(+)をつかまえても残りの1個(+)を逃してしまう可能性があります。が、2価の陽イオン(++)では(+)と(+)がつながっているため1つ目の(+)をつかまえたら必ずもう一方の(+)もセットになってつかまえたことになります。そのため凝析能力(?)は価数の差以上のものがあるというのです。 以前、「凝析に必要なイオンの濃度は、イオンの価数の6乗に反比例する」と習ったことがあります。実験的に確かめられているとも聞いた記憶があります。不確かな記憶で申し訳ないのですが…。

Gospel
質問者

お礼

お答えいただき、ありがとうございます。 分かりやすく、参考になりました。

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