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次の三重積分を解いていただけると有難いです。
極座標変換することにより、以下の積分を計算せよ。ただし、Rとdは正の定数で,z0は0<z0<R又はR+d<z0であるような定数とする。 ∫∫∫ 1/√(x^2+y^2+(z0-z)^2) dxdydz D={R^2≦x^2+y^2+z^2≦(R+d)^2} rの範囲をどうとればいいのか分からないのと、θの積分計算で詰まってます。どなたか教えてください。
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- phyonco
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ベクトルrr=(x,y,z)を考え、その長さをr = |rr| と書きます。積分領域Dは R ≦ r ≦ R+d と書き直すことが出来ますね。つまり、この積分は半径RとR+dの2つの同心球の間の部分にわたる積分になっています。z0に関する条件は、z0が半径Rの内側にあるか、半径R+d の外側にあるかのどちらかであるということです。被積分関数の分母は、z軸上の点z0からrrまでの距離になっています。点z0を ベクトルの形でzz0 =(0,0,z0)と書く事が出来ます。そうすると、 被積分関数の分母 = |rr - zz0| と書けて、結局この積分は I = ∫∫∫ d^3 rr / |rr - zz0| というわけです。rrは2球の間にあるので、z0に関する条件はzz0がrrに一致することはない、つまり被積分関数が常に有限であるという条件になっています。いま極座標変数を使って rr=(rsinθcosφ, rsinθsinφ, rcosθ) と書くと、 |rr - zz0|^2 = r^2 + z0^2 - 2 r z0 cosθ 積分体積素は d^3 rr = r^2 dr dcosθ dφ、 と書け、積分範囲はrについては上で与えられており、角度変数については -1 ≦ cosθ < 1, 0 ≦ φ < 2π となっています。最初にcosθの積分をしましょう。 p = r^2 + z0^2 - 2 r z0 cosθ とおけば、 I = 2π∫r^2 dr∫dp/√p /(2 r z0) 但しpに関する積分の範囲は r^2 + z0^2 - 2 r z0 ≦ p < r^2 + z0^2 + 2 r z0 で、積分Iの2πの因子はφの積分から出て来たものです。pの積分を実行すると、 ∫dp/√p = 2√p なので、 I = (2π/z0)∫r dr [√p1 - √p2 ] となります。但しp積分の上限と下限をそれぞれp1, p2と書きました。 p1 = (r + z0)^2, p2 = (r - z0)^2 と書けることは直ぐに分かります。 √p1 = r + z0, √p2 = |r - z0| そこで、 z0<R のとき、√p1 - √p2 = 2 z0 R+d<z0 のとき、√p1 - √p2 = 2 r となるので、 z0<R のとき、I = 4π∫r dr = 2π [(R+d)^2 - R^2] = 2πd(d+2R) R+d<z0 のとき、I = (4π/z0)∫r^2 dr = (4π/3z0)[(R+d)^3 - R^3] となります。 終わり//