- ベストアンサー
六菖十菊の読み方
内田百閒の随筆集では 六菖十菊に「りくしょうじゅうきく」と振り仮名がありました。 yahoo!で大辞林を調べると「ろくしょうじっきく」と読み方があります。 検索サイトで調べてみると一般的なのは「ろくしょうじっきく」のようですが、「ろくしょうじっきく」は正しい振り仮名ですか? それとも内田百閒独自のあて読み? 昔は「ろくしょうじっきく」が一般的だった? よろしくお願いします
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
六月になっての菖蒲(五月の節句過ぎ) 十月になっての菊 (重陽の九月九日過ぎ) ですから、本来は“ろく(月)”“じゅう(月)”なのでしょうね。 “りく”は”六軍”などにつかいますね。 会話や読みの流れの中では、歯切れと、いいやすさで、“りくしょうじっきく”いうことが多いですが。
その他の回答 (2)
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
漢字のむずかしいところですが、「十」はわが国に入った時は唇内入声でした。「入・十・執」等がその類で、今は「ニュウ」「ジュウ」「シュウ」と読んで誰も変には思わないのですが、旧仮名遣いでは、「ニフ」「ジフ」「シフ」とという仮名遣いでした。 これらは、「入場(ニュウジョウ)」のようになる場合も多いが、「入声(ニッショウ)」となる場合もあります。「執念(シュウネン)」に対し「執行(シッコウ)」、「十人(ジュウニン)」に対し「十本(ジッポン)」も同様です。「入・十・執」の直後に、k・s・p等の子音で始まる語が続くと「ッ」になるわけです。(もっともpの場合はh音が本来ですが、こうした漢字の後ではp音に変わるわけです) 現代では、特に「入港」「入刀」のように発音される場合も多くなり、厳密に守られているわけではないようです。それでも「十手」は「ジッテ」か「ジュッテ」か、クイズに出されることがあります。 「ロク」は呉音、「リク」が漢音であることは、すでに回答が出ているとおりです。
お礼
詳しい解説ありがとうございました
補足
質問のときに書き忘れましたが、大本の文章は本来旧仮名で出版されたものを現代かなに直したものです。 とすると、「ジフキク」とルビがあったのを「ジツキク」と出版社が読み間違えて「じっきく」というルビに直されたのではとも推測できました。
- tarechichi
- ベストアンサー率33% (1/3)
どっちも誤りではありません。 「りくしょうじゅうきく」は漢音読みで、音便化しない読み方。 「ろくしょうじっきく」は呉音読みで、音便化した読み方。 昔から、「ろくしょうじっきく」が普通。 「六」は「ろく」と読むのが普通。 「十個」とあれば音便化して「じっこ」、「じゅっこ」と読むのが普通。
お礼
ありがとうございます。なんとなくわかりました。
お礼
六の読みについても解説して頂きありがとうございます。