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アメリカ経済を中心としてきた世界経済は今後
今起こっている金融危機の発端とも言えるアメリカ式経済の欠点は各国でアメリカ経済に依存する体制を疑問視する切っ掛けとなっています。 もしアメリカ式経済を否定するとなると今稼働している全ての経済活動を否定することになると思うのですが、どうなのでしょうか? 例えば 株取引 にとっても元々はイギリスが胡椒輸入会社を設立させるために発行した物であり、その経済形式をアメリカが19世紀後半から今ある形へと作り替え、世界経済の仕組みの一部となり、1900年初頭に起こった世界経済の原因の一つでもあり、今起こっている金融危機の原因のひとつでもあります。 本当に 資本主義 は我々人間社会にとってベストな経済のしくみなのでしょうか?
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・資本主義はベストか はじめに、一言に「ベスト」とはいっても時代や場所、立場が異なればそれがベストにならないことがあります。その前提の上でお答えします。 まずそもそも、「資本主義」なる言葉は19世紀にマルクスが生み出し、定義したものです。 マルクスは19世紀の経済を資本主義経済と定義したことで、当時の経済を「相対化」することに成功しました。 (相対化≒非絶対化≒非ベスト≒ベター) 原始共産主義→奴隷制→封建制→資本主義(今ここ)→共産主義 マルクスは、このような社会変化が必然であるとしたわけです。 つまり、「資本主義」という言葉には資本主義を批判的に捉える態度が内在されているわけです。 彼の登場から200年(!)ほどたった今でも、資本主義の定義はさほど変わっていません。 よって、現在も「資本主義」は「資本主義」を批判し続けているといえます。 しかし、歴史が証明するように共産主義社会建設は失敗し、マルクスの予言は外れてしまいました。 ここで矛盾が生じてしまいます。 資本主義はその定義によって自らを批判しているにもかかわらず、次なる発展は失敗しお先真っ暗になったのです。 やっと本題です。資本主義は人間社会のベストでしょうか。 これまでで申し上げたように、資本主義という言葉は自身をベストではないとみなしています。 では何がベストか。 私はマルクス主義そのものを批判し、抜け出した先により高度な社会が建設できると考えます。 その中には当然「資本主義」の批判的捉えなおしも含みます。 なんだか今流行のポストモダン的回答になってしまいました・・・。身も蓋もないですね。 ・アメリカ式経済について これは資本主義の問題とは分けたほうが議論しやすいと思います。アメリカ中心経済は資本主義経済の部分集合に過ぎないかと。 ものすごく乱暴に要約すれば、現在の経済は (1)ドルが基軸通貨 (2)グローバル化 (3)自由主義 の三つにポイントを絞ることができます。 (1)、(3)は変更可能です。 基軸通貨はすなわち覇権争いが絡んでおり、ユーロが次なる基軸通貨を目指しているようです。 自由主義は今の経済危機ですでに見直され始めています。 問題は(3)。これは後戻りできないことです。 1930年代の教訓もありますし、おそらくこの相互依存的体制は維持されるかより強化されると思います。 >もしアメリカ式経済を否定するとなると今稼働している全ての経済活動を否定することになる この質問はノーと言えます。 否定の意味がよく分からないのですが、現時点でアメリカ式経済にメスが入りうる点は(1),(3)あたりです。 よって、今の経済を修正したところで、新たなグローバル経済が生まれるだけで、「全ての経済活動を否定する」ことにはなりません
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- vantice
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アメリカと言えば、 大量に作り 大量に売り 大量に消費する これが間違っているということ 結局のところ、気づいている人も多いと思いますが、 「イギリスの産業革命」が大きいと思われる それまでの戦争は、機械を使わず、馬と人のみで戦争をした それが今やどうか? イラク戦争などでは、海上の戦艦からハープーンなどのミサイルを ボタン1つで、大陸へ撃ちまくり、人とありとあらゆるモノを破壊する。 おかしいとは思わないか? 血と血で争うのが、人間の戦争の本来の姿のはず。 ベストな経済というと、江戸時代など、昔のしくみなんでしょうかね。 現実的には、資本主義と共産主義を混ぜたようなものなど、 新しいものが必要になってきているということだと思います。 大恐慌の時もソ連だけは無傷だったというのは注目するべき。
- HANANOKEIJ
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世界経済の今後を考えるほど、豊かな生活を送っていらっしゃるのですね。ボーダーライン以下の人生を、そろそろ終わろうとしている「人間」には、今日をどう食べていくかという問題以外に関心がありません。「資本主義」経済が、生成して、発展してきたことは、学校でまなびました。10年周期の経済変動も学習しました。数十年から百年程度の周期でおきる世界恐慌も学習しました。世界大戦、社会主義革命、アジア、アフリカの独立も学習しました。 これから、なにが起きるかわかりませんが、1929年の世界大恐慌のあとの歴史をふりかえれば、世界がどこへ行こうとしているかがわかるとおもいます。 「資本主義」経済といっても、やりかたによっては、まだまだ生命力をはっきできると思いますよ。そのためには、経済を支える労働力=「人間」の生産と再生産を大切にすることです。「人間」と「人間」が暮らす「地域」をまもること。「生産」労働をまもること。 社会保障、雇用、医療、福祉、教育を豊かにすること。これが「政治」の仕事ではないでしょうか。 労働時間の短縮と働きたい人の雇用を守るなら、30兆円規模の内需が生まれるそうです。人生は、楽しむためにあるのですよ。奴隷に生まれてきたわけではありません。
Q、資本主義は我々人間社会にとってベストな経済のしくみなのでしょうか? A、No! 人類の歴史の中で資本主義時代というのはたかだか登場し成立して200年余の仕組み。 日本に至っては、たかだか100年余の仕組み。 そのように変化・発展してきた人類の社会経済構造体の極めて最新の仕組みという見方が可能。 確かに、封建的な仕組みに比べたら現代的で近代的な仕組みであることは明らか。 確かに、封建的な仕組みに比べたらベターな仕組みであることは明らか。 そういう意味では、ベターとは断言できるでしょう。 が、が、決してベストなそれではありませんよ。 そもそもベストな仕組みというのであれば、もはや、今後の変化はないということ。 が、が、事実、現状でも資本主義の仕組み自身が、その変化を繰り返しています。 が、が、事実、現状でも資本主義の仕組み自身が、少なくとも、その変化を準備しています。 相対的にバターな仕組みの一つということと絶対的にベストな仕組みとは訳が違うでしょう。 少なくとも、絶対的にベストな仕組みというのは彼岸の彼方にあって我々が目にすることはありえません。 (1)気候変動、(2)資源枯渇、(3)食料危機、(4)人口爆発。 この4つは、いずれにしろ人類の存続そのものを危うくする要素です。 これらのことを想起すれば、「人類社会が持続可能な社会経済構造体への転換」は焦眉の課題。 こういう焦眉の課題の存在が、否応なく「持続可能な社会経済構造体」を目指させるでしょう。 「今日より明日、明日より明後日をより良く」ってのは、誰もが思うことですから・・・。