「変体仮名」=「くずし字」ではないと思いますが白黒はっきりしない問題とも思います。
元々平仮名は漢字の草書体ですから筆書きしか無かった時代には草書体(くずし字)と変体仮名・現在の平仮名には今ほどの区別は無かったと言えると思います。
色々ある字体の中から今使われている平仮名の字体に統一された主要な要素は印刷技術との相性という面もあったと思います。なるべく仮名独特の形に発展している視認性が良く印刷書体として扱いやすいものが採用されて行ったし採用されなかったものは元の筆書きの形を濃く残したままになっているわけです(変体仮名フォントもありますが)。
また筆文字草書体では一連の文字をつなげて書くのも一般的でしたので古~い印刷活字には仮名だけつながったのもありました。このつながった平仮名も「くずし字」とも言えると思います。
つまり草書体の中には文字単独のくずし方と行としてのくずし方と両方あるわけです。
仮名かそうでないかの決め手ですが、万葉仮名のように字義を無視して音だけを表しているかどうかではないかと思います。しかし中にはお決まりの当て字のような例もあるので難しいです。
と色々考えて行くと「くずし字」という言葉を文字通り崩した描き方という意味以外に使うのは誤解の元というような気がするのです。
例えば行書のめちゃめちゃ崩れたものと草書とは違うのですけど似ているのも無くはないですしどちらもくずし字と呼ばれているようです。
お礼
回答ありがとうございます。 結局、草書体と変体仮名は区別はしづらいけど違いがある。 という認識で良いのでしょうか? くずし字という意味の解釈の仕方にもよるようですね。 私は「崩した書き方」をしたものは全て「くずし字」で良いのかと思っていましたが、もう少し自分でも調べてみます。 ありがとうございました。