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土地境界問題とは?解決方法をご教示ください
- 土地境界問題について相談です。義母が所有していたアパートの敷地に、隣の所有者が越境して建物を建てました。抗議しても聞き入れられず、約5坪の土地を減らされました。現在は相続しましたが、悪意時効取得の法もあるため、回復の見込みがないかもしれません。どのように対応すればよいでしょうか?
- 土地境界問題についての相談です。義母が所有していたアパートの敷地に、隣の所有者が越境して建物を建てました。折衝をしても聞き入れられず、25年以上が経過しました。相続した私たちは減少した土地の回復を考えていますが、悪意時効取得の法もあるため、困っています。どのように解決すれば良いでしょうか?
- 土地境界問題についての質問です。義母が所有していたアパートの敷地に、隣の所有者が越境して建物を建てました。折衝をしても聞き入れられず、25年以上が経過しました。相続した私たちにとっては損害が大きい状況ですが、回復の見込みはあるのでしょうか?どのように対処すればよいでしょうか?
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・甲土地 A(義母、故人)が所有していたアパートの敷地。 ・乙土地 隣のアパートの所有者Xの土地。約30年前に、現アパートを建築。 ・乙土地のアパート建築時、XがAの敷地に越境して固定擁壁を構築(越境の状況証拠あり) ・AはXに、越境を抗議したが、不承諾。 ・その1,2年後、再度AはXに境界是正の申し入れをしたが、不承諾。 ・以後、折衝なく25年余経過、現在に至る。 ・Aは1年前他界。 ・相続人(娘夫婦)は、(評価額7,8百万の損害)減少部分を諦めきれない。 ==> 20年で悪意時効取得、との法もあるとのことでいささかの回復も、如何ともしよう ==> のないものなのか? 民法第162条のことを指しておられるものと思いますが、「所有の意思を以て平穏かつ公然に他人の物を占有」した場合の『時効取得』という制度です。不動産に関しては「占有の始めが善意でかつ過失が無い」ときは、10年で時効取得します。「自分の土地ではないことを知っていながら、不法に占拠し続けた」場合、「善意ではない」ため、取得時効は10年ではありません。擁壁などの構築物であれば公然性はあるでしょうから、「所有の意思があったか」と「平穏な占有であったか」が取得時効の成否における判断基準だと思います。 もし、Xが「自分の土地ではないと認識している」のであれば、「所有の意思が無い」といえるため、時効による取得はないものと思います。もっとも、「自分の土地だ」と言い張るでしょうから、「自分の土地ではないことを知っている」と白状させるのはそれなりのテクニック(交渉術)がいると思います。ただ、もしXの子の名義に変更されていてXの子が「他人の土地であることを知らなかった」のであれば、Xの子は時効取得することになると思います。隣地の所有名義を確認する必要があるかもしれません。 また、「平穏である」という点については、「境界是正の申し入れを拒んだ」ことで一旦は時効中断となっているものと思いますが、その後25年を何らの申し入れもせずに経過していることで、期間に関する要件は満たしていることになります。もし、今から20年前までの間に申し入れをしている事実があれば、時効中断によって取得時効を認められない可能性が出てきます。全く申し入れをしていないかどうかを今一度確認した方が良いと思います(撤去要求だけではなく、買取請求も申し入れになるかと思います)。 なお、「取得時効」は相手方が援用(主張)した場合に発生する効果ですから、相手方がそう主張しなければ成立しません。 ==> 固定資産税はAが払ってきた。 ==> Xサイドも先々この部分の境界確定(公に)が必要にもなると思う。 ==> (当方は当面境界確定の事情はない。) ==> 越境部分の1部でも、または金銭で代償支払でももらえればと思う。 固定資産税の負担を「実際の占有土地面積」にする利益は甲土地の所有者にこそあるはずです。固定資産税の過去分の精算は、相手方次第だと思います。 現実の境界に合わせて公図を変更して固定資産税を軽減するのか、さもなくば土地の境界を是正させるか、いずれかの選択を行使する権利がAにあって、これを行使しないまま(結果的に)放置していたのであれば、固定資産税の課税について不当性を主張することはできませんし、相手方の「不当利得」だと言うのは難しいと思います。Aが境界の変更(越境部分の放棄)を申し入れてなおXが応じなかったのなら事情は違うと思いますが。その場合でも、請求権の消滅時効の問題があります。
お礼
前にも別件でお世話になりましたが、BOKKEMONさん早速にご丁寧なご教示ありがとうございました。 残念ながら、この20数年間は何も申し入れはありませんでした。Aにかわって動くものがいなかったのが悔やまれます。また、登記簿確認では先方はX名義で変わっていません。いずれにしても、良心頼りで一応話し合ってみるのみですね。なんとかやってみます。