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簿記について
売上割引・仕入割引について (1)値引・割戻のとき、「売上(収益)」や「仕入(費用)」を減らします。 割引のとき、なぜ上記(1)の処理をしてはいけないのですか?
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まず売上や仕入れについて取引以後、値引きや割戻し、割引が発生することがありますが、それぞれを明確に区別して理解することが大事だと思います。 ○値引き→商品自体に欠陥(瑕疵)、数量不足、品質劣化等があるため通 常の価格より安くしてあげる(もらう)必要がある。 売上***/売掛金*** ○割戻し→大量仕入してくれた相手におまけをしてあげること 一個100円のものを1000個売ると本当は10万円だけ どたくさん買ってくれたから9万9千円でいいよということ 別に商品に欠陥等があるわけではない。 ○割引→これは売上、仕入より生じた売掛金や買掛金を早期に決済する ことで本来受け取る金額(支払う金額)を安くしてあげるという もの。あくまで支払いという取引に着目している点で上の二つ とは違う。 お分かりでしょうか。値引き、割戻しは売り上や仕入れの時にどうした、こうしたという点に着目しているのに対し、割引だけ売上、仕入れとは違う日に行われる代金の決済という点に着目しているのです。 従って会計処理も割引だけ違った処理が定められているのです。 我が国では割引を財務収益、費用とすると定められていますが、会計理論上は意見が分かれています。 ある意見は (1)割引は売上や仕入れとは別個の代金の支払いという独立した財務活動から生じているのだから売上や仕入れ勘定を修正するのは正しくなく、 別の勘定で営業外収益費用とするべきである。といい ある意見は (2)売上や仕入れの価値は最終的に代金の決済という行為によってけてうじつするのだから代金の決済が終わるまで売上や仕入れは保留し、後日割引があったならば売上や仕入れ勘定を修正するべきである。とするいい分があります。 日本は当然(1)の見解を採用しています。これは日本ではあまり割引というのは行われておらず、また後日売上や仕入れの金額を変更するのは利害関係者に対する情報開示の点から望ましくなく、また実務上も事務が煩雑となるのからです。
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- srafp
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私も疑問でしたが、2年ほど前に読み始めた簿記1級用テキストによると、凡そ次ぎのような説明がなされておりました。 ・割引とは契約期日より早く支払う事によるキックバック。 売買[売上、仕入]計上は既に済んでおり、支払方法によるものなで、売上高や仕入高とは関係ない取引。 [仕入割引] http://www.lan2.jp/jisyo/journal.asp?aid=2610 ・値引は注文品が欠量や劣化していた事に対する行為、割戻はボリュームディスカウントであり、売買代金の確定はこれらの行為を含むモノであるから、売上若しくは仕入において処理する。 ⇒通常単価を値引等を行った後の単価に修正するため。 [仕入値引] http://www.lan2.jp/jisyo/journal.asp?aid=2227 [仕入割戻] http://www.lan2.jp/jisyo/journal.asp?aid=2229 下手な取引事例ですが・・(3分法で書きます) ・商品Aを5千個発注 取引条件は掛取引で、単価100円 仕入高 500千円/買掛金 500千円 ・商品Aを1万個発注 取引条件は前回と同じ 仕入高 1,000千円/買掛金 1,000千円 ・商品Aの購入数量が一定数量を超えたので、購入先より100千円の割戻しを行う旨の納品伝票が来た。 買掛金 100千円/仕入高 100千円 ○これで取引が終了したとすれば、仕入高(買掛金)は1,400千円で確定する。 ・来月末払いで良い商品A購入代金1,400千円を、当月末に現金で支払う。尚、期日より早く払ったので、仕入割引(支払額の1%)分を控除して支払った。 買掛金 1,400千円/現金 1,386千円 仕入割引 14千円
お礼
早い回答ありがとうございました。
お礼
とても理解できました。ありがとうございました。