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トンボのような複葉機はありますか
トンボのように主翼を二枚前後に並べたような飛行機は存在したのでしょうか。トンボは尾翼がなくても実に巧みに飛びますが、主翼が尾翼の役目も果たしているのでしょうか。尻尾というか胴体の役目も大きいとは思いますが、主翼の配置に秘密があるように思います。よろしくご教示ください。
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どっちかというと、彼らの飛行形態はヘリに近しいらしいです。 前後の翼を互い違いになるように、かつ高速に羽ばたくことで、ホバリングから高速飛行までなんでもこなせますから。 さて、実際の飛行機ですが、これは「トンボのように」という条件次第ですね。 水平位置が完全に同じではない、という位ならば、ほとんどの複葉機は条件に当てはまります。 複葉機では上翼のほうが下翼より若干前に着いているのが普通。 これは空気の流れが干渉して翼の効率が落ちるのを防ぐためです。 例えば、WW1の戦闘機、「ソッピース・キャメル」は http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9_%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A1%E3%83%AB こんな感じになっています。 いやいや、上から見て、2枚がかぶってはいかん、というのなら、「串型翼」「タンデム翼」で検索すると、多少大きさは違いますが、幾つかの実機にたどりつくことが出来ます。 例えば「マイルズ M39リベルラ」(リベルラ、はトンボ科の学名) http://military.sakura.ne.jp/world/w_m39.htm とか http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%84_%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9 http://www.aircraftworlddirectory.com/civil/s/slipstreamvikingdragonflymk11.htm(その名も「ドラゴンフライ」つまりトンボ) http://en.wikipedia.org/wiki/Rutan_Quickie などです。 ただし、今一つメジャーには成り切れていません。 やはりウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A0%E7%BF%BC%E6%A9%9F によれば、かなり難のありそうな配置です。
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- ultraCS
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主翼が完全に前後に二枚という飛行機は存在します(タンデム翼と違い、尾翼は別です)。 可変翼の試行的珍品の一つですがソ連の「バクシャエフRK」です、前後の主翼の間に蛇腹上のさやを出すことにより、翼面積を可変させる仕組みでした、蛇腹を引っ込めた状態が前後二枚の状態です。いやー、探すの苦労しました http://www.ctrl-c.liu.se/misc/RAM/rk-i.html ただ、この配置だと後翼は前翼の後流に晒されるので効率は悪そうですね。迎え核によって後翼の揚力が大きく変動するのでつかいにくいでしょう。 トンボなど昆虫のほとんどは、翅にひねりを与えて飛んでおり、羽ばたき飛行機に近い飛び方で、意識的に安定を崩しますから、安定版としての尾翼の重要性は大きくありません。昆虫によってはハエのように翅が実質一対の例も多く、飛び方の上手下手はありますが、飛ぶこと自体に関しては、翅の配置は余り関係ないと思います。鳥も、ハチドリは一対の翼でホバリングできます。 それに対し、人間の作る飛行機はヘリコプターや羽ばたき機などの一部を除き、静安定が重要になるので、全翼機のような特殊な例を除けば安定翼が必要です。
お礼
私にはほとんど不可能と思える貴重な御検索結果を教えていただきあいがとうございました。見方によってはこういう種類の工夫もまさにトンボのまねなのだろうと思いました。静安定を必要としないという発想も大切なのでしょうね。
- info22
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模型ですが羽ばたきトンボがあります。参考にして下さい。 http://homepage1.nifty.com/akatombo/e-product.html
お礼
商品にまで完成されている模型があるのですね。大変興味を感じました。ありがとうございます。
- rukuku
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はじめまして 専門家ではないのですが、「飛ぶ」ということに興味を持って勉強したことがある立場からのアドバイスです。 >トンボのように主翼を二枚前後に並べたような飛行機は存在したのでしょうか。 たぶんないと思います。前の主翼で変化を受けた気流を後の主翼で受けた場合、後ろの主翼が期待通りの性能を「いつでも」発揮ですることはできません。 風洞実験と違い、実際の飛行では横風があったり、上昇気流、下降気流があります。また、飛行機自身も、上昇・下降したり、旋回したりします。そのような様々な条件でも飛べなければなりません。 前側の主翼の影響を受けた気流の影響まで考慮した、後ろ側主翼の設計は非常に困難となりますので、そのような設計はしないと思います。 >トンボは... トンボやほかの昆虫が飛べる原理というのはちゃんとした説明がつかないようです。「サイズ」の差があるので、飛行機に適用される理論が、昆虫には適用できません。 飛行機が飛ぶ原理でも、一般的には「ベルヌーイの定理」と説明されますが、実際には正確に成り立っていないようです。 http://hitomix.com/taruta/paperplane/Bernoulli.html http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119702416 http://www.sizen-kankyo.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=84613 昆虫サイズになりますと、空気の「粘性」が強く影響してくるようです(…この辺のことは数年前に本で読んだきりですのでアイマイです) また、「トンボ」ではなく、「トンビ」の飛ぶところを見ていると、 ・離陸するときは羽ばたく ・巡航中はグライダーのように滑空または気流に乗る ・方向転換するときには尻羽をつかう ということをしています。 「飛ぶ」ではなく「歩く」と考えると、「アシモ」というロボットが二足歩行する言うことで話題になりました。 http://www.honda.co.jp/ASIMO/ でも、2足歩行する生物は地球上に「ゴマンと」どころか数十億(人)います。 日常の現象でさえ、科学では説明できないことがたくさんあります。それらのことを説明しようと「常に進歩している」のが科学だと思います。
お礼
ご丁寧なご紹介だけではなく貴重なご見解をお話しいただき感謝いたします。
- qaz_qwerty_me
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> 主翼を二枚前後に並べたような飛行機 主翼を動かして飛ぶ飛行機は存在しないと思います。
お礼
尾翼がないようなという意味でもあるのですが、ご回答ありがとうございました。
お礼
たくさん知らなかった興味深いサイトを教えていただき感謝感激です。誠にありがとうございました。