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時間の認識と錯覚について興味あり
哲学的でもあるのですが、時間とは何か?について興味があります。 最近読んだ物理学の本に、目からうろこのことが書かれていました。 つまり、 2個のライトがあって、左のライトが点灯し消えると同時に右のライトが点灯すると、光が左から右へ移動したように見える現象(これは残像と言われる常識だと思っていましたが)を詳しく検証すると、この錯覚では、確かに「左右のライトの間を走っている途中の光」が見えたと感じる。この「途中の光」の認識は、あとに光るほうのライトを点灯を見たあとに起こる。(でないと予知になってしまう) すなわち、「1.左にあった光」「2.右に移った光」「3.移動中の光(脳が作った錯覚)」の時間の順序を、脳が無意識のうちに1→3→2の順に並べ替えた結果の情報が、意識に引き渡される。 これを考えると、記憶の不確かさと無意識の重要さについて考えさせられます。常に認識というのは、無意識の脳が「経験からしてこうだろう」と判断し修正が加わったものだということで。記録と時間認識は密接なんだなとも思います。 関連する面白い本やサイトがあったら教えてください。
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lllllさんが書いていらっしゃる「2個のライトがあって、左のライトが点灯し消えると同時に右のライトが点灯すると、光が左から右へ移動したように見える現象」というのは、正確には「残像」ではなく「仮現運動」と言います。 仮現運動でも、上手く2点の点滅時間を調整するとライトの点滅が全く感じられず、運動だけ知覚される「純粋ファイ」という状態があります。 そうすると、lllllさんの議論の「「1.左にあった光」「2.右に移った光」「3.移動中の光(脳が作った錯覚)」の時間の順序を、脳が無意識のうちに1→3→2の順に並べ替えた結果の情報が、意識に引き渡される」の解釈が面白くなるんではないでしょうか? なお、見えないのに見えている「閾下知覚」という現象が知覚の世界では頻繁に起こります。仮現運動もその一つですし、一時期話題になった広告のサブリミナル効果もこの現象に基づいています。割と手に入れやすく、閾下知覚についての面白い議論がなされている中公新書の文献を挙げておきますので、ぜひ読んでみて下さい。 下條信輔 1996 サブリミナル・マインド-潜在的人間観のゆくえ- 中央公論新社
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- jakarta
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錯覚や視覚についてはこの本がおすすめです。 認知心理学的な入門はこの一冊で収まるかと思います。 「映像の心理学 マルチメディアの基礎」 中島義明 サイエンス社 http://www.saiensu.co.jp/books-htm/ISBN4-7819-0804-7.htm
お礼
ありがとうございます。 おかげさまでこれからは「認知心理学」で探していけます。 ご紹介の本もとても面白そうなので見てみます。
- eiji156
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下記のURLは聴覚心理学のページです。 音と時間、錯覚などを扱っています。 >最近読んだ物理学の本に、目からうろこのことが書かれていました。 興味があります。何という本ですか? 実は、書評を見ただけで、まだ読んでなくて気になる本があります。 『時間と空間の誕生』ゲーザ・サシモ著,青土社 1987年に出た本ですが、91年97年に新版が出て、品切れてはいなと思います。
お礼
とても面白いサイトの紹介をありがとうございます。 こういう話が好きです。 読んだのは、ブルーバックスの「2063年、時空の旅」クリフォード・A・ピックオーバーで、ほとんどが相対性理論、ブラックホール、ホワイトホール等の宇宙論の話で、脱線的に、「脳のタイムマシン」として記述がありました。 時間と空間にとても興味があり、ご紹介の本もぜひ見てみようと思います。
お礼
専門用語がいろいろあって、ずいぶん研究されいている分野なのですね。 意識には入らないのに無意識ではいろいろ知覚しているかもしれないと思うと不思議です。知らずにインプットした記憶が、第六感や夢の材料になったりする、ということが科学的に論理的に言えるのですね。 ご紹介の本をぜひ見てみます。 ありがとうございます。