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世界の「シンデレラ」伝説について
様々な国で「シンデレラ」伝説があると聞いたことがあります。その伝説について様々な国で書かれた日本語で書いてある本(原話)を読みたいと思うので、教えてください。
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- neil_2112
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シンデレラに代表されるモチーフを持つ昔話は、専門的には「継子譚(ままこたん)」という言葉でひと括りにされます。 共通するモチーフはおよそ次のようなものです。 (1)実は美しい女主人公が義母や義姉にいじめられる (2)生活のなかで妖精など超自然的な力の助けを得る (3)仙女などの助けを得て王子の嫁探しの宴席に出席し、王子の好意を受ける (4)途中で退席するが靴などの証拠が残り、後からそれによって同一人の証明がなされ、幸福な王女となる。一方で義母や義姉は報いを受ける。 これらのパターンを満たすものは世界に大変多くあるそうで、関敬吾によると500を超えるものが採集されているとされます。 特に有名なものは以下の通りです。とりあえず名前だけを記しておきます。 イギリス「シンデレラ(Cinderella)」 ドイツ「灰かぶり(Ascehnputtel)」グリム童話メルヘン フランス「硝子の小さな上靴(La Petite Pantourfle de Verre)」 ロシア「十二月(ドヴェナーツアッチ・メーツアシェフ)」 韓国「コンジ・パッジ(豆福・小豆福)」 中国でも、題名は特につけられていませんが類似した継子ばなしは沢山あるようで、幾つか私も読んだ記憶があります。 もちろん、わが国でも継子がいじめられるストーリーの昔話は全国区で分布しています。 舞踏会で王子に見初められる点などが、例えばお宮参りで裕福な若旦那に見初められることになっているなど、瑣末な違いはありますが、ストーリーの骨格は全く同じで日本版シンデレラというべきものが沢山あります。 (「米福、糠福」「婆っ皮」など) 昔話の世界では、このシンデレラに限らず世界各地に類似する話が沢山あることから、かのグリム兄弟を初めとして「昔話の世界的なルーツ」つまり原産地があるのではないかと考えられ、研究されてきた歴史があります。 ゲルマンの昔話は特に豊富でゲルマン民族説、あるいはアーリアン説、インド説など出ましたが無論仮説の域を出ないままに終わっています。
お礼
すごく詳しく教えてくださってありがとうございます。教えてくださったそれらの伝説を読みたいと思いますので、本の題名と出版社名と著者名を教えてくださいませんか?