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高山寺の鳥獣戯画に描かれた内容は?
http://akituya.gooside.com/choujyu_allall.htm ↑ 鳥獣戯画の画像ですが、何が描かれているのかよくわかりません。 (特に7以降) 分る方、いらっしゃいましたら 解説していただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
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これは、甲巻ですね。こちらにいくらかの説明があります。 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/041120.htm http://chouju.exh.jp/highlight.html http://www.tabiken.com/history/doc/M/M060R100.HTM ご参考までに。
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- doi3desu
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No.2です。 >8→きつね(?)が頭の上に箱を載せていますがこの中に入っているのは何でしょう? 折櫃ですから、宴会用のごちそうでしょう。 http://www.asahi-net.or.jp/~tu3s-uehr/naosawano.htm 「折櫃どもには、一には銀の鯉、同じき鯛一折櫃、沈の鰹造りて入れ、一には沈芳をよくよく切りて一折櫃、合せ薫物三種、龍脳香、黄金の壷の大きやかなるに入れて一折櫃、海松のやうにして一折櫃、白き物を入れたり。今二にはえび、丁子を鰹つきの削り物のやうにて入れたり。」 >10→うさぎが手に持っている細長いものは何?きつねはどうしてわらじを手に持っているの? http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/041120.htm のリンクにあるように、甲巻では七つの競技が行われているので、兎が持っている細長い物は、競技に使った何かを折りたたんでいるものと思われます。 狐の草履ですが、これが不明です。リンクに次のように書かれています。「おや、何かが起きたようです。草履を持った狐と傘袋をかかえた兎が何事かと振り返りました。猿が逃走しています。追っている兎と蛙は検非違使、即ち警官。何か悪さをしてしまったのでしょうか?野次馬が集まってきました。兎が介抱をしているのは、白い腹を出して倒れた蛙。この唐突な物語の展開は、なぜなのか?それは、この絵巻自身が大きな問題を抱えているのです。」このことから、狐が草履を持っているのは、逃げるために速く走る意味があるのではないかと私には感じられます。 >15→猿が肩に担いでいる升目のついたものは何? これも上述のリンク内にかかれているように、競技のあと、法要になりますので、「棺」かと思われます。 「賑やかな相撲の場面では、やがて静かな法要の場面へと移っていきます。さて、人間の姿をたとえることが擬人化なら、どんな人間を、彼ら動物に仮託しているのでしょうか?」 >17→えぼしを被った兎が持っているものは毛皮?蛙が手に持っているものは何? http://chouju.exh.jp/highlight.html このリンクに書かれているように、「法会のために、仏壇役を買ってでる人のいい蛙。阿弥陀如来となって衆上を救うべく、微動だにせずにがんばっています。」これは、当時の僧呂に対する皮肉を込めたものだと思われます。従って、この生臭坊主にへつらっている当時の貴族を表していると考えられます。上記リンク内に、「猿の僧正に貢物をする兎。当時権力を振るった僧侶たちに対する皮肉でしょうか。」と書かれていますので、多分、僧呂と公家を皮肉っているのだと思います。 ウサギが持っているのは、虎の毛皮かと思われます。蛙がもっているのは、銛にさした鯛か何かの魚でしょう。要するに、図の左から、蛙は兎に媚び、兎が猿に媚びるという人間社会のこびへつらいを風刺を表現していると私は感じます。一種の社会風刺を含んでいるのが、高山寺の鳥獣戯画かと思われるのです。 ご参考までに。
お礼
何度もありがとうございます。 折櫃はごちそうを入れるものなのですね。 わらじを手に持っているのは早く走るため、 猿が担いでいるのは棺、などどれも納得です。 兎が虎の毛皮を、猿が魚を持っているのは貢ぎ物としてなのでしょうか。 友人は、これが描かれた時代が平安末期ということなら 兎は源氏、蛙は平家で猿は天皇じゃないか、と言っていました。 また高台寺の開基である明恵は法然が始めた専修念仏を批判した人物いうことです。 kishn_an様がご指摘のように12はささら踊だと思いますが ささら踊って念仏から生じたもののようです。 そのあと蛙が阿弥陀仏となって、蛙の阿弥陀仏を拝んでいた猿が貢物を得ているところから 専修念仏をする浄土宗の僧侶を批判したものなのかな? とも思います。 鳥獣戯画は繋ぎ治されたりしているようで、正しく理解するためには順番を見直してみる必要もあるのでしょうね。 でもdoi3desu様、kishn_an様のおかげで かなりストーリーが見えてきた気がしています♪ 心よりお礼を申し上げます。
- kishn_an
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私にはこう見えるということで、 7、8 は行商人 9、10は競べ馬 http://homepage3.nifty.com/a_coral/2005ToBiRaSite/KamoKurabeuma/index.html 11は、わかりません 12は、ささらおどり http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/speed/mypage/m-imajo/akari/akarimuseum/image3/gokayama/gokayama4big.jpeg 13、14は、相撲 15は、わかりません 16、17、18は、法事
お礼
ありがとうございます。 >7、8 は行商人 からひらめいたのですがお茶壷道中ではないでしょうか。 高山寺ってお茶にゆかりのあるお寺ですし。 >12は、ささらおどり 写真を見ると、まさしく、そのとおりです。 このような民俗芸能は初めてみました。 >16、17、18は、法事 も言われてみればそうですね。 蓮の花をお供えしてありますし。 蛙・兎・猿・鹿などの動物が描かれていますが、 神社の神使を表しているのかもしれませんね。 蛙に蓮が供えられているのは平将門を想像してしまいました。 将門の首塚には蛙の置物がたくさん置かれているとか。
補足
すいません、質問の補足をここに書かせていただきます。 1、2は禊ぎ。 4、5、6は武者神事(おびしゃ)だと思いますが イカガでしょうか?
お礼
ありがとうございます! おかげさまでかなり理解することができました。 いろいろ謎の多い絵だということもわかりました。 7はお茶壷道中かと思いましたが、平安時代の初期に描かれた絵なので お茶壷道中はありえませんね。(お茶壷道中は江戸時代より行われたそうです・・汗・・・) あとわからないのは 8→きつね(?)が頭の上に箱を載せていますがこの中に入っているのは何でしょう? 10→うさぎが手に持っている細長いものは何?きつねはどうしてわらじを手に持っているの? 15→猿が肩に担いでいる升目のついたものは何? 17→えぼしを被った兎が持っているものは毛皮?蛙が手に持っているものは何? それにしても見れば見るほど魅力的な絵で どうしても本物が見たくなっちゃいました~♪