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紫香楽宮の名称

 本日http://www.asahi.com/culture/update/0922/OSK200809220064_01.htmlにおいて、紫香楽宮跡から、土器が出土したという記事を見ました。  そのことで、紫香楽宮と当該地域の地名や関連名称について教えてください。  紫香楽宮は、『しがらきのみや』と読み方が記載されております。  場所は滋賀『しが』県です。  そして甲賀市信楽『しがら』町です。  『しが』という発音がたまたま目に付きました。  これらは共通性があるのでしょうか?同じ根っこがあるのでしょうか?  どうかお教えください。

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回答No.2

こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>紫香楽宮は、『しがらきのみや』と読み方が記載されております。  場所は滋賀『しが』県です。  そして甲賀市信楽『しがら』町です。  『しが』という発音がたまたま目に付きました。 これらは共通性があるのでしょうか?同じ根っこがあるのでしょうか? かなりの「確立」で関連性はあると思います。 極端に言うと、戦国時代頃までは、読みを同じくする「当て字」が「常識?」でした。 史料を踏まえて言うならば、 例えば、長門国は、奈良時代や平安時代まで「穴門国(あなとのくに)」と書かれています。その前後の記載内容から「長門国」(現:山口県)であることがわかります。 また、「大倭国(やまとのくに)」は、後に「大和国(やまとのくに)」(現:奈良県)と書かれるようになりました。 さらに、「埼玉(さきたま)古墳群」が古くから発見されており、その一帯を「埼玉(さきたま)」という地名で呼んでいました。それが今日の「埼玉県」の由来です。 人名でも、かの有名な「秀吉」という名前でさえ、文献には「日出吉」と書かれたものもあります。 と、言うように、地名というものは、自然や都があったり、古墳があったりして、名づけられ、それが代々受け継がれて、多少は「文字の違い」があっても、関連付けには、大いに役立ちます。 古文書などから紫香楽宮の出展を見つけ、信楽町が誕生し、滋賀県へと名前が発展していったものと考えます。 あるいは、紫香楽宮と名乗る以前から、すでに、その一帯を「しがらき」と呼んでおり、そこで出土した遺跡を古文書に照らし合わせて「紫香楽宮」と呼ぶようになったのかもしれません。 従って、「地名」というものは、古代史(考古学)を調べるうえには、重要な「意味」を持っています。 昨今、市町村合併で、新しい名前の街が誕生していますが、何らかの由緒があると思われる古い地名が、どんどん無くなってしまうのは、歴史家や考古学者にとっては、文献を解き明かすのに「さらに」難しくしているのが現状です。 私も、作品を書く時、時々、史料に出てくる「地名」を訪ねたりしましたが、すでに、そうした地名は消えてしまい、土地の古老に尋ねたり、その土地の歴史家に教えをいただき、やっと、見つかることがありました。 卑弥呼(ひみこ、175年頃? - 248年頃)にしても、三国志の魏志倭人伝に記載があるにもかかわらず、今だに場所が特定できないでいるのも、地名などが「コロコロ」と変わってしまった結果ではないでしょうか。 予断ですが、甲賀市は、正式地名としては「こうかし」と呼びますが、忍術に限っては「甲賀(こうが)忍者」と呼びます。

krya1998
質問者

お礼

 いつものようにbungetsu様の、心憎いまでに極まった、ご回答に心より感謝申し上げます。  ありがとう御座いました。

その他の回答 (1)

  • uskt
  • ベストアンサー率49% (361/733)
回答No.1

まず、「信楽」は「しがらき」です。 ですから、質問者様のおっしゃっている状況は「滋賀」と「紫香楽・信楽」の二つで、「しが」が重なったという状況でおっしゃっていることになります。 一般に言われているのは、「滋賀」は「滋賀郡」から来ており、これは「石処(石の多いところ)」に由来すると言われているようです。他方で、「紫香楽・信楽」は、「繁木(木の繁っているところ)」などに由来するようですので、「しが」の音自体には、共通点はないようです。 日本語の古語は、比較的短い音節で物事をあらわすことが多く、現在の音にすると同音異義語になってしまうものも多くあります。 ですから、同じ音というだけで、共通と見るのは、短絡に過ぎる場合も多いと思います。 しかし、そういう思いつきが、歴史を拓くことになる場合も多く、それが一概に間違っているということでもないので、質問者様がもしこれを自説としてお考えになりたいなら、ご自身で文献などあたってみても、面白いかもしれませんね。

krya1998
質問者

お礼

 ありがとう御座いました。  確かに音節が共通していても、必ずしも同義にはならないでしょうね。  歴史の探索は独自で行う者ではなく、なさった結果を楽しく拝読するだけですので、もう少し、締め切らないで置いておきます。    それにしても、場所が同じところで、『しが』が双方にあるというのも偶然とはいえ、面白いと存じました。子どものようではありますが。   ありがとう御座いました。