通常は、『衣装を脱ぐ』、『衣装を着る』であって、仰せのように『衣装を脱衣する』も、『衣装を着衣する』もいう筈がないのではありませんか。
『衣装を脱ぐ』、『衣装を着る』から、『衣装の着脱』や、『衣装を着脱する』という表現がでてきているのではありませんか。
確かに着用ということばがあり、『着用の衣装』という言い方は自然でもあり、『『衣装を着用する』という表現がないわけでもないが、『一張羅を着こんで、』というような、『一張羅を着用に及び、』という表現では使うかもしれませんね。
そういうことに対応した、『脱ぐ』という場合がどうも、想定が出来ませんね。
知識欲か単なる疑問ではなく、『困った』マークですので、そのご事情も付加していただくと、お尋ねの言葉を探せるかと存じます。
私たちは『解脱』という言葉を持っています。これを『げだつ』とよめば、いうまでもなく、『liberation』、『emancipation』、或いは『deliveration』でしょう。
そういう宗教性や思想性の中からの用語としてではない、ことばとしてつかうのであれば、同じ『解脱』ということばを『かいだつ』と読み、仰せの意味のことばとすることもかんがえられないでしょうか。
ちなみに私たちは、雨月でも、山月記でも、聊斎志異などで、それぞれの動物の服を着脱する、話があります。そして征服などのことばもあります。
一定の仏教思想でも、人間の服を脱ぐことを、呉音でしょうか、『げだつ』といってその字が『解脱』なのです。
なれば仏教の呉音でない、『かいだつ』と読む『解脱』があっても悪いことでもありますまい。
しかし、一般の馴染がないから、当面はルビを振るか、括弧で読みをつけるか、頭註か脚註、或いは文末註やなどでご理解をお願いするより仕方ありますまい。
なにせ、宗教用語の『解脱:げだつ』が先行している経緯ですから。
『着脱』の着用に対応した『脱ぐ』という意味の言葉をどうしても必要だという場面が思い浮かべば、また皆様のご回答もあるのではないでしょうか。
単に疑問とか知識欲、或いは議論ではなく。(或いは、余計なことでしょうが)
お礼
深いご説明、ありがとうございました。 とても参考になりました。 お礼が遅くなりまして、すいません。