村正が「妖刀」とされるのは別に妖かしを起こすからではなく、徳川家康にとって良くないことがあった際所用・使用したことによって、徳川家に災いを為すものだ、と言い伝えた、と聞いています。確か敗戦の際(三方原?かどうかは覚えていません)ですとか息子信康を殺した際とか。
村正自体は室町期の美濃で活躍した普通の優れた刀工で、作品も数多く残っています。しかも一代限りではなく同じ「村正」名義で何代か(少なくとも二代)は刀工を続けています。二代は千子村正とも呼ばれ特に名工だったようです。
これまで拝観したことがあるものとしては刀剣博物館・東京、靖国神社遊就館・東京、東京国立博物館、太宰府天満宮・福岡、出雲大社・島根、個人(重要美術品)、静嘉堂文庫美術館・東京、徳川美術館・愛知などがあります。
拝観されるなら東京国立博物館の場合、サイトで出品作品がチェックできますから、それで村正が出ている時を狙って行けば確実に観られます。また、出雲大社のものは宝物館で常設展示している「可能性」があります。無くても責任は取れませんので、館の方へ確認されることをお薦めします。
なお、最後に挙げた徳川美術館のものは徳川家康の遺品です。ですから、妖刀と言いながらきちんと所持し続けたものでもあるのです。そもそも妖刀、という話がどこまで真実かも不勉強のため知りませんけれど。
そういう意味で、お探しの刀、ということで言えばこれこそ「本物」と言えるかもしれません。ただ、徳川美術館は時期毎にテーマを変えて展示内容もがらりと変えてしまうので、うまくタイミングが合わないと拝観は出来ません。これも問い合わせされるのが確実です。
お礼
早い返答ありがとうございます^^ 自分は、村正は1つしかないと思ってしました>< 村正と言ってもいっぱいあるんですね^^ とても参考になりました!