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サブプライムローンの問題を予見した人はいなかったのでしょうか

サブプライムローンの問題がはっきりする前に予兆のようなものはなかったのでしょうか。また専門家の中には損失を回避した人もいたと思うのですが、専門家の集団だったはずの大手金融業でも予見できなかったのでしょうか。

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  • doi3desu
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回答No.3

サブプライム問題は、本国アメリカの元FRB議長、グリーンスパン議長自身がその危険性を以前から指摘していました。2005年4月くらいから、グリーンスパン議長は、ファニーメイとフレディマックの危険性を指摘し、これを法的に規制する法案を可決させるように動いていたのですが、なかなか可決されなかったという経緯があります。 http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2005/2005spr04.pdf 「ファニーメイとフレディマックの資産規模の制限を強く主張しているのは、連邦準備制度理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン議長である。グリーンスパン議長は、2005年4 月6 日に上院銀行委員会で証言し、GSEに対する監督体制が現在のままで、GSE が投資できる資産にまったく制限がない状態が続き、今後もGSE の資産が増加し続けた場合には、システミックリスクが増大する恐れがあると指摘し、GSE の保有資産に上限を設定すべきとした。」。 システミックリスクというのは、一つの問題が他に波及して将棋倒し的問題になる金融の信用収縮のことです。 しかし、グリーンスパン元議長は、この問題に気づきながら真剣に取り組まなかったという批判の声が上がっているのが実情です。しかしながら、グリーンスパンは気づいていたということは間違いありません。ちなみに、GSEの法案が可決されたのは、2008年7月25日です。つまり、一ヶ月ほど前です。 Wikipediaにも http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3 「サブプライムローンの行き過ぎは1990年代後半頃から問題視されるようになり、同時に住宅バブルが指摘されるようになる。」と書かれています。早くから問題視されていたことは間違いありません。問題を放っておいたがために、これだけ大きな金融不安となっているとも言えます。 >専門家の集団だったはずの大手金融業でも予見できなかったのでしょうか。 今の経済自体が、実体経済のないレバレッジ経済を持っています。よく日本の銀行は利益が少ないが、アメリカの銀行は利益率がよいと言われます。これは当然のことであり、いわばマネーでマネーを産み出すマネーゲームの側面があります。日本の銀行はまだレバレッジ経済とまではいかないのですが、「もっとアメリカを見習い、利益を上げろ」という声に押されてアメリカの住宅証券に手を出したりしてしまったのではないでしょうか。 余談ですが、私は、日本の大手銀行が大手消費者金融を買収し、簡単に融資できるような形で利益を上げようとしていますが、これは非常に危険な行為で、問題は別とは言え、アメリカのサブプライムと同じ結果をいずれ引き起こすのではないかと思っています。

noname#194289
質問者

お礼

本質は金が金を生むというところにあるのかと思いました。御懇切なご説明に感謝いたします。

その他の回答 (6)

  • Wind-Sun
  • ベストアンサー率27% (36/132)
回答No.7

客観的で厳正な評価をすべき格付会社からして高格付けをしてますし、 そのことでサブプライムを含んだ商品がたくさん売れましたからね。 いったいどこを信じればいいんだった感じですね。

noname#194289
質問者

お礼

信頼してもよい情報というものが少ないのでしょうか。御意見を聴かせていただいてありがとうございました。

回答No.6

 いつ破綻してもおかしくない、という状態は容易に予見できるのですが、実際何月何日に破綻するのかは、市場参加者の行動如何によってかわるので予想不能。  破綻してもおかしくない、という状態になったらすぐ手を引けば損失0で儲かりそう、というのが素人の考えですが、実際には破綻してもおかしくないという状態から破綻する直前までが一番儲かるし、破綻後に多少損失を出したところで、得-損がプラスになっていればいいやという考えもあるので(結果的に業界は読み違えたという事になるのでしょうが)、専門家だったらここで手は引けないという感じになります。  なお、破綻した後の政府の対応は大恐慌の時などよりははるかにまともになっているといえるでしょう。1929年の世界大恐慌並といわれていながら、町に失業者があふれるような事態になっていないのは産業構造の変化もありますが、政府が適切な(勿論、最適とはいえないでしょうが)対応を問っているせいかと思います。

noname#194289
質問者

お礼

破綻を予想した時の微妙な心理的問題があるようですね。勉強になりました。ご丁寧なお話に感謝いたします。

noname#209756
noname#209756
回答No.5

アメリカ人以外であれば、やはり投資家でアメリカ行くことがないかぎり日本人ではしりにくかったかもしれません。

noname#194289
質問者

お礼

情報が大切ということですね。ご教示ありがとうございます。

  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (678/1421)
回答No.4

 他の回答者さんも仰っている通り、サブプライムローンに関する問題は何年も前から指摘されており、真面目に勉強して投資をしている人からすれば、「近い内に大暴落が起きる」と言うのは常識でした。(と言うか北京オリンピックが終わった後がやばいと言う、タイムリーな発言も去年辺りから良く言われていました。理由はちょっと違いますが…。)  個人の投資家なら、その種の噂を信じて資産を安全な物に移す事が出来ますが(私は、北京オリンピックの直前にリスク資産から撤退しました。)金融機関はそんな訳には行きません。  個人投資家みたいに「危ないって噂が有るから、お預かりした資産は全部現金にしました。以後、安全が確認されるまで(何年かかるか分らない)、お客様に配当する金額は銀行預金から手数料を引いた額に成ります。」なんて発言したら、お客さんは皆、別の金融機関に移っちゃって会社が潰れます!!(まあ極端ですが、期待リターンが他社の数分の一なんて会社に預ける人は居ないでしょう…。)  投資運用会社なんて、止まったら死んじゃう魚みたいに、どんなに危険だと分っていても、投資を続けなくてはいけない悲しい義務を負わされているのです…。  (投資会社は、市場平均より成果が上か下かで判断されます。資産が半分に成っても、平均が3分の1とかだったら、極めて優秀な投資会社だと言われます…。)

noname#194289
質問者

お礼

ご自身の生きた知識によるご説明ありがとうございました。特に  投資運用会社が、止まったら死んじゃう魚みたいというのは深い意味があると思いました。

  • ass559
  • ベストアンサー率52% (95/181)
回答No.2

アメリカの住宅バブルが話題になり始めたのは、2005年頃だと思います。 Newsweekか何かが特集を組んでいたのを覚えています。そのとき、住宅が上がり続けることを前提にしたローンを組んでいる人が多いことを知りました。 ずいぶんいろんな人が警告を発していましたよ。これは2006年1月ですね。しかしその後もNY市場は上がり続けたのです。 http://tanakanews.com/g0125mortgage.htm なぜか?という理由はたくさんありますが、一つは、「投資家はバブル崩壊に前もって賭けることはできない」という点だと思います。 グリーンスパン前FRB議長は、ITバブル崩壊の前に「根拠無き熱狂」だと警告したそうですが、その時点で株を売ったものは大損したでしょう。空売りしていれば破産です。 バブルとは合理的水準を超えて続くものですから、いつ弾けるか誰にも予見できません。弾ける前にマーケットから退場すると「チキンレース」の敗者になってしまいます。

noname#194289
質問者

お礼

エスカレーターを途中下車しにくいようなものでしょうか。大変勉強になりました。ありがとうございます。

  • snowplus
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回答No.1

いたと思います しかしこれはどこもそうですがあまりに鋭すぎると 普通の人間やアホには理解できないのでトンデモ呼ばわりされてしまうんですね たとえばその当時サブライムで世界中が混乱するなどといえば「明日東京都庁にミサイルが突っ込む」 と同じように聞こえたかずです 当時とすれば格付け会社はAAAでしたしハーバードなんかもお墨付きをだしてましたからサブプライムの危険性を指摘する論文なんて五島勉の ノストラダムスの大予言と同じ扱いですよ 

noname#194289
質問者

お礼

そういうものなのですね。戦争中に自分たちは負けると公言しにくいようなものでしょうか。ご教示ありがとうございました。

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