アメリカのサブプライムローン問題において問題となっている住宅ローンは、日本でも問題となった一定期間は返済金額が低くて、その後返済金額が上昇するものです。
５年経つと返済金額が多くなるのに、収入は上昇しないという、破綻を前提としたようなローンです。
日本のバブル崩壊と一緒です。
みんなが不動産の値上がりを前提に土地を買い、家を建てたものですから、当然支払いに行き詰って「この不動産を売って返済しよう」とした時期も同じ時期に重なり、家は売れず、借金は返せず、というバブル崩壊となります。
問題を複雑にしているのは、そのローンを細分化して、他の債権や低格付け株等と組み合わせて正体のつかめない金融商品を創ったことです。
低格付け株は、単体なら発行元の会社を自分で調べて、投資できるか否かを判断できます。債権も同じです。
つまり、正体のわかりにくさが問題を急速に拡大させたのです。
アメリカのここ最近の好景気は、このバブルによるものですから、他のジャンク株・債権も一気に価値が下がります。
証券会社等は、客に売るため、また利益を得るため自分達もこれら債権を持っていますので、その債権の価値が下がれば、その下落分がそのまま損益となります。
日本のバブル崩壊の繰り返しですね。
