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『改ざん』という言葉の使い方について
『改ざん』という言葉からは、悪いイメージがあると思います。 単に、文字や字句を書き換えることと言う意味であれば、『書き換え』で良いと思いますし、『修正』や『訂正』は、良くない点や間違いを正すという意味で使われます。 『改ざん』は、悪意を持って、自分に有利になるように『書き換える』事だと書いています。 であるならば、書き換えることが、自分に有利に働かないのにもかかわらず、また悪意はないにしろ、書き換えることが悪いことだと知りながら『書き換える』行為は、やはり、『改ざん』という表現になるのでしょうか。 正しい表現方法があれば教えてください。 また、『改ざん』と言う表現で良いならば、その理由を教えてください。
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本来、「改ざん」という言葉はニュートラルな表現であり、悪意がない場合に使用しても間違いではありません。というのも、「改竄」の「竄」とは「変える」という意味でしかないからです。 実際、「過失による改竄(*1)」「災害による改竄」という表現もありますし、不動産登記法77条の「改竄」は「正しく書き換える」場合も含む意味です。 もっとも、今までの回答者の方がおっしゃるように、一般的には「悪い意味」に使われる場合が多く、少なくとも「良い意味」には使わないほうが無難でしょう。 しかし、「悪い意味」といっても、「悪意」を要件とするのか、「自己の利益のため(図利目的)」も要件とするのか、これらの細かいニュアンスについては、辞書によってもまちまちです。慣用によるニュアンスであるため、語源に遡って定義することができないからです。 悪意や図利目的を含ませたくないのであれば、「変造」などという言葉があります(*2)。また、「改変」という言葉も、比較的ニュートラルなニュアンスがあるでしょう。 ただ、A市総合計画の例では、職員は「議決記録の原本を改竄・変造・改変した」のではなく、「虚偽の内容の原稿を作成した」と言うべき場合のように思えますが。 また、この場合の職員に「悪意がない」というのはどういう状況なのか、想像できないのですが。 (*1) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chosaku/gijiroku/008/980601.htm 公的な記録ですが、「過失によって改竄を行なう場合」という表現があります。 (*2) 法律用語としての「変造」には「有形変造」と「無形変造」の区別等、厳密な定義があるのですが。
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- userinaichi
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改竄は、、『書き換え』、『修正』や『訂正』とありますが、 追記は含まれますか? たとえば、ある記録があったとします。 その記録の中の、数字や文章を、『書き換え』、『修正』や『訂正』は、 しないで、そのままで、 従っての欄に、他の数字や文章を追記した場合、この記録は改竄されている と解釈してよろしいのか、 原文は維持されているから、この記録は改竄されていないと見るべきなのか 識者の見解を教えて欲しい.
- TK0318
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#5です。 重大な部分(「」の部分)が抜けていました。 改ざん・・・誰かが利益を得るために(悪意があるなしにかかわらず)「もともと正しいものを」故意に変更する でした。
- TK0318
- ベストアンサー率34% (1260/3650)
例があがっていますので・・・ その職員はなぜ「変更」したかを考えてみるといいと思います。正しいのに直すのでしたら「修正」「訂正」ですがそうではありませんね。また理由なく「変更」するはずはなく「誰かの利益のために」「自分は悪いと思っていながらも(#2の方の言葉を借りればここに悪意があります)」「変更した」わけですから「改ざん」でしょう。 改ざん・・・誰かが利益を得るために(悪意があるなしにかかわらず)故意に変更する だと思います。悪意は関係ありません。そうでないと確信犯(悪いと思っておらず慣習で当然とか思っている人)がやった場合「改ざん」が適用されなくなります。時々「昔からの慣習だ、悪くない」とか言う人がいるようですし・・・
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- sollen
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私個人の見解ですが・・・ 修正や訂正は、おっしゃるとおり間違いを正す、必要に応じての書き換え。 そして改ざんは「換える必要のないものを故意に(悪意を持ち)直す」こと だと私は思っています。 悪意がなくても換えることが悪いと知っている状態での書き換えは 改ざんだと思います。 改ざんという言葉自体、書類などと言った重要なものに対して使われることが ほとんどですよね。(登記簿を改ざんする。住民票を改ざんするなど) satikoさんのおっしゃる通り、改ざんには悪いイメージがあると思います。 こんなんで・・・どうでしょう・・・あんまり参考にならないかも。
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お答えにはなりませんが―― 一つの書き換え行為に対して、見る人の立場によって「改ざんである」「訂正である」と評価が分かれることがあります。 たとえば、本多勝一というジャーナリストはご存知でしょうか。この人に対する評価は次のように分かれます。 ●批判派 「彼は1975年の時点で、『ポルポト派による虐殺はウソである』と発表した。しかし後年、その文章を本に収録するにあたって、曖昧な表現に変えている。この文章の日付は1975年のままだし、訂正履歴も付いてない。つまり、自分の過去の言動を偽る悪質な改ざんである。ジャーナリストの言論責任を放棄している。」 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8442/ ●擁護派 「誤りを訂正するのは、むしろジャーナリストの責務である。どこが悪い。」 http://www1.odn.ne.jp/kumasanhouse/movement/sinbun_yomitai/hihyou_01.html >悪意はないにしろ、書き換えることが悪いことだと知りながら ? 具体例があればイメージが湧くのですが。
補足
【議決されたA市総合計画が、冊子に編纂されるため印刷業者に発注されました。 数ヶ月後、印刷された冊子ができあがってきて、担当課で検査したところ総合計画の内容が議決されたものと違っていることが判明しました。 そこで調査したところ、ある職員が『議決事項は変更出来ない』ことを知りながら、改ざんしたという事実が判明したのです。】 上記のような場合に『改ざん』を使用するのでしょうか。
- taknt
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悪用するために文書を書きかえることを改ざんといいます。 悪意はなくても、悪いことをするならば悪用しているのと同じですね。
- ippu
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『書き換え』『修正』『訂正』では特に不利になる人はいませんよね。 悪いことだと知りながら『書き換える』行為は、多くの場合誰かを有利にし、その結果不利を蒙る人が生ずるのではありませんか? だから、やはり『改ざん』という表現が適切なのではないでしょうか。 ※ 尚、「 悪意はないにしろ、書き換えることが悪いことだと知りながら・・・」とありますが、それは悪意があることです
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ありがとうございました。 お礼が遅くなり申し訳ございません。
補足
大変参考になるご意見をありがとうございました。 職員に「悪意がない」というのは、職員の言によると「市民が読み易くするため」だという事です。 この言葉を、そのまま素直に受け取ったとしたら「市民のために」ということになりますよね。 そうすると「市民のために」という意図に「悪意がある」とは思えなかったのですが、皆さんのご意見を見せてもらっていると、「悪いことだと知っていた」事自体「悪意がある」ということなんだと、わかりました。