No.1です。早速のお返事を有難うございます。補足質問にお答えします。
ご質問1:
<square ってやっぱり「正方形」っていうイメージで、どうもその形状に視点をおいているように感じます。>
おっしゃる通りです。
何故なら「升目」の「升」が正方形の形だからです。
従って、チェスでも将棋でも原稿でも、その一区画の形が「正方形」なので「升目」と呼ばれるのです。
ご質問2:
<たとえば表計算ソフトの表の各マスを cell と呼びますが>
1.cellの原義は「小室」です。
2.そこから「細胞」「蜂の巣穴」などを指したりします。
3.表計算などのマスは「升」「枡」のことですが、正方形でなくても四角形の空欄を「マス」と呼ぶこともあります。実は、本来は誤法なのですが、慣用として一般に使われているのです。
4.従って、正方形でない表計算のマスは、英語ではsquareにはならず、小房感覚でcellと呼ばれているのです。
ご質問3:
<これはチェスボードのような升目を指すのに適当でしょうか?>
1.チェスボードの升目は「正方形」なので、squareが適しています。
2.cellを使っても間違いではありませんが、cellを使うと、それが何かによって「埋められる」「満たされる」ことを暗示します。
3.というのは、cellはフランス語<ラテン語からの借用語で、元々はstoreroom「貯蔵室」の意味があります。つまり、cellは「貯蔵する」=「何かをつめこむ」場所なのです。
4.従って、表のマスをcellというのも、そこが何か数字などで埋められることを前提としているからです。
5.チェスボードをcellと呼ぶと、各cellが何かによって(段々と)埋められていくことになります。チェスも将棋も、全部の升目が埋まることはありません。
それが、cellの語感に合わないところです。
ご質問4:
<「たくさんに区分けされた一部分」と考えれば、section とか part なんて単語も思い当たりますが>
1.う~ん、何を指す単語を探しておられるのか推察できないので、正確な単語を判断しかねます。
2.ご質問では「チェス・将棋の升目」ということで回答致しました。
3.sectionやpartだと、空間的な一部分というより、運営・管理上の「区画」「一区分」というニュアンスで使われます。そのため、実際の空間をささなくても、「技術部署」などの「部署」でsectionが使われたりするのです。
ご質問5:
<なんかこう日本語で言うところの「区画」っていう感じの単語はありませんか?>
不動産の分野でしょうか?
1.それなら、block、lot、divisionなどもあります。
2.他に、漠然とした空間を表すならspaceが使われます。小さな空間なら
tiny space「小さな空間」
micro space「極小空間」
などが使われます。
3.また、整然と区分けされたというニュアンスを出すなら
tightly divided space
「きちんと区分けされた空間」
などで表すことも可能です。
4.補足質問にある「規則正しく区分けされて並んでいるっていうニュアンス」が具体的に何を指すのか拝察できませんので、以上のような回答に留まってしまいます。
ご参考になれば、、、。
お礼
再びご回答ありがとうございます。 「升目」を直接指す単語が欲しいのですが、 square や rectangle があくまでその形状を指しているのと同様の理由で、 quadrate もあまり使いたくはないのです。 たとえば、ボードゲームには六角形がならんだハニカム構造のようなボードを持つものもあり、 これらの升目を quadrate と呼ぶのは苦しいように思います。