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ロシアの戦車輸送(南オセチア)
ロシアはどうやって大量(グルジアの主張によると千台?)に短期間に南オセチアに戦車や重砲部隊を投入したのでしょうか? どこに開戦前に部隊があって、どうやって南オセチアにはいったのでしょうか? まず中央アジアの戦車の配備状況がわかりませんが、いつも南オセチア近辺に戦車等の大部隊がいるのでしょうか? 陸路自走したのでしょうか? 戦前からひそかに南オセチアに入っていた可能性はあるのでしょうか?
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NO.1さんの回答に同意見です。 ロシアには国内を6個の大きな地域に分ける軍管区という軍の行政単位があります。 その軍管区の中で、コーカサス山脈の北側に位置する地域は、北カフカーズ軍管区になります。 北カフカーズ軍管区は1個軍(第58軍)と直轄部隊からなり、戦車を約600両とその他の装甲戦闘車両を約2000両を装備しています。 北カフカーズ軍管区は民族紛争が多発している地域であり、全部隊が即応性の高い部隊であり、補給などの後方支援も準備が整っているという地域です。 南オセチアの国境を挟んだ反対側にある北オセチアの首都ウラジカフカーズは、北カフカーズ軍管区の主力部隊である第58軍の司令部が置かれ主力部隊やその他の部隊が配置されています。通信、補給等、後方支援の拠点でもあります。 チェチェン紛争でもロシア軍のチェチェン制圧の拠点ともなりました。 なお、ロシア国内での治安維持任務にあたる内務省国内軍の2個旅団もウラジカフカーズに配置されています。 南オセチアに介入したロシア軍の主力は、この第58軍です。 約150両の戦車や装甲戦闘車両が派遣されたそうです。 もともと北オセチアは先にも述べたようにロシア軍の重要な拠点となっていますので、お隣の南オセチアへの介入、補給線の構築は容易です。 北オセチアから南オセチアを結ぶ道路は整備されています。もともとコーカサス山脈を通る道路は少ないため、通行可能な道路はソ連時代から整備されてきました。戦車も充分に通れます。というよりソ連時代から有事に備え、戦車が通れる道路が整備されてきました。グルジア方面で反乱が起きたり、その先のトルコと戦争になってもソ連軍が直ぐに行けるようにする為でした。 南オセチアの紛争が始まるとロシアへ避難する人の車がたくさんこの道路を通ったそうです。 南オセチアにはロシアの平和維持軍の1個大隊(600人)が駐留していました。しかし、グルジア軍の攻撃で30人以上が死傷したそうです。 ロシア軍が介入直前にいた位置は国境周辺でしょう。 8月8日にAP通信はロシア軍の戦車と大砲が、南オセチアとの国境周辺に集結中であると報道しています。 今回の、この南オセチア紛争は、7月の終わり頃より銃撃や砲撃が頻発し紛争が拡大していったようです。 8月2日には南オセチアの首都より、女性や子供の避難が開始されています。 そうした紛争激化に伴い、ロシア軍の介入準備も整えられていったのだと思います。 もし、戦争前からロシア軍の大部隊が南オセチアにいたのなら、侵攻したグルジア軍が8月8日の午前には南オセチアの大半を占拠したり、南オセチアに対し降伏勧告をする事などできなかったと思います。 もともと南オセチアは小さな地域です。グルジア軍の兵力(2万6000人)も多くはありません。その装備(旧式な戦車が100両以下)もそれほどいいとは言えず、アブハジアやアジャリアの独立を押さえる為に、兵力を分散してもいます。 だからロシア軍が短期間で、グルジア軍を圧倒できたのだと思います。ロシア全兵力から見れば、今回、ロシア軍が投入した兵力は、それほど大きなものではないようです。 ウィキなどでは戦車トランスポーターの保有国にロシアは入っていません。まあウィキも完全ではないので、事実はどうかはわかりませんが。 一応、ロシアの戦車は自走のみで行った可能性もあるでしょう。 なお、グルジアや北カフカーズ軍管区のあたりは、中央アジアには入りません。
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- DieMeute
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NO.6です。補足の質問があったようなので・・・ グルジアはアジアにもヨーロッパにも含まれる場合があります。 アジア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2 ヨーロッパ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91 アジアは地域的に中央アジア、北アジア、南アジア、東アジア、東南アジア、西アジアに分けられますが、グルジアをアジアに含む場合はこの中で西アジアに含まれる場合が多いようです。 一般的ではないようですが、北西アジアに含まれる場合もあるようです。 西アジア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2 北西アジア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E8%A5%BF%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2 質問者さんが、質問の中で「中央アジア」と書いていた地域も定義は結構曖昧ですが、グルジアは含まれません。 中央アジア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2 なお、南オセチアに駐留していたロシアの平和維持軍の位置は、南オセチアの首都周辺からグルジアとの境界にかけて展開していたそうです。 南オセチアの首都自体がグルジアとの境界近くにありますから、ロシアの平和維持軍は、前線に近い位置にいたという事でしょう。 紛争を止める為の平和維持軍なのだから当然でしょうけど。 そして、グルジア軍の兵力の多さに戦争を止める事や、その侵攻を食い止める事ができなかったのだと思います。 ついでに言えば、ロシア軍の攻撃は、グルジア側が南オセチアの大半を占拠したと発表されてから12時間以上も経って開始されています。その間、ロシアでは国家安全保障会議が開かれ、介入が決定したそうです。 グルジアの侵攻に対し、即介入、武力行使決定という訳ではなかったようです。
お礼
いろいろ背景が整理できました。 ご回答ありがとうございました。
- pri_tama
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>戦前からひそかに南オセチアに入っていた可能性はあるのでしょうか? 南オセチアには元々ロシア軍の平和維持軍の基地が有りますから、密かにでなく、堂々と物資の輸送は出来ます。(1990年代のオセチア独立紛争時代から駐留) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2 開戦後は、普通に陸路をトランスポータに乗せてや、各車両が自走したものと思われます。海外のニュース番組(CNNとかBBC)を見てると結構自走している映像が見れます。 ちなみに、戦車の行動距離はだいたい300Km以上(ロシア製戦車は外部タンクを装着する事で500Km以上)有ります。(東京から名古屋の手前くらいまでなら無給油で走れます。) http://ja.wikipedia.org/wiki/T-90 空中輸送ですが、ロシアには戦車搭載可能なAn-124という超大型輸送機(ペイロードが150トン!!)がありますが、民間用として海外に売られたのも含めて生産数は、50機強(民間用が26機)ですから、陸上部隊のメイン輸送には数が足りません…。 戦車の燃料や弾薬等の消費物資は膨大になりますから…。(支援物資を含めると、おおすみ級輸送艦でも戦車は10両しか運べない) http://ja.wikipedia.org/wiki/An-124_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) >本題とは関係ないですが、よく戦車が自国道路を走る場合、キャタピラにゴムみたいなのをはめますが、あれでも戦車は傷むのでしょうか? ゴムは、戦車が壊れるのを防ぐ為でなく、道が壊れるの防ぐ為に付けてるだけですから、戦時には道が壊れても、気にしないでしょうから付けないのでは?(戦車はその重量ゆえ、走れば其れだけで、一定の確率で壊れます。) >開戦時の緊急展開に耐えられるほど、戦車輸送車ってたくさんあるのでしょうか? 理想だと戦車1~2両に付き1台のトランスポータですが、湾岸戦争時のアメリカ軍ですら、装備率は数分の1以下(数万両の装甲車両に対して1300両)ですから、ロシアならその実態は…。(数が揃って無くても戦えるから、何処の国でも後回しに成る) http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000598.html >そして戦車とトレーラーの重量が合算されると、ますます道路にかかる負担が増えるような気がします。 首都高なんかは、過載状態の10トントラックが列を成して走ってますが、壊れたりしませんから大丈夫でしょう。あくまで金属のキャタピラで爆走するのが問題なだけだと思います。 タイヤを沢山付ける事で一個あたりの負担過重を減らしてますし。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%BB%8A%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
お礼
今回の質問は、戦車等重車両の輸送です。軍需物資の事前の集積は、当然あったと思います。 まあ物資なしの戦車だけならルスランが十数機南北オセチアをピストン輸送すれば、百機程度はなんとかいけそうですね。ただ運ぶのは戦車だけではないですから、やはり陸路が妥当でしょうか。 ゴムの板は道の防護だけですか。 今回の道路に対する心配は、コーカサスの山越えルートで橋等がもつのかといった点です。舗装なんか最悪後でひきなおせば済む話ですから。 そう言った意味で戦車が走れる道が用意してあったようですね。 ご回答ありがとうございました。
- eroero1919
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おおむね#3さんの回答が正しいと思います。通常戦車は戦場以外ではトレーラーもしくは鉄道によって輸送されます。道路の上をキャタキャタと移動するパターンですが、まずものすごく時間がかかる。トラックのように50キロも60キロも出したら(しかも何十台もが)道路は傷みますしそれより戦車というのは乗り心地が最悪な乗り物ですから搭乗員の体力が持ちません。 それに、戦車というのはひどく燃費が悪いシロモノです。リッター1キロだって走りゃしません。ということは、燃料タンクの大きさにもよりますが、乱暴にいって東京を出発しても横浜あたりに着いたら給油しなけりゃなりません。いくら戦車を積んでいるとはいっても、トレーラーならもっと遠くまで運べます。 つまりそこから判明することは、戦争をするために戦闘部隊を国境に展開するには少なくとも数ヶ月の準備期間が必要だということです。あの湾岸戦争のときも、イラクのクウェート侵攻から多国籍軍の戦闘開始までに半年近い時間がかかりました。 もちろん、通常はこういったことがバレないように様々な偽装工作をします。例えば兵士や戦車を輸送する列車やトラックを夜間に移動させることです。これで人目につきづらくなります。また、最も多いのが「軍事演習をする」というカモフラージュをすることです。軍事演習をするなら、その地域に将兵や戦車が集まることも不思議ではありません。 ただ、そういうことをしたとしても多くの場合スパイや情報機関に察知されるのが普通です。本来であればメキシコとカナダがどこにあるかも知らない大統領は別にしてライス国務長官のレベルには「グルジア国境付近にロシア軍が集結中」の情報くらいはあったはずです。一説にはイラクと対国内テロ対策に人員を割かれているCIAは察知できなかったというのもありますが、ちょっと信じがたいところもあります。ただ、国境に展開する戦力を過少に評価した可能性はあります。 私も最近はすっかり軍事マニアをやめてしまっているので詳細はわからないですが、ロシア軍の中心はやはり空挺部隊のようですね。空挺部隊なら迅速に展開することが可能ですから、空挺部隊と特殊部隊が中心で、支援のために通常部隊が参加したのではないでしょうか。また、戦車1000台などの報告は、戦争に錯誤情報は付き物ですからね。湾岸戦争のときも、海兵隊が上陸したとか、イラクの特殊部隊が多国籍軍地上部隊に先制攻撃をしたとか、様々なエセ情報が飛び交いました。湾岸戦争の海兵隊上陸は、イラク軍を混乱させるために米軍がわざと流したエセ情報だったようです。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- phantom1
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陸路の場合、戦車を自走させて長距離移動させる事は無駄が多すぎます。道路を痛めますし、戦車の足回りは存外デリケートなもので、後方の基地から戦場に到着するまでの間に故障・落伍する車両が多数出てしまいます。従って、このような手段を取る軍はまずありません。鉄道輸送がよく使われる手段ですが、鉄道が無い地域への侵攻の場合、トレーラータイプのトランスポーターに搭載して道路輸送となります。気になって地図を見てみましたが、ウラジカフカスからグルジア方面に向けての鉄道線は無いようですし、険しい山岳地帯に幹線道路が一本通っているだけですので、トランスポーターによる輸送が行われたにしても、相当難儀しそうです。道路が貧弱ですので、先鋒部隊は陸路としても、橋頭堡の確保後は大型輸送機による空輸もかなり使用したのではないでしょうか。何れにせよ、輸送手段の確保にはかなりの準備が必要であったであろう事は見て取れますので、仮にロシア軍兵力が、グルジア側の主張する数の半分であったとしても、純粋に緊急避難的な防衛行動であったとするロシア側の主張は甚だ疑わしいものです。
補足
本題とは関係ないですが、よく戦車が自国道路を走る場合、キャタピラにゴムみたいなのをはめますが、あれでも戦車は傷むのでしょうか? 開戦時の緊急展開に耐えられるほど、戦車輸送車ってたくさんあるのでしょうか?そして戦車とトレーラーの重量が合算されると、ますます道路にかかる負担が増えるような気がします。 空輸中心ですか。となると戦車って輸送機に無理して2台はいるくらいでしょうか?おそらく国中の大型輸送機をが、開戦に備えて待機していたでしょうね。 ご回答ありがとうございました。
- sikou-sakugo
- ベストアンサー率23% (74/314)
本当の事は判りません。色々な可能性は考えられますが・・・。 今回はグルジアが自国軍を自国の南オセチアに進行させた事に対して、ロシアがグルジア国内の“ロシア民族?”の保護を名目に一気に侵略したと言うのが一般的な見方だと思います。 この結果はロシアに実質的な領土拡大と、欧州向けの原油等のエネルギー供給を自由にできる非常に大きなメリットがあります。 反面、グルジアにとっては利益どころか、マイナス面がはかりしれません。 となると、今回の戦争はグルジアが始めたように見えますが、実はロシアが何らかの策謀をもって実施したと考えるのが妥当ではないでしょうか。 質問者が疑念を抱かれるようにロシア軍の展開が非常に速いのも、ロシア側が準備万端を整えたタイミングで、グルジア軍に南オセチアへ出動させるような陰謀があったとしたら、ロシア軍の電撃的侵攻は十分可能でしょう。 このやり方はナチスのヒトラーがオーストリアを併合したケースにとても良く似ているような気がします。 そして欧米を中心とする自由主義諸国がこれをウヤムヤに見過ごすと、ロシアは次の狙いを定め、更なる侵略を開始するでしょう。 “力”で止められるまで、この侵略は続きます。第三次世界大戦を防止するのであれば、今の時点で実力でグルジアを救うのがベストです。 でも、おそらくグルジアは見殺しにされるかも。今の時代にも“チャーチル”が居て欲しいと願います。
- nacam
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一部の部隊は、南オセチアに駐留していました。 主力部隊は、北オセチアの首都ウラジカフカスに駐留していた舞台です。 ウラジカフカスは、対チェチェンの主要拠点ですから、かなりの部隊が駐留していたと思われます。
補足
ご回答ありがとうございます。 なるほど東はチェチェンでしたね。 常時精鋭部隊が常駐していても不思議はないですね。 あと詳しくはしらないのですが、コーカサス山脈越えになるのではないでしょうか? 常時ロシア軍によって、戦車の走行に耐えられるほど道路整備がなされているのでしょうか?
お礼
北オセチアが対チェチェンの主要策源地なら、グルジア制圧(占領ではなく)できるくらいの兵力が常駐していそうですね。 コーカサス越えルートは軍用として常時整備されているわけですか。 そのうえ国境に待機していたとなると、自走でしょうね。 となるとロシアの南オセチア常駐部隊も、任務ははじめから南オセチア防衛ではなく、道路(橋頭堡)確保と見たほうがよさそうですね。そのため一時的に南オセチアを明け渡したと見れば、グルジア側のいち早い一時的な制圧も納得いきます。 ご回答ありがとうございました。
補足
一般的にはコーカサス山脈の南北でアジアとヨーロッパを分けると思ういますが。 グルジアは何地域になるのでしょうか?