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文章中の「し」と「して」の違い
文章中で「し」や「して」を使う場面があります。 これには間違いや法則などがあるのでしょうか。 たとえば、winのワードで「○○し、」とした場合に緑線が引かれ、「して、」にしたら直ったことがあったようにも思います。 この例から言えば「し、」は間違っている、あるいは間違いに近いということになります。 「し」と「して」では何が違うのでしょうか。 教えてください。 例文(たとえば) 表現し、活用する。 表現して、活用する。
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動詞の連用形での中止法を使うか、 接続助詞を使うか の違いであって、 前者が二つの動作を単に列挙しているだけであって主動詞ふたつの間の関係を表しておらぬことに対して 後者は関係(原因と理由)を表す点でも違っている。
- sanori
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連続でお邪魔します。 先程書いた法則についてですが、 話し言葉であっても、堅苦しい話し方は例外です。
- sanori
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こんにちは。 「~し」は、サ行変格活用の動詞「~する」の連用形です。 サ行変格活用に限ったことではなく、動詞一般に言えることです。 ですから、下記では「~し、」「~して、」に限らず、例を挙げます。 >>>これには間違いや法則などがあるのでしょうか。 あります。 【法則】 話し言葉では、もっぱら「~して、」が使われ、「~し、」は用いられない。 ○「あいつ、失恋して、かなり落ち込んでいるいるらしいよ。」 ×「あいつ、失恋し、かなり落ち込んでいるらしいよ。」 ○「うちの旦那がね、昨日、ゴルフに行って、帰りに温泉に行ってきたのよ。」 ×「うちの旦那がね、昨日、ゴルフに行き、帰りに温泉に行ってきたのよ。」 この「法則」さえ押さえておけば、あとは、「~し、」にしようが、「~して、」にしようがほとんど違いはなく、両方とも正しいです。 「て」をつける/つけない によって、意味が変わることもないです。 (あえて違いを言えば、「リズム」です。) 以下は、つれづれなるままに・・・・・ ○「表現して、活用する。」 ○「表現し、活用する。」 (2つは同じ意味) ○「助走して、踏み切って、ジャンプする。」 ○「助走し、踏み切り、ジャンプする。」 (2つは同じ意味) ○「消灯して、就寝する」 ○「消灯し、就寝する」 (2つは同じ意味) ○「仲間とテニスをプレーして、楽しむ」 ○「仲間とテニスをプレーし、楽しむ」 (2つは同じ意味) ○「食器を洗って、乾かす」 ○「食器を洗い、乾かす」 (2つは同じ意味) ○「住所と宛名を書いて、投函する」 ○「住所と宛名を書き、投函する」 (2つは同じ意味) ○「家族の無事を聞いて、安堵する」 ○「家族の無事を聞き、安堵する」 (2つは同じ意味) ○「授業中に騒いで、注意される」 ○「授業中に騒ぎ、注意される」 (2つは同じ意味) 以上、ご参考になりましたら。
- jo-zen
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>「し」と「して」では何が違うのでしょうか。 ⇒接続助詞「て」が入るか入らないかの違いです。接続助詞「て」にもいろいろな用法があり、「して」にすれば、意味が明白になる(見ただけ聞いただけでわかる)というわけでもありませんが、単に「し」であるよりも、前後の関係を明示することになるのです。接続助詞「て」の用法については、以下のURLを参考にしてみてください。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A6&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1&index=13882212537400 質問文の例文の場合ですと、 表現して、活用する。 ※下の(2)の意味です はそのままで意味が通りますが、 表現し、活用する。 では、 (1)単に「表現する」「活用する」という別々のことを並べただけ (2)「表現をし、そしてそれを活用する」という意味 なのかが明白ではありません。前後の文脈から判断できることもあるとは思いますが、あいまいさを残してしまうのです。 接続詞、接続助詞を適切に使うことにより、接続関係がはっきりして、伝えたいことが正しく伝わるのです。その辺の詳細については、以下のURLを参考にしてみてください。わかりやすいと思います。 http://www2.kokken.go.jp/~takoni/DGG/07_setsuzokushi.pdf
- Parismadam
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こんにちは。6/2のご質問ではお返事を有難うございました。 ご質問1: <winのワードで「○○し、」とした場合に~この例から言えば「し、」は間違っている、あるいは間違いに近いということになります。> 使われた文脈では「~して」の方が適切だった、ということでしょう。 ご質問2: <「し」と「して」では何が違うのでしょうか。> 1.接続助詞「て」があるかないかの違いです。 2.この「て」は次の語句に続けていくのに使い、次の文との関わりを表します。 3.その用法は以下のようなものがあります。 (1)手段: 「お絵かきして、遊ぶ」 =「お絵かきをするという手段で、遊ぶ」 (2)理由: 「いたずらして、叱られた」 =「いたずらしたために、叱られた」 (3)状態: 「灯りを消して、眠った」 =「灯りを消した状態で、眠った」 4.これらの「し」だけで表すと、「て」の持つ意味を正確に出せないのです。 例: 「お絵かきし、遊ぶ」 「いたずらし、叱られた」 「灯りを消し、眠った」 5.一方「し」は動詞の連用形に接続し、次の動詞句に等位に接続する働きをします。つまり、動作の連続、動作の追加、動作の並列を表す語法です。 (1)動作の連続: 「料理をし、洗濯をする」 (2)動作の追加: 「料理をし、洗濯もする」 (3)動作の並列: 「料理もし、洗濯もする」 これらは同じような働きですが、その違いがわかるように助詞「も」で区別してみました。 6.つまり、「し」は単に「連続・追加・並列」の働きがあるので、それだけで「して」にあるような他の文につなげる「意味」を出すことができないのです。 上記の例文を「し」にすると 「お絵かきし、遊ぶ」 =「お絵かきをし、それから遊ぶ」(連続・追加) 「いたずらし、叱られた」 =「いたずらをし、それから叱られた」(連続・追加) 「灯りを消し、眠った」 =「灯りを消し、それから眠った」(連続) これだけでは、「手段」「理由」「状態」を判断しにくく、単なる動作の「連続・追加・並列」と考えられてしまうのです。 7.以上のように、動作が次の動詞句にどのようにつながっていくかを考えて、「て」の有無を判断する必要があります。 以上ご参考までに。