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自分の子供に対して「・・してあげる」は
以前より気になっていましたが、自分の子供に対して「・・してあげる。」とか昨日、野口選手のお母さんが「走らせてあげたい」と言っておられましたが、古い人間には自分の子供に謙譲語?はふさわしくないと思いますがどうなのでしょうか、御教へ願います。
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はじめまして。 ご質問1: <自分の子供に謙譲語?はふさわしくないと思いますがどうなのでしょうか> 個人的な語感の差だと思います。 1.「~てあげる」は「~てやる」の謙譲語です。 2.理論的には、おっしゃるように自分の子供、すなわち身内に謙譲語を使うのは敬語法では正しい用法ではありません。 3.一方、身内であっても一人の人間として「敬意」を感じているのであれば、そのような用法もあっても間違いにはなりません。 4.人によっては子供や夫、妻に対しても「~してやる」を上から目線の不遜な物言いに感じる人もいると思います。 5.これが、「夫が妻に~してやる」+「妻が夫に~してあげる」の語法は許せても、その反対「夫が妻に~してあげる」+「妻が夫に~してやる」を許せない、というのであれば、それは古い封建的な男尊女卑の考え方に通じると思います。 6.欧州では子供の人権は重視されていますが、日本でも昨今は子供の人権も昔に比べ重視されています。それが時に昔の子供への扱いに慣れた人にとっては、過保護、過剰敬意と写るのかも知れません。 7.子供にも人権を過剰補語する必要はありませんが、親だからといって上から押し付けていいものでもありません。子供と親が「人として対等な位置」にあることを現代の日本人は感じ取っているのでしょう。 ご質問2: <野口選手のお母さんが「走らせてあげたい」と言っておられましたが> 1.子供への敬意が感じられて、個人的には違和感はありません。 2.ただ、この場面で「走らせてやりたい」と言っても特に違和感はありません。 3.とはいえ、「走らせてやりたい」の語法の基本は「~させてやる」です。願望の助動詞「たい」で直接的な語感は緩和されていますが、基本は「使役・許可」といった「上から目線」の感じられる語法なのです。 4.親が子供に遠慮する必要はありませんが、親が子供に常に「上から目線」でいる必要もありません。ご質問の場面では、野口選手のお母さんは「一応援者」として発言したものなのでしょう。 以上ご参考までに。
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- kadowaki
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>自分の子供に対して「・・してあげる。」とか昨日、野口選手のお母さんが「走らせてあげたい」と言っておられましたが、古い人間には自分の子供に謙譲語?はふさわしくないと思いますがどうなのでしょうか 「あげる」は補助動詞として、相手への軽い敬意をこめて用いられます。 「あげる」よりも敬意が強くなると、「差し上げる」になります。 ですから、たとえば、母親がわが子に対して「ミルクをあげる」と言っても、何ら問題はないですが、たとえば、友人からの電話の応答で「今、子どもにミルクをあげてるから、後で電話するわね」と言えば、これは誤用になります。 なぜなら、この言い方では、電話相手の友人に対して、言っている本人はそうと気付かずず「あなたも私の子どもに敬意を払ってよ」と要求していることになるからです。 したがって、「野口選手のお母さんが「走らせてあげたい」」と記者に語ったとすれば、やはり、文法的には記者に対して娘への敬意を求めたということになってしまうわけです。 もちろん、お母さんにはそういう意識は全くなかったにせよ、です。 最近、他人との会話の中で、不用意に身内(家族・ペット)どころか、庭木や観葉植物等にまで、この「~あげる」を多用する人が増えているような気がします。 自分の身近なモノへの思いやりを優先して、他人に対する思いやりが欠けているということになるのかもしれません。
お礼
早々に有難うございました。もう一つ私からみて違和感を覚えるのは若い主婦がご主人のことを「うちの旦那」と10人中7人ぐらいはそう言います。古い人間からみると「だんな」はイメージとして悪いですが屁理屈でしょうか、有難うございました。
このオリンピックの女子柔道で、解説者の山口香が、「指導をあげる」と。 「結構です」と選手が辞退しそう。 「相手に点をあげる」の元祖というか元凶の、掛布には匙を投げてますが、 そのうち「逆転してあげる」と言い出すかも。
お礼
早々に有難うございました。
- MockTurtle
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私的な会話ならば特に問題はないと思います。公の場での発言ならば、本来は「走らせてやりたい」と言うべきでしょう。自分の母親を「お母さん」と言わないのと同じ理屈です。 ただし、これはアナウンサーや国語の先生の発言ではありませんから、一応大目に見てあげる必要はあると思います ( ^^
お礼
有難うございました。
- jo-zen
- ベストアンサー率42% (848/1995)
「あげる」という言葉は、今では謙譲語というより「やる」の丁寧語として定着しつつあるようです。私の個人的感想でも、それでいいと思っています。例えば、子供に「小遣いをやる」と言うよりも、「小遣いをあげる」と言った方がやわらかい表現になるということです。 確かに旧来の敬語表現では、「あげる」は謙譲語であり、自分の子供に対して使うのはふさわしくないという指摘も間違いではないのですが、敬語表現も、例えば戦前の家長制度が厳然とあった時代とは、社会的背景も変わっていますし、使われ方が変化するのも当然の流れであると言っても過言ではないと思います。そうした中で、子供を尊重し、丁寧にいう言い方は、ほほえましく思います。但し、子供を甘やかせといっているわけではありません。厳しく教えるべきは教えて、ただ根底には相手を温かく見守る姿勢(態度)が望ましいということです。そうしたものは、言葉となって現れます。野口選手のお母さんが言った「走らせてあげたい」という言い回しについても、まったくもって問題ないと思います。
お礼
有難うございました。またの機会もお願いします。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
No.2です。タイプミスがあります。 「どんな人」は専門家ではなく「経験者」のボタンミスです。 失礼しました。
- yambejp
- ベストアンサー率51% (3827/7415)
何度もネタとしてはあがっていますが、現代語としては許容範囲と考える 人の方が多いようですね http://www.taishukan.co.jp/meikyo/0404/0404_top.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E9%81%A9%E5%88%87%E3%81%AA%E6%95%AC%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E7%8F%BE#.E3.80.8C.E3.81.82.E3.81.92.E3.82.8B.E3.80.8D.E3.81.AE.E8.AA.A4.E7.94.A8
お礼
早々に有難うございました。
お礼
有難うございます。よくわかりました。