もともと吟遊詩人が歌ってまわっていたものなので、
口述のために細部のバージョンがバラバラだったというだけです。
その後、文書化されても、そのバラバラのままだったので、
だんだんまとめられたり、宗教的に不適切な部分を変えたりと、
他の伝説、伝承の影響をうけたりと、さまざまな変遷があるということです。
ストーリー自体は、かなり弱く、骨子があるわけじゃない。
むしろ繰り返しが多く、似たような話で、配役がかわっただけというのが多いです。
特に、ランスロットとグネヴィア、トリスタンとイゾルデは、細部や結末は違う物の、話の構造としては全く同じ。そんなのがいっぱいある。
キャラクターは、話によって、性格がかなり変わります。特に、緑の騎士の話で有名な、ガウェインは、ランスロットが主役の話では極悪人として登場するものの、本人が主人公の場合は、模範的な正義の騎士です。
またどうでもいいような、薄いキャラも多いです。ランスロットやガウェインのいとこ・親戚らは、さながらカプセル怪獣。出てきては、ヘマをするか、負けるかの役回り。
お礼
caesar-x2さんご回答ありがとうございます。とても分かりやすく何故、この伝説が繰り返され変化し続けてきたかわかりました!